28
すぐに開封して手紙を読んでみた。
なにこれ…
なに言ってるの…
【やっ君へ。こうして手紙するのも何度目かなぁ。私にとって、やっ君は頼りがいのある信頼できる大切な友達です。いつも親身になって相談のってくれたし、良いアドバイスもくれて心から救われてたよ。ありがとう。でもやっ君からメール返ってこなくなって正直に悲しいです。やっぱり汚れてしまった女は嫌だよね。精一杯勇気を出して言ってみました。涙が止まらないよ。生きてるのって辛いね…。何だかとても疲れちゃった。やっ君は、いつもみたいに元気でずっとやっ君らしく歩いてね。夢も信じて探して。きっと見つかるよ!私は夢を探す、そんなやっ君の心が大好きです。~トモより~】
メール返ってこないって…
メール来たのすら知らない…
すぐさまに犯人の元へダッシュ。
『おいこら、お前トモちゃんのメールまで消しただろ(怒)なんて書いてたんだよ。』
「隠してもしょうがないけど、あの女が一番嫌いなわけ。内容?ふざけた内容だったぞ。」
『ふざけてるのはてめぇだ。早く教えろ』
「なんか母の不倫相手に汚されたからどうしよう。助けてみたいな。そこまでして男騙したいんだな。」
不倫相手に…?
汚された?って?
…。
まさか…そんな…。
後日、さらに恐ろしい手紙が届いた。
【お世話様です。トモカの母です。突然私からこのような手紙を出して申し訳ございません。ヤス様の事は少しだけ娘から聞いた事があるので、御存知申し上げておりました。ここで本題になるのですが、娘はヤス様と今後一切の連絡は取れません。取りたくても取れないのです。つい数日前…トモカは…亡くなりました。自ら手首を深々と傷つけ、気付いた時にはもう…。誠に勝手な事なのですが、娘を忘れないであげてください。それが一番、娘が喜ぶ事だと思います。それでは、これで失礼致します。】
嘘。嘘だよ……。
そういえば相談があると言っていた。
頭の整理がって。
汚されたって……。
意味はわかるが想像するのを心が否定していた。
あの時、少しでも問い詰めていれば…
いつも携帯を肌身離さず持っていれば…
問答無用に襲いかかる虚しさ、儚さ、絶望。
そして…怒り、怒り、怒り。
真実を知りたい。
嘘であって欲しい。
そう願いながら新幹線に飛び乗った。




