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地獄住宅  作者: カツオ
3/7

第3話 克也 中元

久保一家がこのマンションに住んでから1ヶ月が経った。

次第に近所の人々とも慣れてきた。

特に仲良くなってきたのは、隣の大川さん一家だ。一人息子の克也は後輩だ。

真一が朝出てくると、克也が待っていた。

「先輩!行きましょう」

克也はこういって近づいてくる。

克也は真一と、克也のあこがれの中元と仲がいいという噂を聞いて、もしかしたらデートできると思って近づいてるらしい。

二人は歩きながら言った。

「先輩、中元先輩とのデートは?」


「ああ、そうか。今日言うよ」


「お願いします」




「えっ、デート?」


中元はいきなり真一からデートと言われて驚いている。

「おう、近所の後輩がおまえに恋しているんだ。頼む、付き合う気なくてもいいから」


「う〜ん」


「頼む、後輩の信用を失いたくないんだ」


「分かった」


「すまーん」




「えっ、デートいいんですか」


克也は驚いている。すると、真一はうなずいた。

「ああ、あのマンションの近くのテーマパーク。中元、あそこ行きたかったんだって」


「うっしゃぁあああ!」


週末、克也は勝負服を来て緊張しながら入り口付近で待っている。

待ち合わせの時間より3時間早く来ている。

克也は胸を押さえながら深呼吸している。

すると、中元が走って来た。走って来るのを見ると、もっと緊張が増す。

中元が来ると、中元は口を押さえてかっこいいと言っている。

「お願いします」


「よろしくね」


そして、二人はいろんな乗り物に乗った。

ジェットコースター、メリーゴーランド、バイキング、室内コースター、シューティング、他。

最後は観覧車に乗って帰った。

その後、いきなり中元は言った。

「そういえば、ここの近くだよね」


「えっ」


「行きたいなぁ」


「えっ別にいいっすよ」


「やった」


そして、地獄住宅にやってきた。

「大きいぃ!」


克也が照れる中、二人はエレベーターに乗った。

8階を押して、エレベーターは上がっていった。

克也はすごく緊張した。

なんで家に上がるんだろ。もしかしたら…と思うと、すごく興奮する。

克也がドキドキしてる中、グギギギという音を立てて止まった。

「えっ、故障?」


中元が慌てている。

監視カメラには、二人の他に黒い影が映っている。

「でも、先輩。ここ4階です…」


すると、血だらけの女がエレベーターの窓にひっついている。

「きゃあああ!」


「うわあああ!」


すると、エレベーターの緊急非常口(天井にあるあれ)から無数の手が出ていて、中元と克也を捕まえようとしている。

女が窓の中に入って、克也の顔を掴んでじっと見た。

「うわあああああ!」


克也が消えた。

「ちょっと、克也君、どこ言ったの!」


すると手が中元を掴んで緊急非常口のほうへと入れていく。

「やめてぇえええ!」


中元は引き込まれた。

「マタ、二人モ捕マエタ。私ノ恐ロシサ。マダマダツヅク。ハハハハハハハハ」


女は消えた。ただいま、被害者二人目。


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