真顔でVサイン
六人で遊ぶこととなった。
苦手な人物が二人ほどいる。
空気が澄んだ美しい緑。
後ろには綺麗な山々。
だが気分は上を向かない。
上から誰かに呼ばれた気がして顔だけ上を向く。
どうやら神関係の人物らしい。
その神にはもう、ここに苦手な人物がいることがバレていた。
苦手な人物が何人いるか神に聞かれたが、声は出せない状況なので手で表すこととなった。
神に夢中で、周りが全く見えていなかった。
苦手な人物は二人という意味で、控えめに指を二つ立てていたところに、大きなシャッター音が鳴り響いた。
真顔だったが、普段ピースなんてするわけがない人物がピースをしたのだから、写真にも周りの目にも楽しそうに写ったに違いない。