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キミのそばで
◇140文字小説本分。
今夜もひとりで月を拝むよ。
見ていたキレイな月は光が距離を飛んで、遅れて届く。夏の嵐過ぎて、キミがそっちに辿り着く。思いえがく軌跡に虹の橋かかれ。ボクの命照らした光、そのキミよ今宵こそ地上に降り立ちその地に新たな繁栄をもたらせ。青く輝くその星の傍で宇宙船より、キミを見守っていくよ。
◇設定。
彼がともに行かないのは何故だ……。
キレイな月が人の目に遅れて届くこと知っている知性あり。
生きて繁栄を望めるのは彼女だけ。そう、彼らは故郷の星から脱出してきた。
青い星までやってきたが、彼女は一人で降りるのを拒む。
長い宇宙の航行の中、友として過ごした為に…。
彼は彼女たちの種族を絶やさぬ為に造られた、人工船員。
そんな感じです。