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 第3話 罪

サボりすぎた。

亜人…それは穢れし裏切りの一族と伝承されている。この世界の理。人族と魔族の対立、終わらない


争い。その中に生み出された亜人という不安定な生物。ただし、彼女はそんなことを知らない。


ただ生きて、友を作り、平穏を望んでいる...今はまだそんな彼女を見守ろうではないか…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


フゥーッッ!!


何が起きた。私は今熊を狩っていたはずだ。なんだあれは?違う。地面に着くと爆発している。


まさか、魔法だとでもいうのか?...人間だ。いやしかし待て。人間からしたら私はただの少し強いだけ


の魔物。つまり敵。ということはこの巣から逃げなければ死ぬ。もしくは相手を殺すか。


このとき私は少しためらった。いやかなりためらった。


なぜなら私は、大切な人を失うことの辛さを知っているからだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「地獄だ…」


…いや、彼女の言ったことは間違っている。


地獄なんて生ぬるい言葉で表せるものではない。


自分の周囲には任務を共にしていた仲間の死体が転がっている。


彼女はこの戦争で父を亡くした。


その怒りで、戦争に出て、敵兵を屠っていったが、もはやそれも時間の問題だろう。


左目を潰され、ライフルと飛行装置を潰され、彼女に残されたのは、カタナと拳銃、そして数個の手榴弾


のみだ。彼女は笑っていた。まだ、憎き敵を殺せるということに。周りからは集中砲火を受ける。


が、彼女はそれを避け、敵を一人、また一人と殺していき、また一つ死体の山ができようとしたとき


後ろから麻痺弾を打たれた。


本来麻痺弾は、相手を生かしてとらえることを目的としているが、


その薬物を多く入れることで殺傷性がぐんと上がる。


ゆえに彼女は倒れる。視界がぐらつき、暗闇にのまれていった…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今はあの地獄と違う。ゆえに迷った。


が、やらなければ自分が死ぬ。そう直感した彼女は、戦うことを決めた。


血が疼く。大切な人を失うことの辛さも知っているが、


戦いの楽しさも知っている。ゆえにもう誰にも止められない悪魔と化す。


まずは情報収集だ。


相手は、魔法を使っている。恐らく相手の方が魔法の精度が高いだろう。


ならば近づくまで。そう判断した時には、体は動いていた。


瞬時に距離を詰めると相手は両手剣に持ち替えた。


恐らくその人間の得意分野は、近距離だったのだろう。その両手剣は、飾りがあまりなく、鋭かった。


しかし彼女にも得意分野がある。前世は「か弱い魔刀使い」と呼ばれていたのだ。


そう、刀である。しかし今は刀どころかそれを持つ手すらない。


しかし似たものならある。牙だ。口の中にある牙のうち特に尖った2本がある。


それを刀に見立て振り下ろした。


しかし、それで決着がつくとは思っていない。大事なのは次だ。


相手が牙を受け、少しの隙ができたところに、爪で、両手剣を弾き、


牙で首に噛み付き、相手の命を奪う。


相手は激しく痙攣し、やがて活動をを停止した。


あの味だ。忘れもしない。兄弟だ。生きるために食べたあの時の血の味だ。


「では、頂きます!」


喋れる?この体は本来喋れないはずだ。まさか、人の血を飲んだから遺伝子が書き換わったというのか。


だとしたら…やっぱり進化ができる。


そう!獣人!ケモ耳!ケモ耳!大切なことなので二回言いました。


前に狼からフェンリルに進化したときは半日ぐらいしたからここは危険だ。


あの人間に仲間がいるかもしれないしね。


取りあえず、別のところに移動しよう。


いっそこの森から抜けて別のところに行った方がいいかもしれないな。


近くには山もあったしそこで穴を掘って、そこで進化しよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そうして、彼女は人として二回目の生を異世界にて受けたのだった。








か弱いの伏線は回収するつもりです。きっと

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