表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/21

16話 魔力操作

この世界には、魔力という不思議なエネルギーがある。

魂から魔力を生み出していると言われているけれど、真偽は定かではない。


生まれ持った属性の才能に魔力を併せることで、魔法が使える。例えばシュププは炎の才能があるから炎魔法が使える。ここまではゲーム『ロイヤル・マジェスティ・プリンセス』内の知識の範囲だ。


そしてここからがゲームに無かった知識。まずは魔力操作。魔力を、魔法に変換することなく体内・体外で動かす。これはまあ、よくあるなろう系の知識だ。お腹から魔力を体内で循環させるとかいうやつ、あれに近い。


その魔力操作を応用させた技法がある。

魔法に頼らず魔力操作のみを使用し、体や物などに魔力をまとわせ技を繰り出す技法、通称 魔技(マギ)


自分の拳に魔力をまとわせるとガチガチに硬化できる。あれだ、武◯色の覇◯。

また、魔力を魔法にまとわせることで魔法威力が底上げされる。先程ブルードラゴンがブレスを放ったが、あんな感じだろうか。


さらに魔技を使えば、空気を圧縮、膨張させることも出来る。圧縮された空気が膨張すれば周りが冷える。つまり冷蔵や冷凍が出来る。1部ディ◯・ブラン◯ーのアレだ。逆に空気を圧縮すれば熱が作れる。

炎の◯吸! みたいな?


つまるところ魔技を使えば、漫画のあんなキャラやこんなキャラのまねごとが出来るのだ。


「……ほう? やるではないか小娘ども、グレートオーガを殺しただけのことはあるな」


辺り一帯を、骨も残らない焼け野原にしたブルードラゴン。こいつはゲームには出てこなかったし、こんなに威力が高い技を使う魔獣はゲームに居ない。


「魔王ユグドラって知ってる?」

「ムノー様が切り捨てた雑魚がどうかしたのか?」


うん、ゲームのラスボスは既に討伐されているようだ。

そして何故か、ラスボスを倒したのは主人公ではなく、ゲームに登場していないムノーなる冒険者。

そしてその冒険者がラスボスを倒して勇者となり、引退し、何故か魔獣達の新たなボスになった。その際に魔獣四天王も一新された。そんなところか。


ブルードラゴンから取れそうな情報は取った。

あとは始末しても問題ないだろう。


再びブルードラゴンが大きく息を吸い込む。

ここらで反撃だ。


ブルードラゴンが灼熱のブレスを吐く。


「ふんぬっ!」


風魔法による暴風に魔力をまとわせ、ブレスを暴風で掴んで、ブルードラゴンにお返しだ。


「な……!? 馬鹿な、これはムノー様の魔技……うおおおおおおお!!!」


なおお返しついでに威力を、ブルードラゴンが吐いたブレスの4.5倍ほどに増幅させた。空が赤く燃えたぎる。


5分後、空にはブルードラゴンだった燃えカスがパラパラと舞い散るのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ