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「はーい、武器はこっちに置いてくださーい。奥の方から詰めてね。あ!順番は守って!」
ずらりと並んだ武器と鎧を置くためのそれぞれのテントの前で係りの人が非常に忙しそうに走り回っていた。
「大変だな・・・・・・」
「ああ・・・・・・」
「係りに回されなくてよかった・・・・・・」
「全くだよ・・・・・・」
二人はやたらと忙しい上に武器の番をして最後まで宴会には出られないであろう係りの人たちに憐れみの目をやりつつ、テントの中にがしゃん、と武器と鎧を置いた。
「こっちのテントはもう上がりでーす!」
「わかったー!十三番の方を頼むー!」
「りょーかーい!」
ありがとう、君たちの分まで俺たちが宴会を盛り上げるから、と心で誓い、二人は晴れて会場へと向かう。
「宴だ、宴だ!」
「酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞー♪」
鼻歌交じりにスキップ。上機嫌な二人はランラン気分で宴会場に向かって行った。
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