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†††70.0


関所に一人の兵もいないということが確認されたのはそれから三十分後、斥候が戻ったときのことだった。

その兵が言うには関所の門は開いており、中に入ってみたところ兵の一人も見当たらなかった、とのことだった。

「どういうことだ・・・・・・?」

ヒゲは思案顔でヒゲをなでた。

「将軍、罠です。間違いありません」

補佐は馬上でおろおろと落ち着きを失くしていた。

「将軍、左右の山に敵兵が潜んでいるかどうか、調べては?」

私は左右の山を指さした。

「そうだな」

ヒゲは補佐に合図し隊をいくつか山へ偵察に送らせた。


これが罠なら・・・・・・いや、罠だ。それは間違いない。

この守りやすい関所を放棄する利点は全くない。敵兵は必ずどこかにいるはずだ。


この罠のねらいはおそらくは我々の軍を城門から誘い入れ、左右の山に潜ませた兵に挟み撃ちさせる。

こちらの軍は二つの山の間を細い隊列で通ることになるので効果は抜群である。


しかし、これでは・・・・・・あまりに単純すぎる。こんなに幼稚な作戦であるはずがない。

何かもっと別の何かがあるはずだ・・・・・・。


今日は無人の城を目の前にして野営することとなった。


†††

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