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一千一瞬物語

ショートショート「涙」


「おじいさん、おばあさん。私は月に帰らねばなりません」


「おお、そうなのかい?」


「まあ、まあ、それは大変ですねえ」


「私は月に帰るんですよ?お別れなんですよ?」


「はい、はい。わかりましたよ。

 そうだ、お土産におだんごを作ってあげましょう」


「それがいいのう。ばあさんの団子はうまいからのう。

 ……それで、いつかえってくるのじゃ?

 おまえがいないと、わしらはさびしくてのう」


「そう、そう、いつかえってくるのかい?

 ごちそうをつくってまってるから、はやくかえってきておくれ」


「そうじゃのう、そうじゃのう……おや、どうしたのじゃ? 

 なぜ泣いておるのじゃ?」


「おお、姫。いったい、どうしたのかい。もしや、どこか悪いのかい?」



かぐや姫は泣きくずれた。




(了)

こちらにも書いてます

https://note.com/applesamurai/n/n16c47d0f3ef5?magazine_key=m8fa32f8a2051

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