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60.0

†††60.0


「いよいよだな」

「ああ」

ホルトゥンと少年はアヴィンの関所にいる。そこの城壁から西の国の軍勢がアヴィンを目指してくるのを見ているのだ。


アヴィンは城下町の一つ。アヴィン城の統治下にある町だ。ホルトゥンと少年はアヴィン城に陛下より派遣された客兵、という扱いになっている。

アヴィンは東の国と西の国の境界にほど近くにあり、首都への交通も容易なため、防衛上の重要拠点である。

アヴィン、及びアヴィン城は平地にあり、防御において特筆すべき事柄は無い。


特筆すべきはアヴィンよりも更に国境沿いに存在する「アヴィンの関所」である。


アヴィンの関所とは国境沿いにある二つの山を利用した関所である。

関所であるため、平時は入国者の管理などを担う場所でもある。

しかし戦時下においては優秀な要塞と化すのである。


山を二つ脇に従え、堅固な城壁、城門を有する。

山という障害があるため、大群での攻撃が限りなく困難、という特性を持つ。


攻め手としては関所を無理矢理突破するよりも山を迂回する、山を越える、という選択肢を取ることが上策、と考えられるようになった。


ただし、山の迂回は山の幅の広さ、沼地の存在、などのためあまり良策ではない。

そこでアヴィン攻略において敵が取る戦法は「山を越える」となることが大半だった。

今回もこの作戦で来るだろう、というのがアヴィンでの大方の予想だ。


その場合の対処法もあるのだが、一度確認しなければならないことがあるので、そちらをまず述べておこう。


我らが客兵、ホルトゥンと少年に王様より下された命令は、

「アヴィンを攻める軍を全滅させること」

であった。


†††

地形について説明しましたが多分完全に理解できなくても話にはついていけます。

アヴィンの関所は攻めにくい、程度に思っていれば十分のはずです。


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