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サオリ
「ヤス君…愛してるよ」
知ってるよ…。
ただの言葉だけではない。
彼女の愛は暖かい。
俺がずっと欲しかったもの。
それを彼女はずっと与えてくれていた。
朝、目をさますと彼女の顔がある。
心が癒される。
夜、眠りにつく前にも彼女の顔がある。
心が落ち着く。
今はその隣に小さな夢がもう1人。
二人の寝息を聞きながら…
何度涙した事だろう。
嬉し泣き…。
いや、幸せ泣きと言った方がいいだろうか。
常に彼女の美しく綺麗な瞳が傍にある。
その瞳は…
嬉しい事があるとキラキラと輝き。
悲しい事があるとキラキラと泣く。
子供も同じだ。
彼女の瞳によく似ている。
見た目ではなく、輝き方が。
幸せ…
とにかく幸せ…
そうとしか表現出来ない。
終わらない不幸はない。
明けない闇はない。
やまない雨はない。
ただの綺麗事を並べている言葉だと思っていた。
けれど不幸は終わり…
闇は光にかわり…
雨は快晴になった。
自分の力ではない。
彼女の瞳から伝わってくる愛がそうさせた。
人間いつ何があるかわからない。
そう。人とはある出来事が切っ掛けで大きく変わる事が出来る。
それが俺…
僕にとっては彼女の愛だった。
逆に…
たった1つの出来事が、不幸になる場合もある。
その時は気付かなくても。
今、これを読んでくれている方も、何かあるかも知れない。
気付くべき事が。
手遅れになってしまう前に、幸せを守ろう。
僕も頑張る。
彼女の瞳…
キラキラ輝く瞳…
夢の瞳はダイヤモンド。
~完~
と書きたいところなのだが。
読者の皆様に1つだけお願いがあります。
最後に手紙を書かせてください。
彼女が読む事があるか、ないかはわかりませんが。
彼女への手紙を。
後、少しだけお付き合いください。




