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家を飛び出して数ヶ月後。
1人の女性と文通やメールを始めた。
名前はトモカ。
直接会った事もないし、顔も手紙に同封されてきた写真やプリクラでしか見たことがない。
ただすごく楽しかったし、気も合った。
メールは頻繁に送りあっていたし、他の人に言えない事もお互いに相談しあっていた。
もちろんあの夢の事も…。
あの夢の話をまともにしたのはサオリの他に彼女だけだった。
【へぇ~!その夢とっても不思議だね!】
【そうだよね~。困っちゃうよ(笑)】
【でもやっ君らしい!ロマンがあって私は好きだよ!】
【そう言ってくれるなんて嬉しいよ。頭おかしい人だと思われるかと、、】
【全然そんな事ないよ!そんな素敵な夢見れて羨ましい~~】
彼女は凄く何でも親身になって聞いてくれる。俺も彼女からの相談は親身になって聞いていた。喧嘩などもした事がない。
一度下ネタ発言した時に怒られたくらいである。
実は彼女、、純情中の純情で未だ男性とお付き合いをした事もないし、もちろん男女間の関係もした事がないらしい。
普段の俺ならそんな話は冗談にしか受け取らないのだが、文通やメールが長く続けば続くほど、彼女の言っている事が本当だと思えてきた。
まず嘘は言ってなかったと思う。
【しかしトモちゃんって清純だよね!】
【そ、そんな事ないよ。臆病だから一歩踏み出せないだけよ。】
【そうだとしても、そういう風に自分の心や身体大事に出来る人って中々いないよ。素敵だと思う。】
【そう言ってくれるのやっ君だけだよ。ありがとう~。】
こちらこそありがとうの気持ちだった。
彼女に相談する事で、何度元気が出たかわからない。
愛情でも友情でもない。
何て表現したらいいのかわからない感情。
信頼?と言うのが一番しっくりくるのかも知れない。




