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第二刃 烏天狗と女剣士②

「ここは...」


目覚めると私は布団の中にいた。昨日殺されたはずなのに、だ。それが不思議でならなかったが今は体を休めることにしよう。


そうして二度寝を決行しようとしたとき、一人の男が部屋に入ってきた。


「good morning!よく眠れたかい?」


騒々しい...寝ようとしているところに一体なぜ邪魔が....誰だこいつ?


「はっ...お前は誰だ?」


「僕かい?僕はクロウ・カルティラート、巷では烏天狗と呼ばれている妖だよ。」


「烏天狗...?あっ、貴様昨夜に主である士郎様を殺した!」


「大当たり!よくわかったねぇまぁとにかく起きて、体の毒は抜けてるはずだよ?」


「毒...まさかあの小刀に毒が塗ってあったのか!」


そう考えると納得がいく、致命傷にもならない浅い切り傷で眠るように倒れたあの夜の出来事が。


「そうそう、即効性の痺れ薬をね、これが面白いように効くんだよね切られた側からバッタバッタ倒れていくんだもん。」


男、いや、クロウは笑顔でそういった。


しかし府に落ちない、あの場に放っておくかとどめを刺せば良いものをなぜ連れ帰った?


「おい、お前はなぜ私をわざわざ連れ帰った?あの場に放っておけばよかっただろうに。」


すると男は少し考えた後に軽薄そうな笑みで言った。


「え?気分だよ?」


「き、気分!?そんな理由で私を連れ出したのか!」


「いやぁ、もう一つ理由があるにはあるんだけど...聞きたい?」


自身の唇に人差し指をあて、悪戯っぽく笑いクロウは言った。


「それは僕が君に一目惚れしたからだよ」


顔が真っ赤になった、火でも吹き出そうだ!


「じ...冗談も休み休み言え!私のような女に一目惚れだと!?どういう感覚をしているのだ貴様は...」


「もちろんジョークだよ?あれ?もしかして本当に惚れたから連れてこられたと思ったの?可愛いねぇ」


クロウがそう言った時私は無言で剣を抜き、構えた。


「乙女の純情...弄んだこと後悔しろ!叩っ斬ってくれるわ!」


そのままの勢いで私はクロウに向かって突進して行った、武士の矜恃など知ったことか!一度切らねば気が済まぬ!


「ストップストップ、誰が君のことあの屋敷から連れ出して解放したとと思ってるの?」


「元はと言えばお前が士郎様を...」


そこまで言って思い出した、私は主を殺されたのだ。

これでは無事として失格、これから剣を持ち主人のために戦うなどできるはずがない。


「私は...どうすれば....」


涙が溢れてきた、主一人守れなかった自分への不甲斐なさとこれからの残りの人生が暗く、冷たいものになったということに。


「だから僕は君をあの屋敷から連れ出した、あのまま放って置くと自殺しかねないからね」


そう言ったクロウは私に手を差し出した。


「僕と一緒に新しい人生、生まれ変わってみるつもりはないかい?どうせこの後行く当てもないだろ?」


私は迷わずクロウの手を取り告げてやった。


「いいだろう、どうせこのまま路頭に迷う身、残りの人生お前にくれてやる」


私は決意した、昔のことなど忘れ、こいつと共に生きよう、都合のいい女と言われればそれまでだがそれを差し置いてもこいつと生きる価値がある、生きてやろう、新しい人生を!


2刃目投稿です!これからどうなるか楽しみですねぇ、続きは後ほど!see you later.

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