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『記憶の星暦盤』

「記憶の星暦盤」第五話 ~友情に刻まれる影~

村は、不気味な静けさに包まれていた。怒号も笑い声も消え、祭りの祈りの詞さえ途絶える。人々は同じ動作を繰り返し、感情のない顔で日々を過ごしていた。
――記憶を抜かれた人間は、殻になる。敦史はその事実を記録しながら、心の奥底で震えていた。救いの仮面を被りながら、人の記憶を啜る“獣”。そして、その獣が輝朗を媒介に現れているという確信が芽生え始める。
輝朗は「記憶は鎖だ。解き放たれた時、人は自由になる」と告げ、敦史は「抜け殻を自由とは呼ばない」と反駁した。かつて共に星を追った二人の間に、深い溝が刻まれていく。
友情は崩れ、信念が衝突する中で、敦史は密かに盤の写しを取り始めた。
――救うために、彼を止める。
凍てつく夜、二人の道は静かに分かたれる。しかしその別れは、やがて運命を繋ぐ“もう一つの星暦”の始まりでもあった。
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