最終章 帝国の落日
紀元前299年
マケドニアがローマを征服してから7年後…。
アレクサンダー大王は、日本列島に住んでいた。なんと、彼は倭国をバビロンに続く第3の故郷に選んだのだ。彼は、未だ技術の遅れている島国である倭国を急成長させようとしていた。多くのギリシャ人の移住により、倭国の開拓は順調に進んでいた。
しかし、紀元前295年
アレクサンダー大王は祖国に帰らぬまま、倭国で61年の生涯を閉じた。このことは、多くの部下たちを動揺させたのであった。息子のアレクサンダー4世は、病で急死してアレクサンダー大王の家系は途絶えた。
このため、大王は部下たちに「強いものがわが帝国を引き継ぐのだ。」という遺言を残していたのだ。大王の死後、ディアドゴイ戦争が勃発してプトレマイオス朝エジプト、セレウコス朝シリア、アンティゴノス朝マケドニア、カッサンドロス朝インドに分裂した。中国や朝鮮、倭国といった東アジアの国々は、帝国から独立しているので部下たちの支配は行われなかった。
帝国の分裂後、一度征服したローマが勢力を拡大していきアレクサンダー大王の帝国を滅ぼしていったのだ。ローマ帝国の台頭している世界でも、倭国は独自のヘレニズム世界を築いていきローマの侵略を受けながらも退けていた。やがて、倭国にキリスト教が伝来してヘレニズム文化は後世に大きな影響を及ぼすのであった。
-HAPPYEND-
如何でしたか、このアレクサンダー大王が長生きして行動範囲を史実以上に広めていき、ヘレニズム世界を拡大していく世界は?
歴史にIFはないというのは、正直考えたくないですよね。
まあ、皆様もぜひ自分で歴史のIFを想像してみてください。
それでは、また会いましょう!