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ヒール最高  作者: 猫美
幼少編
1/90

ギャン泣きした日

記憶がはっきりとしないのだが、あまりの息苦しさと頭痛に思わず泣いた。

大声を出して泣いた。

ギャン泣きって奴だ。

我ながら、恥ずかしいのだが・・・どうにも苦しかったのだ。

頭痛も、締め付けられるような頭痛で泣いた。


いやいや。

ほんと、もうスゴイんだって。

思わず大の大人がギャン泣きするレベル。


大声を出して泣いたので、ちょっとすっきりした。


周囲を見回すが・・・どうにもうまく見回せない。

自分の状況が理解出来ない。


茶髪の看護婦さんが覗き込んで来る。

看護婦さんが何かを喋っているのだが、理解が出来ない。

「なんですか?」

と聞いたつもりなのだが、きちんと喋れたのか怪しい。

耳の調子が何やら変だ。

自分の状況が理解出来ない。

理解出来ないのだが、猛烈に眠い。

フェードアウト。


状況を整理しよう。

どうやら、赤ん坊らしい。

あまりの事に、頭の中が真っ白になったが、事実は事実として受け止めた。

夢なのかと何度も疑ったが、日常が連続しているので、事実のようだ。


ああ、転生モノって奴かと、変な理解をした。

見た感じ、SFモノって訳では無さそうだ。

どちらかというと、ファンタジー系。

魔法の有無は未確認。


相変わらず、周囲の人が何を喋っているのかは解らないが、隣に横たわっている可愛らしい人が母親のようだ。

ちょっと嬉し恥ずかし。

見つめられると照れる。

茶髪なんだけど、日の光が当たるとキラキラと輝いて、実に綺麗だ。


前世(?)の最後の記憶は、仕事帰りの電車の中だ。

珍しく席が空いていたので座ったら、沈み込む座席のあまりの気持ちよさに眠ってしまった。

そこから先の記憶が無い。

事故にでもあって死んでしまったのか、脳卒中でも起こしたか。

まぁ、考えた所で、寝ている最中に起こったことだ。

意識不明で集中治療室に運び込まれ、身体からは各種ケーブルが延びている状態なのかも知れないが、解らないモノは解らない。


心配してもどうにもならない。

ならば・・・取り敢えず寝よう。

考え事をしていると・・・とかく眠い。

フェードアウト。


あれから数日経った。

相変わらず、何を言っているのか解らない。

解らないが、母親は可愛らしい。

父親は・・・ちょっと厳ついが、自分を見てデレデレに蕩けていた。

どうやら、良い両親の下に生を受けたようだ。


さて・・・日がな一日、暇で仕方がない。

会話も出来ないし、そもそも、動くこともままならない。

母親とお医者さん、看護婦さんの会話をじ~っと聞いてるくらいか、自分の今後の展望について考えるくらいだ。

まぁ、展望を考えると言っても、どういう世界なのかが解らないので何とも言えない。

社会人になって、学業から解放されて久しいのだが、また、1からやり直しかと思うとげんなりする。

あの時、こうしていれば・・・という後悔に対し、やり直すチャンスを得たのだ。と考えれば、案外悪くない。

そういう考え方が出来るのも、前世の記憶があるからな訳だが・・・


ふと、心配になるのが、この前世の記憶って奴はいつまで残っているか?と言うことだ。

無くなっても困ることはないんだろうが、あると便利に違いない。

消えないといいなぁ。


それにしても、会話が出来ないというのはもどかしい。

赤ん坊という奴は、どうやら身体の部位をうまくコントロール出来ないから喋れないようだ。

実にもどかしい。

喋ろうと思うと、「うー」とか「あー」になってしまう。

とか考え事をしていると眠気が襲ってくる。

まぁ、逆らう理由もないので寝るとしよう。

フェードアウト。

次回「発声記念日」


Twitter @nekomihonpo


修正箇所

両親の元→両親の下(指摘感謝)

次回タイトルの追加

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◆用語 ●幼少期人物一覧
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 ●学院中等期人物一覧
 ●学院高等期人物一覧

以下、感想に対する補足になりますが、ネタバレを含む可能性があります。
見る場合、最新話まで見た上で見ることを推奨します。
◆1 ◆2 ◆3 ◆4 ◆5 ◆6 ◆7(2013/02/03)
あとがきは ネタバレ を含む可能性があります。
◆あとがき(2013/02/01)
1話にまとめあげる程ではなかったおまけ。
◆研究室での日常のヒトコマ(2012/11/23)



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