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ヒール最高  作者: 猫美
幼少編
6/90

前世の記憶に苦しんだ日

余談編

4歳にもなれば、色々学んでも不思議は無いだろう。

無いよな。

うん。

ってことで、父様や母様、ノイナを質問攻めにして、知識を蓄えている最中だ。


まずは身近な所から。

父様の職業は公務員。

宮仕えってのが正しいのだが、公務員じゃん。

厳つい顔の割に・・・文官とのこと。

文官にしては立派な体躯だと思うのだが・・・文官だそうで。

何でも、王直属の組織で、直務国税特捜査察官と言うらしい。

えっと・・・マルサって奴ですか?

言葉の響きがデスクワーク似合わない感じなんですけど・・・父様曰く、文官だそうだ。


王直属だけあって、公務員の中では貰いの多い職業らしい。

そんな訳で、我が家にはノイナというお手伝いさんがいる訳だ。


ノイナは、母様と幼なじみとのことで、母様のことをよく解っている感じがする。

母様の天然というか、おっとり具合に振り回されていることも多いが・・・関係は良好だ。

ノイナが成人になるちょっと前に、ご両親を亡くしてしまい、母様の家で厄介になったのが、お手伝いさんになる契機らしい。


私が産まれたのは、アルバ・ヨルド王国というアルバ地方のヨルド王家が治める国だ。

現在の王は、フィーというお名前だそうで・・・フィヨルドかよ!と突っ込みを入れたくなってしまった。

突っ込みを入れた所で誰にも理解されないのだが・・・悲しい。


比較的、中規模な王国で安穏とした生活を送ることが出来ている。

国家間で戦争とか起こらないのか心配になって、父様に聞いてみたのだが、


「ノラとかクロの脅威があるからね。

 国家間で争っている場合では無いんだよ。

 時には大侵攻があって、国家間で協力しないといけないからね」

「ノラとかクロですか・・・ノラとかクロって?」

「ああ、そうだな・・・ノラってのは大型の原生動物だな。

 大きな牙を持っていたり、素早い動きで飛びかかってきたり・・・大人二人分や三人分はあったりするからね。

 さらに大型のノラは、十人分くらいもあったりするんだ。

 クロっていうのは・・・そうだな・・・闇の眷属って呼ばれている者達だ」

「闇の眷属・・・ですか」

「そうだね。

 町中には居ないけれど、死体が動いたり、人の生き血を飲んだり、呪いを掛けたり・・・という者達だよ」

「そうですか。

 そういう脅威があるから、一致団結して、人々を守っているんですね」

「ああ、そうだよ」


ってことで、国家間というか、無意味な戦争がないのはいいことだ。

っていうか・・・ノラク○かよ!と突っ込みたい。

実に突っ込みたい。

突っ込んだ所で、本当に誰にも理解されない。

なんだ、このもどかしさ。


『くっ!前世の記憶が俺を苦しめる!!』


とか言うと格好いい感じになって、厨二病っぽいけど、内情は実にくだらない。

くそう。


「前世の記憶が俺を苦しめる!!」


・・・想定外です。


次回「ケンカをした日」


Twitter @nekomihonpo


変更箇所

納める→治める

会話前後に空行追加

次回タイトルの追加

ノイエ→ノイナ(指摘感謝)


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◆用語 ●幼少期人物一覧
 ●学院初等期人物一覧
 ●学院中等期人物一覧
 ●学院高等期人物一覧

以下、感想に対する補足になりますが、ネタバレを含む可能性があります。
見る場合、最新話まで見た上で見ることを推奨します。
◆1 ◆2 ◆3 ◆4 ◆5 ◆6 ◆7(2013/02/03)
あとがきは ネタバレ を含む可能性があります。
◆あとがき(2013/02/01)
1話にまとめあげる程ではなかったおまけ。
◆研究室での日常のヒトコマ(2012/11/23)



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