第3話 恵1
「くかー・・・」
「んぅ・・おねぇちゃん・・むにゃ・・」
「理沙!麻衣!起きなさい!いつまで寝てるの!また一緒に寝て!早く起きなさい!」
「んぅ、お早うママ」
「おぁょ」
「二人とも早く顔を洗って来なさい!」
「「はーい」」
俺と母と妹の3人で朝食中に何気なく母が話かけてきた。
「ちょっと気になることがあるんだけど」
「んー、なーに?」
「理沙って流石に煙草吸ってないわよね?」
ビクッとするが平静を装い聞き返す。
「えー吸ってないよ、どうして急に?」
「いえね、最近煙草の減りが早い気がするのよ」
「吸い過ぎなんじゃない?」
「うーん、そうなのかなー?」
「そういえばお母さん私護身術習いたい!」
唐突に妹が護身術を希望しだした。
「えぇ、突然どうしたの?」
ママが驚いて妹に聞きかえす。
「マイはお姉ちゃんを守りたい!」
「本当にどうしたのよ、あんたまたマイに変な事吹き込んだの?」
「んー、昨日言っていたことが関係してるのかな、まあやらせてあげてみれば?」
「そうだね、やってて損することじゃないし」
まあ先生に勝ったら損するんだけどね。
「さっ早く食べて学校に行かないと!」
朝食の後は妹一頻り撫でまわして、髪をツインテールに結んであげてから学校に向かった。
しかし気にしない様にしたのに、昨日は遅くまでこの世界のことが気になっていて寝れなかったな・・・。
最初に不幸な目に合う娘は、昨日この世界の事に気付くきっかけにもなった一人の先暴露 恵だ。
恵は入学式の次の日の朝に、何故か学校行く道を間違えて路地裏に行ってしまい、浮浪者に囲まれ廻される。
謎の液体でドロドロの状態で遅刻しながらも学校に登校してくるのだ。
我ながらなんて強引な展開だとは思うが・・・。
まあそれは良い、確か恵が道に迷う場所は、確か駅の反対側の寂れた商店街にあったな。
一応本当にこの世界がそうなのか確認の為にも行ってみよう。
もしなんなら警察でも呼んで助けてもいいし。
ふんふん♪とお気楽に鼻歌を歌いながら恵が入ってしまう路地裏に向かった。
恵は見当たらないな、やっぱり勘違いで偶然の一致なのか?
裏路地に入ったが誰もいない、もう少し待ってみようと思ったその時、突然後ろから口を塞がれた。
は?手?いや、クッサ、えっ?
突然の事に混乱して視線を動かすと浮浪者に囲まれていた。
「久々に女子高生が取れたな、ちょっと小さいが上物だ、おい運ぶぞ」
しまった!?これ俺が標的になってね!?
このままどこかに運ぶつもりのようだ。
一応あがいてみるといつでも抜け出せそうな事がわかる、ハイスペックな体で良かった。
変な所触られそうになったら抵抗しよう。
最悪催眠術が使えるから余裕がある、原作通りなら恵が来るはずだからギリギリまで待ってみよう。
そんな事を考えているとキョロキョロとしながらこっちに来る女子高生がいた。
女子高生がこちらに気付くと目を大きく見開き、携帯を素早く操作して声をあげた。
「あんた達そこ子に何してるの!警察呼んだわよ!」
男達が固まってから相談し始める。
「どうするあいつもやっちまうか?」
「いや、警察呼ばれたらここだと来るのに10分もかからん、ちっ逃げるぞ」
そんな事を言って言いながら俺から離れて去って行く。
恵がこちらに駆け寄り心配そうに聞いてくる。
「確か前の席の理沙さんだよね大丈夫?彼奴等に何かされた?」
取り敢えず泣き真似でもしとくか。
「大丈夫です、ぐすっ、何もされてません、ぐすっ」
「あーあ、泣いちゃって、ほらおいで」
そう言って豊満な胸に抱きしめられた。
うっひょー、柔らかい、いい匂い、巨乳設定にしといて良かった!
「ぐすっ、ぐへっ、クン、クン、ぐへっ、スゥーーーーーーー」
「よしよし、ん?何か理沙さん匂い嗅いでない?」
ギクッ
「えん、えん、えん、ふぇぇぇぇ」
「気のせいかな?もうすぐ警察来るからね、よしよし」
ふむ、自分の娘の様な存在だが興奮出来るもんだな、もう少し堪能しよう。
それから10分程で警察が来るまで巨乳女子高生の胸に顔を埋めて匂いを堪能した。
学校までパトカーで送ってもらい先生に事情を説明して貰う。
それまで俺はずっと胸に顔を埋めていた。
事情説明中ずっと、怯えて同級生に泣きついているように見える俺に先生達は同情の目を向ける。
説明が終わると今日は帰るかと言われたが恵が勝手に初日は重要なので授業出ますと答えてしまった。
えー今からなら打てる時間あるし帰えろうよ・・・。
「・・・・・ねえ、もう泣いて無くない?理沙ちょっと顔上げてみて?」
どうしよう?もうとっくに泣いてないし、何ならちょっと発情してる。
恐る恐る顔を上げて見つめ合う。
「え、かわっ、って違う!もう!泣いてないじゃない!」
「助けて頂きありがとう御座いました、このご恩は何時か返させて頂きます」
サッと距離を取り、ペコっと頭を下げてお礼を言う。
「え、いや、良いよこのくらい当然のことしたまでだし、それよりさっき迄n」
「ではちょっと教室行く前にトイレに寄りますのでこれで」
不都合なこと聞かれる前に、適当な言い訳をして駆け足で逃走することにした。
既に授業が始まり、シーンと静まりかえった廊下を、歩きながら考えを巡らせる。
この世界は様々な出来事から現実世界だと思う。
なにより住んでいる場所も前世の隣町だし。
前に前世の妻をコッソリ見に行ったら普通に居た。
成長していたけど隣に居たのが娘だろう。
因みに今の所接触するつもりはない。
今更俺が出て行った所で嫌な記憶を思い出させてしまうだけだろうし、新しい旦那とか居たらちょっとショックだし。
そんな事から前世と全く同じ世界なのはほぼ確定している。
だけど変なチート染みた物があるし俺が書いた小説の人物が存在する意味が分からない。
それに強制的にイベントも発生するようだけど、より自然な流れに変更もされるようだ。
俺が近くに居るとターゲットがうつるとか。
まだ確定じゃないけど現実世界に俺の小説が組み込まれたらしい。
途中でトイレに寄り、少し濡れてしまったパンツのヌメりを拭く。
先程の感触を忘れないうちに一回だけ致す。
ふぅ~。
さ、そろそろ教室行くかな。
教室に向かい扉をガラッと開けると生徒の視線が全集中する。
「理沙さん、理由は聞いてますがそれにしては遅かったですね、心配しましたよ」
いい感じに顔が火照っていて泣いた後の様に見えているようだ。
教壇に立っている先生が心配そうにしている。
「はい・・・また少し怖くなってしまい、トイレから出れませんでした」
俯きながら、声を震わせる振りをする。
「そっか、余り無理しないようにね、今日は早退しても良いんだよ?」
「いえもう大丈夫です、それに学校でお勉強してた方が気も紛れるので」
「そっか理沙さんは強いね、頑張ってね、さあ席に着きなさい」
「はい」と返事をして、改めて生徒を見渡すと、ジトッとした目でこちらを見ている恵が居たが、気付いてない振りをして席に座る。
授業中はずっと先生の揺れるお胸を鑑賞して過した。
「えっと理沙さん今は黒板を見てほしいのだけど」
「あ、いえ、すいません、話してる相手の顔を見るのが癖になっていまして」
「いや、視線はもう少し下だった気がするんですが・・・」
なんかブツブツ言ってるが気にしない。




