病みの闇
私には遠距離恋愛中の恋人がいたけれど、お互い休みが合わずに半年くらい会えていなかった。
そんな頃、新商品の開発プロジェクトチームに配属された。そして、各部署から集められたチームメンバーの一人に惚れられた。
世間話から、私に恋人が居ることを知って、それもわかった上で、告白された。
「恋人がいるんです。お断りします。」
そう言って断ったのに、奴は仕事にかこつけて、毎日私に話しかけては、何かと接触を図ろうとしてきた。
「この書類、確認してくれる?」
奴から取引先への書類に不備がないか、チェックを任される。パソコンで細かな作業中に声を掛けられたから顔も向けずに返事だけする。
「わかりました。後でチェックするので、そこへ。」
デスクの未決トレイに置けば良いのに、奴は書類の束を私の目の前でヒラヒラとさせながら、私が受け取るのを待っている。
ディスプレイの前でヒラヒラするから邪魔で、仕方なく顔を上げ、デスクの横に立つ奴を見る。
顔を上げた瞬間、奴はパァッと表情を変えて私の目を覗き込む。奴が目を合わせにくるのが嫌で、私は毎回目をそらすのに、わざわざ覗き込んでくる。
「遠距離なんて、俺には無理だな。こんな可愛い子、放っておけないよ。」
「口説いてんですか? 私、可愛くないの自覚してるので、放っておいて大丈夫ですよ。」
「放っておけないよ、遠距離の彼なんか捨てて、俺と付き合おうよ。」
「嫌です。タイプじゃないし。」
何度も同じやり取りをして、同じチームの人たちも「懲りないなぁ。」なんて笑ってたのに。
私が遠距離恋愛中の彼に振られたと聞いてから、奴の態度が一変した。
「本気なんだ。彼と別れたなら、俺と付き合ってくれ。」
「何度も言いましたよね? 彼がいなくてもあなたはタイプじゃないので無理ですって。」
押しておして、押しまくってくる。
嫌だ、無理だと言っても、奴は毎日顔を会わさなきゃいけない相手で。
毎日告白されて、断って。
最初は周りも「大変だね。」って、私に同情的だったのに。
「今の俺を好きじゃなくても、付き合ってみたら、好きになれるかもしれないだろう? 君を思うと夜も眠れないんだ。」
奴が「夜も眠れない」発言をし始め、毎朝目の下にクマを作って出社して、周りから「大丈夫か?」と聞かれる毎に力なく笑って「彼女が好きなのに、毎日顔を会わすのが辛くて。」なんて肩を落として語るようになった頃から、旗色が変わり始めた。
最初は、休憩時間に給湯室で一緒になった、同じプロジェクトチームの女子社員から。
「ねぇ、あんなに好きになってくれるなんて、そうそう居ないよ? 付き合っちゃえば?」
「いや、好きになってくれるのは悪い気はしないけど、あそこまでしつこいと、怖いですって。無理なものは無理です。」
「しつこいとか、怖いとか可哀想でしょ。何でそんな冷たいのよ。」
それが、無関係な外野からの無責任な叱責の始まりだった。
奴は勝手に病んでどんどんやつれて、ふらふらな姿を隠しもせずに出社し続ける。
プロジェクトリーダーも、部長も、直接私に言わないけど、「奴を何とかしろ。」と視線を投げ掛けてくる。彼らも奴に「休め。」とか、「無理するな。」とは言っていたけど、奴が聞き入れなかったから、私以外なんとも出来ないと思ったのだろうけど。
仕事以外の負担が大きくて辛かった。私も徐々に病んでいった。
人前では普通に過ごせていたけど、自宅に帰り一人になると突然涙が止まらなくなったり、意味もなく笑い出したり。誰にも気付かれないように、普段通りに過ごしていたけれど、確実に日々病んでいった。
奴は毎日、休憩室で「食べてないんでしょ。これ、給湯室で余ってたお菓子だから、食べなよ。」、「眠れてる? 寝ないとダメだよ?」と女子社員に囲まれてちやほやされていた。ちやほや、と言えば聞こえは悪くないが、みんな内心、私との関係がどうなるのか興味津々で奴を囲んでいた。
「一緒に居られるから、会社へ来るんだけど、一緒に居ると辛いんだ。」
奴が、ため息をついて、視線を落として、「好きすぎて、辛いんだ。」なんて切なそうに言うから、そこにいた、奴を応援する女子社員の輪が広がったらしい。
ある日、仕事が終わって、ロッカールームに行くと、女子社員数人に囲まれた。
「可哀想でしょ。」
「あんなに好きだって言ってるのに。」
「あんた彼氏に振られたんだって? ちょうど良いじゃん、付き合っちゃえば?」
言いたい放題言われた。
「可哀想って、何ですか? 体調悪そうなのは、気の毒ですが。」
「眠れないって言ってたわよ、あんたのせいで。」
「あぁ奴は、睡眠不足なんですね。社会人として、自己管理がなってませんね。」
「あんたのせいなのに、なにも感じないの? バカなの?」
「私のせいって何ですかね?」
「あんなにやつれて、フラフラなのに、あんたに会いたくて来てるのに。」
「仕事、ですよね? あの状態じゃ仕事にならないので、休めば良いんじゃないですかね?」
「今仕事が佳境で休めないんでしょ?」
「いや、だから、余計にあんな体調で来られたら迷惑なんですよ。」
「だから、それはあんたのせいでしょ!」
「そうよ、責任とって、癒してあげなさいよ。」
「そうそう。付き合えば良いだけ、だもの。」
私たち以外の社員がロッカールームに入ってくる気配がして、「じゃ、そう言うことだから!」と、彼女たちは謎の台詞を吐いて帰っていった。
それからはもう、毎日。
用があって他部署に行ったら、そこの女子社員がみんな私をチラチラ見ながらヒソヒソ。
顔を知ってる程度の女子社員とすれ違う時には、軽蔑の眼差しと共に、小さな声で「サイテー。」、「あんなに愛されてるのにねぇ。」と言葉をぶつけられる。
自分のデスクに戻れば、私の視界に入るギリギリのところで奴が大袈裟にため息をつき、「眠れない」「最近は食欲もない」「彼女の顔を見るのが辛い」と、周囲にアピールしている始末。それも、私に聞こえるように話してるから、たちが悪い。
いや、そんなの良いから、仕事しろよ。
私がチラッとそんなことを思って顔を上げたら、「見た、今の? 冷たい目でこっち見てさぁ。」、「あの女、サイテー。自分のせいなのに。」と、また外野がうるさい。
外野のお前らも、仕事しろよ・・・。
そんなのに巻き込まれながらも、仕事を進めて、数ヶ月。無事参加していたプロジェクトが終了し、プロジェクトチームは解散となる。後は、それぞれ元の所属部署に戻るから、私は、やっと奴と離れられるとホッとした。
プロジェクト終了にホッとしているところに、プロジェクトチームみんなで成功を祝って飲み会だ、と、誘われた。行きたくない、けど、社会人として断れないタイプの飲み会だ。仕方なく二次会には行かないと決めて、参加した。
奴は体調が悪いと言いながらも、飲み会に参加し、人よりも早いペースで酒を煽り、ヘロヘロになりながらまた周りの同情心をあおる様に語っていた。
「初めて会った時から好きだったんですよぉ。その時は何年も付き合ってる彼氏が居るって聞いて、諦めたんっす。ヒック。」
乾杯の後、早速周りの女子社員と、若手の男性社員が奴を取り囲んでいた。乾杯の酒だけで酔っ払っていた奴は、手酌でぐいぐいビールをあおる。
「同じプロジェクトチームに配属されて、嬉しかったんっすよ。毎日顔、見れるじゃないっすか。話すことも、出来るし。天国だと思ったっすよ。プハァ。」
誰かが奴のコップに、「まあ、飲めよ。飲んで忘れろ。」なんてビールを注ぎ、煽る。
「毎日会えて、声聞けて、それだけで良いと思ってたのに、ヒック、彼氏と別れたとか聞いたら、我慢できないじゃないっすか? ねぇ? チャンスだと思った俺、間違ってますかね?」
「いや、わかるよ。わかる、わかる。」適当な相づちが入り、奴は調子にのる。
「振られたとか聞いたら、そんなの、俺が支えてやるって、思うのが男気、男心ってもんでしょ? なのに、断られて・・・。」
肩を落としてシクシク泣きながら奴は続ける。
「天国だと思ってたのに、一気に地獄、ですよ。顔会わすのも辛いのに、平気な顔で仕事を振ってくるし、相変わらず可愛くて、魅力的で。」
席は離してもらってたのに、私のいるところまで全部丸聞こえ。他の話で盛り上がっていた人たちも、一斉に大声で泣く奴を見ていた。
「本気で好きなんです。俺。彼女以外考えられないんです。なのに、俺の事なんか歯牙にも掛けない彼女の側に居たこの数ヶ月、マジで辛くて・・・。」
奴はこの辺りから何を言っているのかわからないくらい呂律が回らなくなり、そのままグッタリと潰れてしまった。
何人かが奴の側で介抱していた様だけど、また、それぞれの話で盛り上がり、一次会解散の時間になった。
二次会に行く人たちで居酒屋の店先は賑やかだったけど、私はもちろん、義理は果たしたから帰るつもりで離脱した。
奴も、へべれけだったので、仲の良い男性社員が肩を貸し、会社の寮へ連れ帰ると聞いた。いくら何の情もない相手とはいえ、あのまま一人で帰るとか言われると、すこし不安になるし、何かあっては夢見が悪いので、ホッとした。
チームも解散になるし、奴との関係がこれで終わってくれれば良いけど、とおもいながら、一人駅まで歩く。
JRと私鉄の駅が向かい合ってる広場まで着いたら、さっきまで一緒に飲んでいた同期の女子社員に、後ろから肩を捕まれた。
「あんな状態の男を放っておいて帰るなんて、酷いんじゃない?」
息が酒臭い。あぁ、この娘酔うと面倒なタイプだったな、と思いながら向き合う。同期女子と付き合ってると噂されてた先輩が彼女の手を引っ張ってとめてくれていた。
「お前には、無関係なんだから、首突っ込むなよ。な、帰ろ。」
「先輩は黙ってて。私はこの子に用があるんだから。」
顔を真っ赤にした同期は、私の方に向き直って、酔って据わった目で私を睨んだ。
「あんたさ、あんなになってまで、好きって言ってくれる男に、あんまりな態度じゃない?」
「好きじゃない奴に、好きって言われても・・・。」
「あんな、毎日フラフラでも、あんたみたいなのに会うために、頑張って会社へ来てさ。ちょっとくらい話すとか、ないの?」
「社会人なんだから、会社へ出て、仕事するのは当たり前でしょ? 何言ってんの?」
「あんなにやつれて、眠れなくて、ご飯も食べれなくなる程、好きって言ってる男を、なんでそんな風に冷たくあしらうの? ヒドイ!」
「・・・私にどうしろっていうの。私は、どうすれば良いの?」
「そんなだから、ダメなのよ。」
って、意味不明。さんざん外野から好き放題言われて、私も病んでいたけど、ホントに意味不明。
「あんたバカなの? どんだけ求められても、私は好きじゃないし、愛せないのに、何が出来ると思ってんの?」
「可哀想でしょ。あんなにボロボロになって。何も感じないの? 体調が落ち着くまで付き合うとか、出来るじゃない。」
「付き合ってやる必要あるの? 同じチームで動かなきゃいけないのに、一緒にいるだけで辛いとか言われて。私がいなくなるか、相手が抜けない限り無理なのに。仕事だから、そんな無責任に抜けるわけにもいかなくて。最低限の付き合いにしたら、冷たいだの、なんだの。」
「あんたのせいで、あんなになってるんだから、何とかしてあげなさいよ。」
無理にでも付き合ってみなきゃ、恋愛脳のバカは納得しないんだろうけど、私にはそんな義務も責任もない。さすがに私もキレた。
「可哀想でしょって。だったら・・・、お前が付き合って支えてやれよ。」
「バカなの? あんたを好きって言ってるのに、何で私が!」
「私は好きじゃないし、付き合いたくないのに、じゃあ、お前は何で押し付けがましく言いに来るんだよ。ふざけてろ、バーカ!」
「あんな、可哀想なくらいやつれて、毎日ふらふらで、何とも思わないとか、この冷血漢。」
ホントに上っ面しか見てないんだな。可哀想なくらい精神的に参って、体調を崩した男がいる。恋煩いで。
なら、その相手と添い遂げられたら、体調も万全になるはず、ってか?
「あのさ、私が優しい言葉かけたら、いつまでも付け上がってフラフラ好きだ、好きだ、って言ってくるヤツを、構うのが最良とか思ってる? 余計に具合悪くするんだよ。恋煩いなんか、心の問題なんだから、あいつが自分で何とかするべき事だろ!」
具合悪くなるほどの恋煩いって、マジであるんだね。
「私は何も出来ない。好きでもない相手と付き合うのなんか嫌だ。あいつの態度は、ひとつ間違えたらストーカーだし。セクハラで、パワハラなのに、何で私が解決しなきゃいけないことになってんだよ。」
「何でわかんないの? あんなに愛してくれるのに、付き合えないとか。彼の熱い気持ち、冷血漢にはわかんないんだ。少しも気にしてないもんね、あんなに辛そうにしてる男、無視するとか、私には出来ない。もう、あんたなんかとは縁、切るから!」
無関係の癖に、好き放題泣きながら、彼が可哀想を連呼して、散々に私を冷血漢呼ばわりで罵って、あんたなんかとは縁切るから、か。良いことでもしたつもりかよ。悲劇のヒロイン気取ってんじゃねぇ!
私がいらっとしたのを感じたのか、彼女に付き添っていた先輩が口を挟んだ。
「今のは、言い過ぎだ。お前には関係無い話だろ。」
「何よ、先輩は私の彼氏でしょ? そんな女の肩持つの?」
勝手に痴話喧嘩でも何でもしてくれ。私は知らない。もういいだろう? 帰らせてくれ。それでなくても、広場で大泣きしてギャンギャン叫ぶ女に絡まれてる、無表情な女は目立ってるんだから。
無視して立ち去ろうとしたのを見とがめて、同期が叫ぶ。
「彼を病むほど苦しませて、今度は私から彼氏を取ろうとして。あんたなんか、最低。死んじゃえ!」
飲み会帰りのサラリーマン達が、何事かとこちらに注目する。さすがにこれ以上は無理。
同期も先輩もまだ何か言っていたけど、無視して定期を出して改札を通り抜けた。
家へ帰る電車の時間には少し早くて、ホームでボンヤリと佇む。まだ来ない電車の乗車位置の先頭に立って、一人ハラハラと涙を流す。
何で私がこんなに責められなくちゃならないの?
私が死ねば、納得するの。奴も同期のあんたも、二人とも。
飲み会の帰りに、駅まで追いかけてきた同期に追い詰められて、私が自殺しても、これっぽっちも奴の心も、奴の取り巻きの女子社員達の心も、痛まないんだろうな。追いつめた同期も、自分のせいだなんて、これっぽっちも思わず、しらっと私の葬儀に出るのだろう。
ちょうど良い、ここはホームだ。
酔ってホームから落ちました、って事にして、死のうかな?
幸いにも、もうすぐ電車がやって来るし。
一瞬本気で死を意識する。
だけど。
そこまで追いかけて追い詰めといて、いざ私が死んだら、そんなつもりなかった、とか言うんだろ、どうせ。
あんな、バカのために死にたくなんか無い。思わせ振りな態度でいた訳じゃないのに、勝手に惚れて、勝手に恋煩いになったヤツのせいで、無関係の外野から責められて。何で私がこんなに病まなきゃいけないんだよ。
バーカ、バーカ、バーカ!
悔しさと口惜しさで、涙が溢れて止まらない。
涙を出し尽くした頃、ようやく電車が入ってきた。
電車の窓に、ひどくボロボロの女が映った。
お前らのためになんか死んでやんない。
私は私のために生きるんだから。
窓に映った自分に渇を入れて、電車に乗り込んだ。
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飲み会の日から数日後。
私を散々に罵った同期女子の彼氏先輩が、私の部署を訪ねてきた。
「あぁ、出社してたんだな。良かった。」
「何か用ですか? 彼女に変な誤解されてるんで、用がなかったら話しかけて欲しくないんですけど。」
「あの時のお前の顔、本気で死にそうだったから、心配してたんだ。彼女もあの後、酷いこと言っちゃったって、また大泣きしてたし。」
「泣いたら反省したとか、思ってます?先輩。私は彼女も、こんな騒ぎの元凶になった奴のことも、大嫌いだし、どうでも良いんで。反省でも、謝罪でも、勝手にどうぞ。絶対許してなんかやらないけど。」
「そういうとこ、可愛げがないって言われるんだぞ。・・・、でも、まぁ、生きてて良かったよ。」
「確かにあの日、帰りに電車に飛び込もうとか、チラッと過りましたよ。でも、無関係の鉄道会社の人とか、乗客に迷惑かけるのわかってて、そんな無分別なことしでかす程も、狂っちゃなかったんですよね。」
「ふっ。お前らしいな。真面目で、融通が効かなくて。」
「すいませんね、可愛げの無い後輩で。彼女でも可愛がって、癒されてください。で、あの暴走女、二度とこちらに寄越さないでくれたら、助かります。」
「ほんとに、彼女の事は悪かった。出来る限り近寄らせないようにするから、そう怒らないでくれよ。」
「では、失礼します。」
「ちょっと待て、まだ話は終わってないぞ。」
私を引き留めて、先輩が教えてくれた。
奴は元の部署に戻った時に、心配して世話を焼いてくれた可愛い後輩女子にメロメロで、「彼女のために元気にならなきゃ!」と張り切っているらしい。
奴の取り巻きだった女子社員たちは、奴の変わり身の早さに呆れ、「あの騒ぎはなんだったの?」、「応援してやってたのに!」と怒っているらしい。
そして、奴がどれだけ仕事もせずに恋に現を抜かしていたか、奴が今狙っている後輩女子に吹き込んで、奴の恋路の邪魔をしてるそうだ。
「そういうあいつらも、仕事サボって奴の事で盛り上がってたけどな・・・。」と先輩も呆れていた。
奴の恋煩いと、取り巻きの女子社員たちのお節介に巻き込まれて、好き勝手言われて嫌な思いもしたし、今でも謝罪のひとつもない奴らの態度に不愉快ではあるけれど。
「あの日、思い余って死ななくて良かった。先輩の話を聞いて、それが確認できただけでも、良かったです。ありがとうございました。」
スッキリはしないけど、これでもう悩まされる事は無くなるだろう。
私は、私のために生きる。冷たいと言われても。