ゼロ色
読者様への忠告です!
この物語は進んでいけばたくさんのキャラが出てきます。
日常ほのぼのを主としますが本当に、いろんな人が出てきます。
同性愛者、性同一障害、記憶喪失、多重人格障害、性暴力、DV、レイプの話も少しだけ出てくる予定です。
きつく描写したりするものではありませんのであしからず。
こんな人たちもいるんだなーという事を軽く思いながらこの物語を見て暇を潰してください。
少し話を改造しました。
大本は変わってませんが、ちょくちょく設定を変えました。
主人公に兄が出来たり・・・と、まぁいろいろです。
めんどくさい事をしてすいません。
意外と心とかに溜まってるものって本人も気づかないみたい。
私はこの生活に満足としてたと思ってたんだけど・・・。
ちょっと違ったみたい。
それに気づけるまですっごく時間がかかっちゃった。
私の心が軽くなるまでのお話です。
お暇でしたら、どうぞお付き合いください。
◆◇◆◇
朝の教室は相変わらず騒がしい。皆も私に気づいたのかちらほらと挨拶してくれる。
時間もまだまだ余裕。それに先生はタバコを吸ってからくるだろうし。
急がなくても良いという結論から、ゆっくり自分の席に着く。
「おっはよー!アキラ!」
『あ、おはよう』
「昨日の課題できた?俺、2分で諦めちゃってさー!」
こいつはクラスのムードメーカーの将矢。
中学校の時から一緒で、当たり前のようにいつも一緒に居る。
将矢が面白おかしく昨日の出来事を喋り、私は相槌を打ちながらイスを引くと、可愛らしい足音と共にもう一人の友人が来た。
「おはよう、アキラちゃん」
『おはよう、渚』
「しょ、将矢君も・・・おはよう」
「おう!相変わらず渚は声ちっちゃいな!」
ふわふわの髪を揺らし可愛く微笑むこの子は、高校から仲良くなった渚。
私たち3人はなにかと一緒に行動している。言ってしまえば親友だ。
将矢は野球部のエースバッター、ココは進学校なのにほぼ野球の推薦できたようなもの。
渚は学年でもトップの成績保持者、しかもすっごく美少女。
「あ、ねぇ、将矢君。昨日の放課後先生に呼ばれてたって聞いたけど・・・」
渚がおどおどしながら見上げると、将矢は頭を掻きながら目を泳がせた。
また、なにか良からぬ事をしたの?と、目で訴えても視線が左右にウロウロ。
将矢はお調子者だし、ちょっとしたノリにも付き合うから先生には問題児として敵視されている。
「あ~・・・なんかさー、成績が落ちてきただのどーだの?まだ2年なのにうるせーっつぅの!」
「あはは、部活も、忙しいもんね?」
「そーそー!なんたって期待のバッターですから」
『そんな事言って・・・もう2年。かもよ?』
「うっせー!もう耳タコだ!」
そう言いながら、手で耳を塞ぐ。
クラスの皆もクスクス笑いながら将矢の周りに集まってきた。
そのうちの一人が私の席の前へきた。
「アキラさーん!前頼んでた奴なんだけど・・・」
『CDだったよね?これであってる?』
「わー!!本当にあったんだー・・・ありがとー!期待してたぶんチョー嬉しい!」
CD片手に笑顔で感謝され、少し話してから彼女も将矢たちの輪に入っていった。
「あははは、はぁ・・・」
ゆっくりと、笑顔だった顔を戻す。
私はよく、頼られる。それはもちろん良いことだし学級委員だし・・・。
当たり前のことと思ってる。
でも、なんだろう?このお腹がキリキリするのって?
もう、何年もこんな感じなんだからいい加減慣れればいいのに。
クラスは好き、先生も授業も面白い。
でも、なぁ・・・・。
チャイムが鳴るまであと2分、私は気を紛らわすように数学の教科書を取り出した。
◆◇◆◇
『(やっと終わった。お腹鳴りそう・・・)』
4時間目の終了のチャイムが鳴り、お弁当を鞄から取り出そうと腕を伸ばす。
今日は育ち盛りの弟のために、お肉を多めのメニューにしたから私も楽しみだったのだ。
内心ウキウキしていると、少し離れた席から名前を呼ばれた。
「アキラー!」
『はーい?』
「あのさーあたし、先生に職員室呼ばれててさー。この前バイトしてるとこ見つかっちゃって」
『もー、一緒に行ってフォローすればいいんでしょ?』
「本当ありがと!フョロー期待してるね!」
あー昼休みつぶれたなー。職員室はある意味常連さんだ。
先生の頼むごと聞いたり、クラスメイトの頼むごと聞いたり、代表で謝ったり。
私って良い様に利用されてるだけかも。(ははっ)
『フョロー期待してるね!』・・・だってさ、あーお腹が変。せーりかな?
◆◇◆◇
キーンコーンカーンコーン・・・。
「あーやっと終わったー!」
『将矢は今日塾行くの?』
「たぶん行く!アキラは偉いよなー。毎日行っててさ」
『そんなことないって。それが普通』
本当はね部活をしたかった。
でもココは進学校だし、せっかく入れたんだもん。
学費だって馬鹿にならないのに、部活ともなると親が良い顔をしないのはいくらなんでも察せた。
親はつねに期待をしている。だから、と言う訳じゃないけど毎日行ってる塾のおかげで成績は良いほう。
渚はどうするのかと尋ねると、将矢のほうをチラリと見てから「行く」と答えた。
「お、久しぶりに3人そろえるみたいな?」
『はしゃいでるとこ悪いけどさ。今日小テストだからー』
「マジか!アキラあとで教えてよー」
『私も自分ので精一杯!アンタの横に最高の先生がいるでしょー?』
「え!・・・な、渚が!?」
あたふたする渚、懇願する将矢、思わず笑っちゃう私。
いつも通りの雰囲気のまま帰り支度をすると、また将矢が馬鹿なことをしはじめた。
本当に、いつも通りの毎日だった。
なんでいまさら書き直し?
と思う方もいると思いますが、その理由は単純明快!
暇だからです(爆)
ですので、稚拙な文章なことには変わりまりません。
生暖かく見守ってください。