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第53話 妻と浮気相手とその子供達

「りっちゃーーん!」


 ついに曰くつきの4人と同時に会う日になってしまった。


 前世の俺の家に着いて早々愛ちゃんに抱きつかれている所を、葵が若干蔑んだ目で見ている。


 客間に通されて、5人でテーブルを囲む。


「理沙さんもまた来てくれてありがとうございます」


 対面に佐夜子と花音、両隣を葵と愛ちゃんに挟まれている状態だ。


 茶菓子として佐夜子の手作りのスコーンが置いてある。


 昔佐夜子がよく作ってくれた俺の好物だったやつだ、作りたてで美味しそう。


「いえいえ、こちらこそまたお邪魔しています」


 早速佐夜子にスコーンにジャムをつけて貰い、さっそくもそもそと食べ始める。


「まさか理沙と愛ちゃんが知り合いだったなんてびっくりだったよ」


 美味しい!


「んー?知り合いと言うより、りっちゃんは私の大切な人だから」


 スコーンを口いっぱいに頬張りもぐもぐと食べていると、葵に脇腹を抓られ、衝撃でスコーンの粉がぽふっと少し吹き出る。


「りっちゃんと葵はどんな関係なの?」


 愛ちゃんが葵に聞く。


「私からしたら理沙はおと、、、お母さんみたいな人かなー?おっぱい吸わせてくれるし」


 葵さんやそれ愛ちゃんに言っちゃ駄目だよ・・・。


「あれは吸わせてる訳じゃなくて吸われてるんだけどね?」


「えーーー!葵ちゃんズルい!私もりっちゃんのおっぱい吸いたい!」


 ほら愛ちゃんが乗って来ちゃったじゃん。


 俺の上着を剥がそうする愛ちゃん。


「愛ちゃん駄目だよ?私のは吸っても何も出ないから、花音さんにお願いしてよ」


 愛ちゃんの両手をブロックする。


「私はもう出ないわよ?」


 花音さんが言う。


「ヤダ、りっちゃんのが良い!」


 一心不乱に俺の胸をはだけようとする愛ちゃん、これはもう何言っても無駄なのだろうが抵抗する俺。


「じゃあ私も飲む!」


 葵が乗ってきた、2人がかりはまずい。


「あ、葵?出ないし駄目だよ?」


「飲む!」


 そういえば葵も飲むボットだったわ。


 娘2人の見事な協力プレイですぐにさらけ出される俺の胸。


 俺は衝撃に備える為に食べかけのスコーンを皿に戻した。


 葵が左の先端、愛ちゃんが右の先端に齧り付く。


「んんっ!」


 片方だけでも耐えるのがつらいのに両方なんて耐えられる筈もなく自然と声が出てしまう。


 両手で口を覆い娘達の連携技に歯を食いしばる。


「あら、理沙さんのその表情、妙にそそりますね」


「そうですね今の濡田さんを見ていると何だか興奮してきますね」


 そんなことを言ってないで貴女達の娘の暴走を止めて下さい。


 他人の胸に喰らいついているんです。


「そういえば濡田さん、システムに使うバッチなんですがーーーー」


 今この場で仕事の話ぶっ込んでくるの!?


 この女ヤバいわ、ワーカーホリックにも程があるわ。


「んっ、じゃあそれは私がコーディんっ!グしてメールで送っておきますんっ!ので今はその話は・・・んっそれより愛ちゃんを止め、あぅ!」


 胸からの刺激が強くて上手く喋れないし、花音に言って止めて貰おうとすると 、愛ちゃんがそれを察して強めに噛んでくる。


「理沙さんに貰った極太と振動が凄いバイブあれはとても良い物でした、あれから毎日使ってます」


 佐夜子がプレゼントしたバイブの感想を言ってきた。


 絶対この場で言うことじゃない。


 俺が関わった女達は皆、頭がおかしいのかもしれない。


「さ、佐夜子さんもっ!今は子供達がいるのでその話は、、、それよりあおぉおおお!?」


 今度は葵に強めに噛まれた。


「あら、佐夜子が理雄さんから貰った道具以外を使うなんて珍しいわね、どんなものなの?」


 仕事馬鹿が乗ってきた。


「もう凄いのよ、すぐに頭が真っ白になってね、今度花音さんにも使ってあげるわね」


「楽しみにしておくね」


 えぇ、、、この2人そんな関係なの、、、いや俺も人の事言えないけど。


「ぷはっ!」


 口を押えてプルプルしながら耐えていると、愛ちゃんが胸から口を離したので、終わったと思って安堵する。


「アオイ!スイッチ!」


 なんか始まった。


「任せて!本気でいくよっ!」


 2人の場所が入れ替わる。


「「吸う・バスト・ストリーム!!」」


 ちぅちぅちぅ


 なんの意味があるのそれ!?


 俺はさらに激しくなった娘2人の猛攻に、頭が真っ白になりながらもなんとか耐える。


「ふぐっ、んん!」


 暫くするとようやく口が離れる。


 2人は手を膝に置き肩で息をしている。


 肩で息をしたいのはこちらなんだけど?


「はぁ、はぁ、だめアオイ、効いてないよ!」


 いや、ほぼイキかけましたが。


「はぁ、はぁ、そんなっ、私達の全力が効かないなんて!理沙の胸部装甲は化け物なの!?」


 特効でしたけど?


「愛ちゃん、、、ごめんね、、、私、、もう、、味が感じられなくなっちゃった、、、」


 味とか言うなし。


「私のソウルジャムを、、、あげる、、、」


 なんの話だよ。


 葵がスコーン用の苺ジャムを指で掬い、俺の胸に塗ろうとしたのでその手を叩きおとす。


 ジャムが床にぺちゃっと落ちる。


「くっ!」


 くっ!じゃねーよ。


「「それでもっ!!」」


 復活すんなし。


「っ!?」


 続く猛攻に結局耐えきれ無かった。


 いやデスゲーム物なのかロボット物なの魔法少女ものなのか統一しろし。


「ねえ佐夜子、私達、、、娘の教育間違えたのかしら?」


「いいえ、あの胸への執着、あれはきっと理雄さんの血のせいよ」


 人のせいにすんな!俺はこんなにおっぱいに執着なんてしないっ!


 ・・・してないよな?


 とにかく訂正しとかねば。


「いえ、二人共聞いてください。これは今東京の女子高生の間で流行している遊びなのです」


 知らんけど。


「あら、そうなの?相変わらず東京の女子高生もよくわからないものが流行するのね、私達の時代は顔を真っ黒にする遊びが流行ってたのよ」


 知ってるし、それ遊びじゃなくて一応ファッションですね。


「ええ、懐かしいわね、それとよくテレビでおっぱいぽーとか言ってたわね」


 それは芸人の一発芸だしちょっと違いますね、東京の女子高生巻き込んでごめんね。


 その後2人は落ち着きを取り戻し、愛ちゃんは俺の頬に頬を擦り付けて、葵はそれをジト目で見ながら俺の胸をむぎゅっと握り潰している。


「本当に3人とも仲が宜しいのね、3姉妹みたいだわ」


 父娘です。


「濡田さんは見た目もそうだけど何か惹かれるものがあるのよね、、、」


 花音が言った。


「私もそうだわ、理沙さんは何だかあの人を思い出させてくれるのよ」


 葵の胸を握り潰す力が強まる。


「そうそう!仕事中に自然とセクハラしてきたり、仕事の内容とかも凄く似ているのよ」


 さらに葵の力が強まり胸が指からはみ出てくる。


 葵さん中身がでちゃうよ。


「それ私も思いました!お財布の事もそうだし、そういえばご飯を食べる時の仕草なんてもう殆ど理雄さんです!」


 っ!?点と点が繋がり始めてる!


「もしかしたら理沙さんは理雄さんの生まれ変わりだったりするのかもね?理沙さんの生まれはいつですか?」


 葵!助けて!葵に視線を送る。


 俺の胸を力一杯握り潰している葵がこちらをみて頷く。


「お母さん止めてよ、こんな可愛い女の子をそんなクズと一緒にしないで!」


 葵がフォロー?をしてくれる。


「葵?いつからそんなにお父さんを悪く言うようになったの?少しリビングでお話しましょうか?」


 と、佐夜子。


「そうね?葵ちゃんに理雄さんの事を少し詳しく話す必要がありますね」


 と、花音。


 二人の雰囲気が怖くなりじわじわと葵に近づいてくる。


「あ、ち、違くて、お母さん?花音さん?何だかこ、怖いよ?り、理沙助けて!」


 理雄信者2人が葵の手を引き部屋を出ようとする。


 葵が連れてかれてしまう!


 縋るような目でこちらを見る葵。


 葵の手を取る。


「あの佐夜子さん!花音さん!葵は悪く無いんです!お隣さんからあることないこと旦那さんの悪口を言われ続けたそうなので!」


「それは知ってるわ、お隣さんにはそれ相応の報いは受けて貰いました。今ではもう口を開けば「リオサンダイスキ♡」って言っています。でもねそれとこれとは話別なのよ、葵には理雄さんの良いところを一杯知って貰わないと」


 佐夜子はお隣さんに何したの!?


「あ、葵は渡しません!」


 葵に両腕を回して抱きしめる。


「理沙!」


 葵も俺に抱きつく。


「愛、ちょっと濡田さんをお願いね?」


 花音が愛ちゃんに何かをお願いした。


「はーいお母さん、りっちゃんほらパンツあげるからこっちへおいで?」


 愛ちゃんがいつの間にか脱いだパンツを俺の目の前でひらひらとさせる。


(娘のパンツごときにつられて娘を離してたまるか!)


 葵からくっついて離れない俺の顔に愛ちゃんがパンツをピタっとくっつける。


「くんくん、、、、、、わーい!」


 愛ちゃんがそのままパンツをひらひらさせながら後ろに下がるので、両手をパンツに向けて追いかける。


「理沙、、、」


「はっ!?」


 後ろから葵の軽蔑するような声で正気に戻る。


 しまった!昔から愛ちゃんのパンツをオカズにしすぎていたせいで、匂いを嗅ぐと体が勝手に反応してしまう!


「あ、葵はっ!?」


 焦って振り向いてみても葵は既に連れて行かれた後でもういなかった。


「葵、、、」


 まあいいか。

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