空白の上に
ぽっかりと
言葉に空いた
穴を覗く
自然の裏側で
命を知らない人が
葉もなく
得意げに
言を語り
命を知る虫が
葉を食べる
無言の響きで
語る
そこから生まれる
声なき叫びが
穴から漏れ
生きていく答えが欠けて
虫食い問題の
四角い空白の上に
僕らは立ちすくみ
周りの文字を
照らし合わす
命を思い出していく
答えのない問いは
無いと信じて
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読んでくださりありがとうございました。