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「ねえ、魔女が呼んでるわよ」
アリスと少女が魔女について話してから、数日後のことです。いつも通りこっそりとパンを食べた後でアリスが夜に少女の部屋にやって来てそう言いました。走ってきたからかいつもより顔色が悪く見えます。
「魔女が・・・・・・?」
少女はぞくっと背筋に悪寒が走るのを感じました。
「そう。早く行った方が、・・・・・・いいわよ」
アリスはそう言ったものの本当は行くべきじゃない、と言いたそうな表情でした。
「・・・・・・。わかった。行くわ」
少女はそう言って起きあがると着替えを始めました。
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