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危険な奴――謝罪ではなく、感謝を

 次の休み、わたしは朝一番の電車に乗って遠く離れた町に向かっていた。籐子さんと交わした、保健医と会うという約束のために。

 会って、何を話せば良いのだろう。何を話すつもりなのだろう。そしてわたしは、何を話したいのだろう。

 とにかく考えた。日頃使わない頭の隅々までフル回転させて考えた。あまりに考えすぎて、自慢の黒髪が白くなってしまうんじゃないかと思い始めた頃、ようやく目的の町に辿り着いた。

 駅の改札を出ると、そこには既に見知った顔が待っている。にっこりとトレードマークのような胡散臭い微笑を貼り付けて。

「お待たせ?」

 先ほど確認した時は、約束した時間よりも少し早く着くくらいだろうと思ってはいたのだが、

「いいえ。時間ぴったりです」

案の定、保健医が指し示す腕時計の針は、約束した午前十時ちょうどを指していた。


「とりあえず移動しようと思うのですが、どこが良いですか」

 どこ、と言われても、わたしはこの辺りの土地勘が全くない。だからこの際、わたしの希望の場所を素直に言ってみる事にした。

「お任せします。と言いたいところだけど、もし良ければあなたの部屋に」

 そう告げると、保健医の表情が面白いくらいに変わった。微笑みのポーカーフェイスが剥がれ落ち、呆然としている。予想通りのその反応に、わたしは心の中でほくそ笑んだ。

「僕の部屋、ですか」

「ええ。同居するにせよしないにせよ、良く考えたら肝心の物件を見ていなかったなと思って。だめかしら」

 何の前触れもない突然の事だから、すごく散らかっているのかもしれない。もしかすると誰か女の人の気配があるかもしれない。そんな事を考えているなどと顔に出さないよう、極力平静を装って見せる。

「あなたが疑っていらっしゃるような事は、何もありませんよ」

「べつに、何も疑ってなんかいないけれど」

 もしかして考えている事がばれているのだろうか。

「まあ、そう言う事にしておきます。では、行きましょうか」

 そう言う事ってのはどう言う事だ。心の中で突っ込みながらも、にっこりと笑顔で応える。我ながら狸だなと思いながら、保健医の後に着いて歩きだした。




 駅からそれほど歩かないうちに、目的の場所に到着した。のだが。目の前に広がる光景に、思わず小さく唸った。

 やたらと広いエントランスには、なぜかソファセットなんてものがある。無駄に高い天井への間接照明がなんとも穏やかな空間を作り上げているのは、まだ許そう。それでも、だ。こんな場所にエアコンがきいているのか、その電気代が果たしてどこから支払われているのか、庶民のわたしはなんだか妙に気になって仕方がないのだが。

 その後当然のように空調がきいているエレベーターに乗せられて八階で降り、連れて行かれたその部屋は。まあ、間取りは4LDKらしいのだが、リビングが二十畳もあるだとか、保健医が使っている主寝室が十二畳だとか、こんな所に一人暮らしをしているとは俄に信じ難い広さだったりする。

 うちなんて、一戸建てとは言え築二十五年にもなる。間取りの古さは仕方がないとは思うけれど、それでも新興住宅だけあって、当時にしては斬新なLDKタイプなのだ。しかしだ。一応わたしも真奈美も一人部屋を持っていたけれど、どちらも六畳だった。両親の主寝室でも十畳。あとは客間用の和室が一つと納戸があるだけの、至ってシンプルな家。

 どう考えても、マンションでこの広さはずるいんじゃなかろうか。


「どうぞ」

 勧められたソファに腰を下ろしてきょろきょろと室内を見回すが、何と言うか、広いだけで殺風景なのだ。生活の匂いが感じられるのは、キッチンと食卓代わりに使っていると言うカウンタくらいなもので、リビングには本当に必要最低限の物しか置かれていなかった。

 そう言えば籐子さんと一緒に買い物に行った時、ローボードやらローチェストやら果ては食卓まで選ばされた。なるほどあれはここに置くつもりなのかなどと考えながら待つ事十五分。保健医が淹れてくれた紅茶が、目の前に出された。

「あ、どうも」

 遠慮なくカップを手に取り顔に近付けると、紅茶特有の香りが鼻腔を擽った。そう言えば、ティーカップやらマグカップも買っていたような気がする。まるで新婚家庭用品を選んでいるかのようなラインナップに、何度も首を捻ったものだった。けれどわたしに出されたカップと保健医が手に持っているカップが不揃いな事に気付いて、何となく納得できた。これでは確かに、何もかも一から揃えなきゃならないわけだ。恐らく必要最低限の物だけを揃えて、来客用の食器などは置いていないに違いない。


「おいし」

 そしてやはり、紅茶は美味しかった。だからそれを素直に言葉にしてみたら

「祖母仕込みなんです」

と、あの胡散臭い微笑ではない、本当の笑顔を保健医が浮かべた。どうせならいつもそういう笑い方をしていれば良いのにと思うけれど、彼の育って来た家庭環境では、あの胡散臭さ爆発の笑顔が身を守る一つの術でもあったのだろうと思える。だからこそ、理事長も籐子さんも同じ笑みを身に着けているのだろうから。

 けれどそれは、ひどく悲しい事だと思う。心のままに泣いて怒って笑って喜ぶ。そんな当たり前の事が許されない人達がいるなんて、わたしは彼らに出会うまで考えた事もなかったと言うのに。


「父があなたに大変失礼な事をしたと、母から聞きました。申し訳ありませんでした」

 保健医から笑顔が消え、深く頭を下げられてしまった。ソファに座ったままなのがせめてもの救いだが、もういっそ土下座でもしそうな勢いだ。

 最初の頃の厚顔無恥とも言えるほどの不遜な態度とは、比べものにならないくらいの腰の低さである。一体何が彼を変えたと言うのか。

「謝罪して許されるような問題ではないと思いますが、それでも他にどうすれば良いのか分からないんです」

「あー、ああ。ええ、まあ。でも、もう終った事だから」

「しかも、あなたの顔を殴ったそうですね。口の中が切れたとか」

「でもごま塩、じゃなくて、政高さんのお父さんが治療してくれたし。今はもう、すっかり治っちゃってるから、ぜんっぜん大丈夫!」

 ごま塩親父は医者としての腕がいまいちと聞いていたけれど、この程度の軽い傷だったからなのか、普通の町医者と同程度のレベルだったように思う。もっとも、結構大きな病院の院長としては、並みの医者程度では不足なのだろう。そう考えてみると、あの親父が卑屈になったのも頷けるし、形振りかまわず保身に走るのも分かる気がした。気がしたけれど、それが間違っている事に変わりはない。

 口の中の傷は、実際二日間は傷にしみて飲食に困ったけれど、今ではもう何の支障も感じてはいない。元々口の中というのは治りが早いものなのだ。平手で殴られたために腫れも少なかったし、わたしが保健医を殴った時の方が、余程ダメージが大きかった事だろう。


「で? 今日会いたいって言ったのは、わたしに謝るためだったわけ?」

 できるだけ軽い口調で、たいした事ではないのだと伝わるように言う。こんな事で責任を感じられても、困るのだ。

 確かにあの愛人発言にはかなり激怒したし、籐子さんと志津子さん、そしてその息子達への偏愛に関しては、とてもではないが理解などできない。けれど手切れ金の件では、実はあまり腹が立たなかったのだ。

 ごま塩親父本人が謝って来るのならともかく、保健医や籐子さんから謝罪される理由など、ないに等しい。

「そのつもりだったのですが、どうもあなたは謝罪を受けてくださらないようですから」

「そりゃ、そうでしょ。だって、悪いのはお父さんであってあなたじゃないんだから」

「僕があなたに偽者の恋人役など頼まなければ、こんな事にはなりませんでしたよ?」

「それも却下。元はと言えばわたしが江原先輩に吐いた嘘が発端だったんだし、何だかんだ言いながらも引き受ける事を決めたのはわたしでしょ」

「それは本末転倒ではありませんか」

「良いのよ、わたしがそれで良いって納得しているんだから」

 ああ、もう。ぐだぐだ面倒臭いったら。これだから頭の良い人って言うのは困るのよ。


「謝罪なんかよりも、あなたからいただきたいものがあるんだけど」

「僕ができる事なら何なりと」

 その言葉に、してやったりと密かにガッツポーズを作る。自然と笑みが浮かんで来ると言うものだ。

「まずは、感謝の言葉、かしら。よく考えてみると今回の縁談騒ぎで、あなたからは一度も『ありがとう』って言われていないのよね」

「そうでしたか?」

「そうなの」

 少し考え込むような仕草をしている保健医は、きっと彼の記憶を探っているのだろう。

 交換条件だ何だと言いながら、お互いの腹の内の探り合いをしていたのだ。保健医だけではなくわたし自身も「ありがとう」と言った覚えがない。覚えはないが、謝罪して欲しいとは思わないのだから、けじめとしてはこれで良いのだと思う。

「二つめは、ここに同居するにおいての条件の、改訂と確約」

「え」

 おお。保健医が目を丸くしている。


 そう。考えて考えて考えまくって出た答えがこれだった。不安がないと言えば嘘になる、と言うかむしろ不安材料はてんこ盛り状態なのだが、現実問題として住む場所がないという事が一番大きいのだ。

 理事長にも事情が伝わっている今、籐子さんが協力してくれるのならば、間違いなく住まいは見付かるだろう。けれどそうなれば、せっかくお知り合いになれた籐子さんとのご縁も薄くなってしまう。

 つまるところわたしは籐子さんが好きで、籐子さんとはこれからも時々お茶くらいはできれば良いなと思っていたりする。虫の良い話かもしれないが、それが本音だ。

 あくまでもそのために、保健医を間に挟む必要があるだけの事なのだ。

「三つめは、これがいちばん重要なんだけど。わたし、家事がまったくできません」

「ああ、なるほど」

 どうしてそこで納得するのよ、この男は。

 人間的な生活を送るには、家事は必須事項である。掃除洗濯はともかく炊事だけは一朝一夕でどうにかなるものではないのだから、恥を忍んでの告白なのだ。

 わたしは右手の人さし指と中指と薬指を立てて、前に押し出した。

「この三つよ」

「分かりました」

 保健医は、意外と言うか案の定と言うか、あっさりと首を縦に振る。良いのか、そんなに簡単に決めて?


「三つめの問題は簡単ですね。僕が家事を担当すれば済む事です」

「って、そんな簡単で良いの? 一応わたしは女であなたは男なわけだし」

「一人でいても同じ事をしているのですから、それが二人分になるだけです。もちろん穂之香さんができる事は手伝っていただく事になりますが、無理にお願いして何かあったら後で困るのは僕ですし」

 一言多いぞこの野郎。と文句を言いたいところだが。同居と言う限りは家事を分担或いは女のわたしが大半を、なんて事になるのではと危惧していたのだから、できる事を手伝うだけなんてありがたい申し出を断る理由などあるはずもない。

「二つめは、具体的におっしゃっていただいて、合意の上でならばかまいません」

「本当に? 後で『そんな事を言った覚えはない』とか言わない?」

「言いませんよ。なんでしたら、文書にして証拠を取っておきましょうか」

 くつくつと、楽しげに保健医が喉で笑う。なんだか腹が立つ笑い方だけれど、こういうのも悪くはないんじゃないだろうか。少なくとも腹に一物どころかたんまりと何かを含んでいるあの笑顔よりはずっと良い。

「じゃあ、ねえ」

 わたしは電車の中で思いつくままに箇条書きにして書き留めていた紙をバッグから出し、テーブルの上に置いた。内容はそれほど難しくはないはずだ。


 以前保健医自身が提示した条件に、わたしからの要望を加えた形のその内容に、けれど保健医がそれと分かる程度に顔を顰めた。

「概ね了承ですが、これは何とかなりませんか」

「どれ? あー、それは、絶対にダメ。そこは妥協できません」

「うーん。それは困りましたね」

「いや、そこで困られるとわたしが困るんだけど」

「極力努力はしますが、万一の時はすみませんと言う事で」

「万一の時は、即座にここから出て行きますから」

 しばらくの間考え込んでいた保健医は、やがて諦めたかのように盛大な溜息を吐いた。

「分かりました。この条件でOKです」

「やったー!」

 小難しい顔の保健医に対し、わたしは満面の笑顔である。記念すべき初めての完全なる勝利の瞬間だ。

 両手でバンザイをしながら素直に喜ぶわたしを見て、保健医が苦々しげに口角を歪めている。なんだか気の毒な気がしなくもないが、ここで絆されて妥協してしまうわけにはいかないのだ。同居に関しての条件の『同居中は、必要以上に接近しない事』は、必要最低限の事であり最重要項目でもあるのだから。そしてこの「接近」は物理的にも心理的にも色々な意味で捉える事ができる、なかなかに便利な言葉なのだ。


「まったく、あなたにはかないませんね」

「えー、そう? そんな事はないと思うけど」

「いえ。今日はもう、あなたに思いきり拒絶される覚悟でいたんですよ」

「あら。わたしってそんなに狭量に見られていたのね」

「あの素晴らしい拳骨をいただきましたから」

 そう言いながら、懐かしむような目つきで頬のあたりを触っている。確かにあの時は怒髪天を衝くを地で行っていた覚えはあるけれど。

「あれは、わたしが悪いんじゃないわ」

「ええ。僕がわざとあなたを怒らせるように仕向けたんです」

「それで? もしかすると気付かないだけで、今日もわたしを怒らせるような策を弄しているのかしら?」

「いいえ。もうあなたを怒らせる必要はありませんし、そんな事をすれば僕への評価が落ちるだけですから」

 そんな不利な事をするほど馬鹿ではない、と保健医が真面目な顔で言うのを、わたしはどこか不思議な気持ちで聞いていた。もともと地の底から始まったのだから、いまさらこの男に対する評価が地に落ちたところで、たいした問題ではなさそうな気がするのだけれど。


「ところで」

 保健医が、座っていた一人がけのソファから腰を上げ、テーブルを回り込んでわたしの前で立ち止まる。長身の男それも顔が良い男に見下ろされるのが癪で、わたしもその場に立ち上がった。

 二人とも裸足で並んで、頭ひとつ分近く保健医の方が高い。そこはかとない威圧感を感じて、わたしは半歩後ろに下がった。

「この契約は、いつから効力を発揮すると思いますか」

「そりゃ、今すぐ、でしょ」

「そうですか? 同居が始まるのは四月のはずなのですし、何よりも契約書もなければ、お互いサインもしていないんですよ」

 じりじりと近付いて来る保健医との距離を保つため、必然的にわたしはじりじりと後ろに下がる事になる。保健医の顔に浮かぶ笑顔は、やや胡散臭さの残る微妙な雰囲気を醸し出していた。何でこんなに嬉しそうな顔をしているんだろうかと疑問に思うくらいの表情だ。

 これ以上下がれないぞと言う所まで来たと分かったのは、背中が壁に行き当たったからだ。うっかりとここまで追い込まれていたらしい。

「そ、それ以上近付いたら、同居の話はなかった事にするから!」

「それは、困りますね」

 わたしの言葉に、保健医の動きがぴたりと止まった。わたしの目をじっと見つめて来る真っ直ぐな視線を逸らす事もできず、さてどうしたものかと内心に焦りが生まれて来た。

   四月になって契約が発効するまでは、まだまだ油断は禁物だ。相手はこの妖怪ぬらりひょんなのだからと、自分自身に言い聞かせる。


「ではとりあえず」

 突然ずずいっと近付いて来た保健医に、思わず悲鳴に近い声を上げそうになった。なんとか喉に押し留めたけれど、頼むからそれ以上近付かないでくれ! と言う心中の願い空しく、保健医の頭がわたしの肩に乗りかかって来た。咄嗟に逃げようとしたところを、体の左右に両手をつかれて身動きが取れなくなる。

 これはもしかすると、理事長のお屋敷の夜と同じ状況ではなかろうか。そう気付き、背中を冷たいものが流れ落ちる。

「ありがとうございました」

「は、はい?」

「これで、一つめもクリアですよね」

 やーめーてー! その声で、耳元で囁くんじゃなーい! 分かった、分かったから離れてクダサイ! 心の中で叫びながら、わたしは何度もこくこくと頷いた。

「これからも、よろしくお願いいたします」

 どうやらこの男の声は、女性限定の凶器になるのだろう。そしてそれを承知の上でのこの行動なのだと悟った。悟ったのだが。

「で、でえーい! とっとと離れんか、こんのでれすけがーっ!」

 わたしにとっては別の意味で凶器になるのだ、これが。案の定全身に立った鳥肌がそれを証明している。

 わたしの耳元に保健医の頭があると言う事は、必然的に保健医の耳もわたしの頭のすぐそばにあると言う事だ。わたしの大声に驚いたのか耳が痛かったのか、保健医がわたしの肩に凭せかけて来ていた頭を起こした。


 驚いたように目を丸くした保健医は、何がおかしいのだか、次の瞬間ぷっと小さく吹き出しやがった。

「つくづく、面白い人ですね、あなたは」

「そ、それって、かなり失礼よ」

「そうですか? その新鮮な反応が実に興味深くて、もっとあなたを知りたくなるのですが」

 もう、何とでも言えば良い。どうせ今のわたしの顔色は、寒気で青くなったり恥ずかしさで赤くなったりと信号機みたいで面白いのだろう。

 どうでも良いが、やたらと綺麗な顔を、必要以上に近付けないで欲しい。ああ、同居の条件だなんて言わずに、今から効力のある物にしておけば良かった。と悔やんでみても後の祭りである。

「あなたも、これからもっと僕の事を知ってください」

 笑顔の下に隠れた物を、わたしのアンテナが敏感に察知した。その名を「下心」と言う。

 条件反射とは恐ろしい。わたしは無意識の内に勢いを付けて右膝を持ち上げ、そして気が付いた時には、保健医が呻き声を上げながら腹部を押さえて蹲っていた。


 顔の良い男は嫌いだと言ったはずだが、あれは嘘でも冗談でもないのだ。保健医の顔に罪はない。罪はないのだが、ダメなものはダメなのだ。ぞぞぞぞぞ。本気で鳥肌が立っている。

 今までは単なるお知り合いで済んでいたから気にしないように努めていたのだが、こうもあからさまに態度に出されてしまうと、意識するなと言う方が無理なのだ。

 こんなんでわたし、ほんとにこの男と一つ屋根の下で暮らせるのだろうか? そんな一抹の不安が、脳裏を過ぎった。

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