第1話「魔族と魔法使いと自分」
せっかく書いた文章が保存前に消滅しました。
とっても泣きそうになって立ち直るのに時間かかりました。
「本日、日本時間6時50分にノルウェー海に存在していた魔族の塔を魔法使いと連合艦隊が破壊したとの情報が入りました。この戦いに参加した魔法使いは・・・・・」
今は朝の7時半、俺・母・父(姉もいるが早々に家を出ている、大学が遠いらしい)で朝食を食べていると、リーンリーンだかポーンポーンだか高い音が鳴り、臨時ニュースというのが流れ始めた。
大塚さんが消えてしまった、まだ小倉さんに代わるのは早いというのに。
そんなことより、そのニュースを見ていた両親は驚いて感心したようだったが、すぐに朝ご飯に戻る、あまり興味が無さげである。
確かノルウェー海ってイギリスの上のほうだっけ?
日本からは遠いけどさ、魔族の拠点の一つが潰れたんだから喜ぼうよ、俺の親!
けど俺も人のことは言えないんだけどね、あまり関係ないし、日本は遠いから。
とか考えるあたりはさすが日本人って感じだね、自分に関係なければ我関せずの精神です。
そのあとは大塚さんが戻ってくることはなく、臨時ニュースが流れ続けているうちに登校時間になり家を出た。
「いってきま~す」
ここで現状確認、世界やばいんじゃない?
という状態でなぜこんなのんびりとしているの?
とか・・・。
お前誰?
とか・・・。
疑問があると思うので順に説明させていただこう。
まず世界に現れた黒いキモイ塔は魔族の拠点であり、そこからうようよと魔族や魔物が出てくる。
魔族とは見た目は全く人間と同じなのだが保有する魔力量やら、身体の構造なんかが人間とは違うが、ぱっと見は見分けがつかない。
魔物を従える力を持っていて、人間を滅ぼそうとする。
そして、魔物とは魔族が使役している動物みたいなやつら、でかいのから小さいの、キモイのからお持ち帰り~、したいのまでさまざまである。
ちなみに人間界に侵攻してきたのは主にこの魔物たちで、魔族が操っている。
こいつらは、塔から湧き出てきたら周囲を完全征服する作戦で来た。
侵攻するのは塔の周囲の半径約1500km(まあだいたい日本の北から南までが3000kmといえばわかりやすいかな?)を、現存する人間や動物を皆殺しにしているのだ。
だけど魔族どもはなんも考えずに塔を召喚らしく大半が海の上に出現したのだ、学校で習ったよね?地球は7:3で海が多いのだよ。
つまり塔の半分以上は海の上で、空を飛べる魔物は少ないらしくあまり思ったようには侵攻できてはいないのだ。馬鹿だね~
それでもかなりの量の魔物が海の塔から来るけどね。
海の場合はかなり広範囲に侵攻している、だから塔なんてないよ~って場所でも海岸に近いと魔物が上陸してきたりするのだ。
ちなみに日本にも何回か来たよ、少なかったけど。
で、日本の周りには塔はないので比較的安心というわけだ、塔が現れた大陸や国は悲惨らしい・・・。
特にアメ○カは西海岸のLAという場所が廃墟になったり、ほかにも大都市の近郊に現れた塔による被害でかなりの人が死んでしまったというわけだ。
しかし、魔法使いたちが現れてから1ヶ月戦線は均衡状態にまで持ち直していたりするのだ。
そして、お待ちかね、俺の自己紹介といこうか。えっ?まってない?関係ありません、聞いて損はないよ。
おれの名前は如月涼、高校3年生の今年で受験生だ、しかしある理由によって留年っているので年齢はまだ19歳。
その理由というのが魔法使い特殊訓練を行っていたからに他ならない。略して魔特訓。・・・微妙。
つまり、俺は魔法使いなのである。
ここでこの世界での魔法使いに立ち位置を説明してあげよう。今日は親切さ、大盤振る舞いだな~俺。
まず、この世界の人たちは魔法なんてものは知らないし、大抵の人は魔力すら持っていない。稀に10万人に1人くらいの確率で魔力持ちの人間が生まれてくる、その人間を魔法使いの組織であるウィザード社がスカウトするわけだ。(名前隠す気ゼロなのにばれないのはなんか裏工作やっているらしい、魔法なんて反則技も使えるしね)
スカウトと言っても日常生活において普通の人として暮らせるように講習を受けたり、魔法の使い方や制御方法を教えたりしているので、魔法が使えない人とあまり変わらない生活が送れるわけだ。
その中でも魔法を使いこなしたいとか、役に立ちたいって人、または保有する魔力量が大きい人は、ある仕事を日常生活の合間に行っている。
それは魔物退治!
黒い塔が現れる前も空間の亀裂や、人が多く死んで場が不安定になった場所なんかで、たまに魔物が現れていたので、その退治や封印を行っているのだ。
俺は魔法量が多いらしくウィザード社の人に「魔物退治やってみない?」と聞かれたのが13歳、その時からちょくちょく手伝っていて、16歳のときに本格的に魔法を極めたくなったので両親には海外留学と言って(ちなみに嘘ではない、ウィザード社は世界中に支社を持っているが本社はヨー○ッパにあるのです)2年間頑張ったら、元の素質もあって世界でも10指に入る使い手になってしまった。
俺の能力?
あまり教えたくないけど・・・・、ここまで来たら教えますよ~!
能力名はDancing girl of silvery white
日本語にすると「白銀の舞姫」だったかな。
ウィザード社の本社で魔法使い特殊訓練(魔特訓はなんかヤダ)をしていたときに、俺の戦い方を見たお偉い方が勝手に名付けやがった!
偉い人にドヤ顔で、「どうだいいだろ」と言われたら、おkとしか言えません、「まぁ別にいいか」とも思ったしね。
けど日本語にするとこんな厨二表現になるとは思わず、あの時の俺を恨んだ、よく考えて返事をしなさい!
これでは、日本のどっかの馬鹿親みたいに子供に対して「悪魔」ちゃんと名づけるようなものだ、けどこの子供って確か結局は周囲の反対で改名してたっけ。
逸れました・・・。
能力は某月の戦士よろしく変身します、全身白い巫女装束で青っぽいラインが入ったものを身につけ、
・・・・・・・・・女になります。
いや、なりたくてなるわけじゃないからね!
そこ勘違いしないでもらいたい!
魔法に詳しいウィザード社のばあさんに聞いたら、俺の魔力の色っていうか種類?みたいなものが女の状態じゃないと使えないらしい、確かに男のときは全く使えないけどね、魔法。
けどあんまりだと思って、「二度と魔法使わねぇし!!」と誓っていたんだけど、当時中学生の俺を言葉巧みに勧誘してきたお姉さんがいて、ふらふらっと一回だけならとOKしたら、いつの間にか世界最強クラスです。
どこで道を間違えたんだ?
技はなんか武器創って戦う感じ、近接戦闘とかだね、見た目は。これはそのうちわかる・・・、今わかると思うよ。
ブーブーブブブ、ブーブーブブブ・・・・
のんびりと家から駅に向かって歩いていると、涼のポケットに入っている携帯が鳴り始めた。
この鳴り方の設定をしたのはウィザード社からのみだから、ということは・・・・。
ポケットで鳴っているauの最新機種を取りだして着信相手を確認、予想通りの相手だな~とか考えながら通話ボタンを押す。
「はい、こちら涼です。」
「あ、涼ちゃ~ん海から魔物の反応が迫ってきているから撃退お願いできる?」
電話口に出たのは明るく快活な話し方をする女性、美鈴さんだ。
ウィザード社の日本支部の人で、中学の時に俺を洗脳・・、勧誘した人でもある。
「美鈴さん、ちゃん付けはやめてください」
「いいじゃな~い、女の子なんだし~」
「いまは男です!それより、魔物って日本に来たんですか?」
俺は彼女の間違いを訂正しつつ、本題に入る。
「そうよ、どうやらまたハワイの塔からこっちに来ているらしいの~、探知魔法を使う子が言うにはあと10分くらいで千葉県到着だって、お願いね~」
プ~プ~プ~プ~
言いたいことだけ言って切りやがった、昔からなんか強引なところがあるんだよね、この人。
俺はぶつぶつ言いながら人気のないところを探した。
なぜって?
変身するのに見られたらまずいじゃん!
魔法は秘密だし。
俺は人気のない場所を見つけて変身する。
変身シーンは割愛します。妄想してあげてください。
短髪の黒髪から肩まで垂れる白銀の白髪に変わり。
身長150cmの幼さの残る少女といった姿になる。
そして、一息で飛び上がり普通の人では目視できない高さまで上がると、目的地に向けて全力で飛行を開始した。
「あ、今日学校サボりじゃん」
涼は飛び続けた。
これから自分の運命を大きく変えるとも知らずに。
文章書くの難しいです、今まで本は読んできましたが書くためには読んでいなかったので、その辺りを考えながら読んでいます。
なので、表現が他の作家さんと似てしまいますかもしれませんが許してください。
限界です、いっぱいいっぱいなんです。
字を打つのも遅いのでのんびり更新ですが少しずつ進めていきたいと思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです。