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色彩館  作者: こをり
26/37

ニジュウヨン色

白緑さんから着物と下着を貰って2日がたった

綺麗だけどどこかシンプルな着物は白緑さんらしい(余計なもの入らない!って感じ)

お仕事はデザイナー

服が大好きでいろんな国に行っていたらチョコット有名になって何とか生活している、らしい

お金とか関係なく服を作れたらいいと言ったときの白緑さんの顔はカッコよかった


「おはよー!」

『おはようございます』

「2人は?」

『お仕事でお昼までには戻るそうですよ』


朝ごはんを食卓に並べながら言うと手伝ってくれた

たぶん白緑さんは女性にもてるだろうな


「今日もおいしー!アキラちゃん天才!」

『あ、ありがとうございます!』


ジリリリリッ!!

黒電話の音が響いた。白緑さんの口からお米が出たのは黙っておこう

私は出れないから代わりに出てもらう


「もしもしー?・・・・うん、え?マジで!うんうん!!」


すっごく嬉しそうに喋ってるから友達かな?

私は自分のご飯を食べ終わりお茶を飲んでいると受話器を向けられた


「替われってさー」

『え?私ですか?』

「うん?大丈夫大丈夫!一様アキラちゃんの事話てるし!」


一様?受話器に耳を持っていきもしもしと言うと少し低い声が返ってきた

男の人だ!この家に住んでた人かな?

何か喋った方がいいのかな?お互いの沈黙が続く(どうしよう)


「・・・・欲しいものは?」

『・・・・欲しいもの、ですか?』

「なんでもいいから」


え?え?欲しいもの?クエッションが飛んでいるのが分かったらしく白緑さんが助けてくれた

紙に【今デパートにいるからお土産買ってくるんだってさ!で、皆に何がいい?って聞いてんの】

あぁ!なるほど!・・・って私買ってもらっていいのかな?

考えてると白緑さんが【で、皆に何がいい?って聞いてんの】の部分の【皆】のところに丸をした

なんだか、嬉しい


「・・・・決まったか?」

『あ、も、もしよかったら料理本をお願いできますか?』

「・・・・・・」


え?私変なこと言った!?

向こうの人は黙ってるし白緑さんは畳を叩きながら笑ってるし

しばらくすると向こうで男の人が咳払いをした(この人も笑ってたのかな?)


「・・・わかった」

『お、お願いします』


向こうが切ったのを確認してから私も切る

白緑さんをちょっと睨むと目に涙をためながらまた笑われた


「ちょ、アキラ、ちゃん・・・・ブハッ!駄目だぁ!!」

『何で笑ったんですか!』

「だって・・・ブフッ、料理本って・・・・」

『ご飯考えるの意外と難しいんですよ!レパートリーのネタなくなってきたし』

「ごめんごめん!いやー笑った笑った!」


今日は白緑さんの嫌いな野菜炒めにしよう、と小さな嫌がらせ

笑った理由はもう聞かなかったけどなんか悔しい

大股で畑に向かいピーマンをたっぷりとって帰った


「おやアキラさん、ずいぶんとご機嫌斜めですね」

「なにむくれてるんだ」

『あ!お帰りなさい』

「「ただいま」」


2人が帰宅という事はお昼ご飯を作らなきゃ!

台所まで走って急いでお鍋を沸かす。今日は素麺です


「あっ!おっかえり~」

「寝転ばないでください!着物が崩れてますよ」

「アキラに何か言ったのか?」

「やだ緋色ちゃん!アキラちゃんが気になるのー?」

「うせろ」

「うるさいですよ」

『白緑さん!言わないでください!』


素麺にビックリ水を流しながら叫ぶとまた笑われた

あぁ!手が離せないから小声で言われたら最悪だ!

不安を抱えやっと出来た素麺を持っていくと白藍さんと白緑さんは床に転がっていた


『・・・話したんですね』

「ごめ、ごめん!つい!」

『何で笑うんですかー!』

「お前なぁ料理本って事はレパートリーを増やす事だろ?」

『そりゃぁ、そうですけど・・・』

「ってことはお前のお土産は俺らの楽しみになるってこと」

「アキラさんお土産なんですから鞄とか服とか化粧品とかあったでしょうに」

『そんなこと言われても今一番欲しいものなんです!』


なんだか面白くなくて無言で素麺をすすると2人はまだクスクス笑いながら席に着いた

緋色さんは変わった奴、と言ってから座った


後から緋色さんに聞けば電話の人は今日帰ってくるんだって


主人公は天然ではなく鈍感です(?)

私は料理本よりお菓子本が欲しいいなぁ・・・

さてー次の新キャラは・・・(フフフッ)←


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