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ヒール最高  作者: 猫美
幼少編
7/90

ケンカをした日

ここ数話、いじめ、虐待(を臭わせる)表現が出てきます。苦手な方は飛ばして下さい。

日課のヒールをするべく、枯れた森へ向かう。

かれこれ2年も続けていれば、ヒールの回数も増え、生い茂ってきた樹木も1000本近くになっている。

・・・本数を数えるのが面倒なので数えていないが。


念のために追跡者の目くらましをかねて町中を右往左往。

まぁ、これも日課になってはいるのだが・・・


そろそろ町外れにさしかかろうかという下町のさなか・・・見た目、自分より幼い感じの女の子が泥団子を投げつけられている。

おいおい。ブラザーメンソウル、女の子をいじめるなんてどんな了見だい。


ゴッ!


「あっ」


今のは石か!?


「おい、やめろっ」


主犯格というか・・・ガキ大将が振り返る。

自分より3歳か4歳上かな?

・・・子供はようワカラン。


「なんだ、このガキ?どこのガキだ?」

「さぁ、ここいらじゃ見かけない顔ですね」

「寄ってたかって、女の子をいじめるとは、ずいぶんと格好いいことしてんな!おい」

彼らと女の子の間に立ちはだかる。

「はぁ?イミビトなんだから、いいんだよ」

「邪魔だ。どけよ」

「イミビトだかなんだか知らないが、女の子は守るモンだ。それが男ってモンだ」

「いいから、邪・魔・だっ!」


ゴッ!と鈍い音が頭に響く。

殴ってきたか。

そうか、殴ってきたか。

このクソ野郎!

殴り飛ばされたが、意識があればこっちのモンだ。

自分に対してヒールを念じる。


「こんの・・・卑怯者がっ!」


勢いよく起き上がり、勢いそのままに拳を振り抜く。

ゴツ!

いってぇ。

コブシ痛いよ。

くそう。

ヒールばっかで身体なんか鍛えてねーよ。

くそう。

相手がゆっくり起き上がってくる。

取り巻きの3人が周囲を取り囲む。

1人だけ壁際で傍観しているが・・・


「いってぇな。クソが。

 やっつけてやる。

 お前らは手を出すなよ」

「ジャン、やっちまえ」

「クソガキ、覚悟しとけよ」


簡単には逃げられそうに無いな。

倒せるとも思えないし・・・ヒールで身体のダメージは抜けるけど、スタミナとMP不足の気だるさは治らないしなぁ。

えっと・・・こういう場合ってのは・・・アゴ狙いで頭を揺らせばいいのか?

こんなナリじゃダメージ出せないだろうし・・・足狙いと思わせつつ、アゴ狙いかな。

等と考えていたら、相手のパンチを避けそこねた。


「くっそ!」


ローキック!

・・・ハズレ。

くそう。

やっぱ持久戦か。

次回「ケンカをした日のイミビト(いじめられっ子)」


Twitter @nekomihonpo


変更箇所

会話前後に空行追加

次回タイトルの追加

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◆用語 ●幼少期人物一覧
 ●学院初等期人物一覧
 ●学院中等期人物一覧
 ●学院高等期人物一覧

以下、感想に対する補足になりますが、ネタバレを含む可能性があります。
見る場合、最新話まで見た上で見ることを推奨します。
◆1 ◆2 ◆3 ◆4 ◆5 ◆6 ◆7(2013/02/03)
あとがきは ネタバレ を含む可能性があります。
◆あとがき(2013/02/01)
1話にまとめあげる程ではなかったおまけ。
◆研究室での日常のヒトコマ(2012/11/23)



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