夕焼けの下なら
掲載日:2026/03/06
転んで擦りむいた
真っ白の膝小僧
映える血を掬い取って
空を染めよう
夕焼けの下なら
泣いてもいいんだって
強がりな僕が
そっと決めたルール
泣かないで
ほら泣き止んで
もう大丈夫だから
なんにも怖くないからさ
一息つけない言葉には
愛想笑いを返しておいて
夕暮れ時に一人で泣くことにしよう
街なかで泣いたって
誰も僕を見ないだろうけど
僕は気になって気になって
上手く泣けないだろうから
カーテン越しに夕陽が笑う部屋の隅で
そっと涙を溢そう
泣き疲れて目が腫れる
夕陽はこっちに移ったみたい
目を擦れば
少しだけ世界が滲んで
僕という存在は
まだそこにちゃんと映っていた
ご覧いただきありがとうございました。
強がりな僕。
誰かに届きますように。




