7話 貴族令嬢の馬車が襲われている!
冒険者登録7日後。森に強大な魔獣が現れたらしい。
そいつの通った所は草木が残らないのだとか。
まだその魔獣を見たものは居ないみたい。
絶対強い魔獣だ!
見つけて倒すぞ〜。
そうすればギルドランクも早く上がるし。
今日も元気に薬草採取のためにウインドカッター連打していると、遠くから叫び声が聞こえた。
これは事件の香り!
「風魔法! 駿足!」
風の力を受けて高速移動。声のもとへ向かう。
馬車を悪そうな男が13人で取り囲んでいる!
倒れている兵隊が3人居る!
馬車から女性2人が引きずり出された!
馬車に紋章が付いており、剣に集中線の紋章!
(集中線じゃなくて光だよby作者)
あれはクラウソラス家の紋章だ!
だが残念ながら私はエリアとしての記憶は失われており、ゲームに出てきたクラウソラス家の攻略対象の男以外は、よく知らない。
何にせよ、盗賊っぽい男達から貴族を救うことにしよう。シュバッ!
私は男達の前に姿を現す。
「こちらにおわす御方をどなたと心得る! 畏れ多くも先の副将軍の娘、クラウソラス家御令嬢にあらせられるぞ!」
多分だけどね!
クラウソラス家の客人の可能性もなきにしもあらずだこど多分クラウソラス家の家族だろう、と思う!
「あ? 誰だてめー」
「おい、この女どっかで見たことあるような」
「元レーヴァテイン伯爵家の御令嬢だな。政治的な価値はない」
「じゃあ好きにしていいな?」
「水魔法の達人だ。先に殺してから使えよ」
「対水魔法バリア! よし、殺す」
むむむ、悪人どもめ!
ゆるさん、ゆるさんぞぉ〜!
ちなみに盗賊は死罪確定、その場で殺してオーケーである。
「死にたく無ければ、今すぐ俺の目の前から消えな……」
悪党達に最後の忠告を与える。
「は? 何だこの女」
「死ぬのはおめーだ! おら!」
「ふっ、ウインドカッター!」
ザシュ!
悪人の首が一斉に落ちる。
くう〜、疲れましたwこれにて一件落着です!
さて、クラウソラス家御令嬢の反応は?
「ひぃぃ……」
「お嬢様、しっかり!」
クラウソラス家御令嬢は、漏らして気絶してしまった。
そりゃそうだ。
幸い倒れている味方兵士にポーションを与えると、3人とも息を吹き返した。オジサマから貰ったポーションすご〜い。




