ニジュウナナ色
2人でジュース作りに没頭中。ゼラチンがあるとのことでゼリーも挑戦
支子さんは手先がすっごく器用でお店に売っているようなゼリーが出来上がった
ジュースは果肉入りでこれまたおいしそう!
『すごい!コレなら売れますね!』
「・・・ほら」
一口進められ食べたゼリーはクリームと一緒に食べる事で余計においしい
支子さんも食べたみたいでおいしいと感想を言ってくれた
白緑さんと菖蒲さんにジュースを持っていくとこれまた絶賛
緋色さんと白藍さんはゼリーにはまったみたい
「・・・よかったな」
『はい!また何か作ってみたいです』
「・・・よければ教える」
『お願いします!』
支子さんは喫茶店を経営してるんだって
ケーキが女性にすっごく人気でお昼は満員になるらしい
一度行ってみたいなぁ
「・・・俺はそろそろ寝る」
『え?』
まだ4時なんだけど。もしかして疲れたのかな?
お礼とおやすみなさいを言って私は忘れていた洗濯物をとりに行った
『すっかり忘れてたなぁ』
「おーい!アキラちゃーん」
『白緑さん?』
籠に洗濯物を片付けていると白緑さんに呼ばれ振り向く
もう二日酔いは大丈夫なんですか?と聞くと笑顔が帰ってきた
少しお喋りしているとなんだか気まずそうに目を泳がしている
「あのさ、支子は?」
『もう寝るみたいですよ?』
「えー!もう寝るのかよぉ」
『なにか用事があったんですか?』
「んーん。今日はあんまり喋ってないから」
しょぼんとしてしまいさっきまでの元気がどこかに行ってしまった
可哀想だけど支子さんを起こすなんて事も出来ないし・・・
白緑さんはまーいいや!と言って行き道を戻ってしまった
◇◆◇◆
本を読んでいて気づけば皆寝ている時間になっていた
んーいっそ読んでみたいけど明日に差し支えちゃうしなぁ
思案しているとカタン、と廊下のほうから音が聞こえた
そっ、と障子を開け辺りを見回すと人影発見
『支子さん?』
「・・・起こしたか?」
私服姿の支子さんがいた。こんな時間にお出かけ?
あ、お昼に寝たのって今から出て行かなきゃいけないからかな?
疑問はたくさんあるけど急いでるだろうし
『行ってらっしゃい、夜道に気をつけてくださいね』
「・・・行ってきます」
きちんと見送りしてから本の事は諦め大人しくお布団に入ることにした
明日はケーキの作り方を教えってくれるって言ってたから楽しみだなぁ
初めての事がここでたくさん経験してる事に私は嬉しかった
◇◆◇◆
「・・・後は混ぜる」
『こ、こうですか?』
意外と力いるんだな、と感心しながら私達は一人一個ケーキを作っていた
支子さんは私に指示を出しつつ自分でテキパキと作業を続けている
「・・・上手いな」
『本当ですか?初めてなんでよく分からなくて』
私の手際が悪くて思った以上に時間がかかってしまった
一方、支子さんはぷろ顔負けのチョコケーキを見事に完成
皆で頂きましたがすっごくおいしかったです(私のほうじゃありませんよ?)
「お・い・しぃ~!でも太っちゃう!」
「2つとも凄いなアキラが作ったのか?」
『こっちのケーキを支子さんが教えてくれたんです』
なんだか照れるなぁ、と思いつつ感想を聞いてみる
私のケーキはちょっとスポンジが失敗しちゃったけど気にいってくれたみたい
「いつ食べても上手いな!」
「・・・ゆっくり食え」
「あ~疲れたときには甘いものが一番ですね」
お昼のお茶会は楽しくて支子さんのケーキが絶品で。
菖蒲さんと一緒に太っちゃうねーって言いながら皆で完食しました
ケーキ食べたいなぁ・・・(ジュルリ)
ゼリーは今の季節にピッタリですね!ちなみに二つとも私は作ったことがありません・・・
菓子職人さんにはいつみてもほぉ・・・となやめかしい息しか出てきません(え)
あれはもう食べるのがもったいないですよね!
永久保存したいww