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夢の瞳はダイヤモンド  作者: 夢の旅人
過去の記憶
7/50

7


淡々として作業のように生きてきた。そんな俺も16歳になっていた。

目覚めた公園のベンチの上でしばらくぼーっとしている。


(ピリリリリッ…ピリリリリッ…)


静かな早朝の公園に携帯の音が響いた。


『はい、もしもし』


「おう。ヤスか」


『なんだ、お前かよ』


「お前かよはないだろ。いま何処だよ?うち来たら」


電話の相手は友人のケイからだった。ケイとはよく遊ぶ仲間で泊まる事もよくある。昔からの腐れ縁てやつだ。


(とりあえず行く場所もないし、ケイの家に行ってみるか…。)



『おす。元気か?』


「俺は元気だけどお前いま何処にいんの?」

ケイはニヤケ顔でこちらを見ていた。


『ん?公園で過ごしたり、誰かの家に泊まったり』


「相変わらずだなぁ。女の家?金あんの?少し俺にも紹介しろよ」


『女の家もあるけど、紹介出来るような相手はいないな。金はバイトしながら株でもやって回転させようとしてる』



こんな会話は日常茶飯事で、俺達の中では当たり前な事だった。

このケイとも先の話だが絶縁する事になろうとは、この時は思いもしなかった。


『俺、旅しようと思ってる。色々な景色や人を見たいから。自分の幸せってやつ?をあるなら探してみたい』


「旅?なんで幸せになりたいから旅?」



勿論、ケイに限らず誰にも夢の事を話した事はない。笑われてバカにされて終わりなのが普通に想像出来たからだ。無理もない。繰り返し見る夢を現実に追い求めるなど、理解出来るわけがない。

それは自分自身でもよくわかっているつもりだ。ただ何かにすがり付きたい思いだったのかも知れない。


この後に俺は色々な場所を歩く事になる…。

目的は…夢…




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