残迷
これからどうしようか
ふとした感傷に浸る間隙
いつも言っていたその言葉が
今この時期に跳ね返ってくる
それが皮肉に当たるかどうかは分からないけど
明日の事をもうあれこれ考え出していかなきゃいけない
考えないでいられたあの頃の僕には
もうちょっと夢を見ておいて欲しかったな
並んでいるいくつもの
背表紙は
初めて手にした時とほぼ変わらないまま
埃も被らず良い子でいるようで
憎ったらしいはずがなんだか
可愛げがある気がした
単なる
気まぐれにしては随分と慰められた
傷付きすぎた
僕が勝手に思い悩んだことで
言葉が毎日綴られる世界だから
必死にかっこつけた言葉で言い切りたかったんだ
美しく思えないと
それは嘘で終わってしまう
取り憑かれたような思考の中
いつかは消えてしまう
反抗心と行き当たりばったりの彷徨いが
ぶつかり合う