3話 冒険者ギルド登録
我が家は伯爵家だったけど、私ことエリアが王子様のお気に入りの女の子(このゲームの主人公)にちょっかいをかけたことで、爵位が取り上げられてしまった。
これからは税金でなく自分で稼がないといけない。つまり冒険者活動だ!
ということで元伯爵領の町の、冒険者ギルドの建物に入った。
「おうおう! ここは嬢ちゃんが一人で来るような所じゃないぜ?」
「お貴族様が冒険者になろうってかぁ? 帰れ帰れ!」
「貧相な体してんなぁ! 食べてるか?」
「誰がつるぺた幼女だゴルァア!!」
「「「ぐぇああー!!」」」
ドカッ! バキッ! ボコッ!
絡んできた悪人3人をやっつけた。
さ〜ってと、冒険者ギルドに登録しようかな。
受付に向かう。
受付では、胸が大きく金髪で髪の長い、美人の女性が受付嬢をしていた。ねっとりと観察させてもらった。眼福、良き良き。
「冒険者ギルドに登録したいんですが」
「かしこまりました。こちらに記載をお願いします。血を1滴ここに垂らしてください、この針を使ってくださいね。ありがとうございます。ではこの水晶玉で魔力を測りますね」
「私の魔力、多分めちゃ高いけれど」
「大丈夫ですよ、999まで測定できます。ちなみに過去の勇者が360だったそうです。普通は10で、20あれば優秀、それ以上は天才ですよ」
前フリもバッチリ。
私は水晶に魔力を流す。
ふんにゅっ!
がしゃあん!!
「ひぃい!!?」
水晶が割れて、受付嬢が悲鳴をあげる。
「し、少々お待ちください、ギルドマスターをお呼びしますので……」
受付嬢が奧に向かう。
ムキムキなおじいちゃんが現れる。
「何だ? ギルド内の喧嘩にギルドはいちいち関与しねぇぞ? 勝手にやってろよ?」
入口で倒れている悪人3人を見ておじいちゃんは呟く。
「こ、この人が魔力測定水晶を……」
「おっと? あんたは元伯爵家のお嬢さんか。なるほど、魔力測定水晶が壊れた、つまり……」
私の魔力量が多い……ってコト!?
注目されちゃうな〜、困ったな〜えへへへ。
「故障か……魔道具屋に修理出さねぇとな」
「何でよッ!」
「仕方ね〜から、魔力測定はスキップで登録してやれ」
「はい」
「そんな〜!?」
注目イベントがスキップされた。
おい作者テンプレ使えよ。
そしてペラペラのプラスチックみたいなカードを渡される。
ギルドカードだ!