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血色の世界  作者:
1/44

プロローグ/童話

初めまして。

自信ないですけど

よろしくお願いします<(_ _)>


【寛容なる勇者のお話】




 昔々あるところに、真っ白な美しい血をその身に流す『勇者さま』がおりました。


 いろんな人々を助けていく『勇者さま』は、天敵である真っ黒な血をその身に流す『悪夢』と呼ばれた悪い人を止める使命が果たせずにいます。


 『悪夢』は人々を奴隷として働かせていて、気に食わない相手の命を奪っていました。


 その人々を助け出したいと思う『勇者さま』。


 けれど助けようとすると『悪夢』によって人々の命を危険にさらしてしまうため、助け出すことができずにいます。




 ある日のこと。


 奴隷にされていた罪のない『悪夢』とは違う黒い血の人が命懸けで『勇者さま』のもとへ助けを求めに来ました。


 黒い血の人は言います。


「自分たちはこのまま『悪夢』の奴隷として死にたくはありません。自分たちの身は自分たちの身で守りますので『勇者さま』のお力をどうかお貸しください」


 『勇者さま』はその言葉を信じて『悪夢』のもとへ向かいます。


 けれど『勇者さま』のことを嫌っている『悪夢』は、奴隷の人々を戦いに向かわせました。


 『勇者さま』は『悪夢』に逆らえない人々を傷をつけないようにしながら戦います。


 そのせいで人々に傷つけられボロボロになりました。


 ボロボロな『勇者さま』を見た『悪夢』が今なら倒せると思い魔法を放ってきます。


 黒や赤や緑と様々で強力な魔法でした。


 『勇者さま』はとても大きな光の魔法を使い『悪夢』の魔法から身を守ります。


 けれど傷だらけの『勇者さま』の魔法はすぐに砕け散り、周りで戦っていた奴隷の人々と一緒に吹き飛ばされました。


 『勇者さま』は丈夫だったので助かりましたが、近くにいた人々は息をしていないことに気がつきます。


 『勇者さま』は人々を守れなかったことが悲しくなりましたが、『悪夢』を止めようとまた立ち上がります。


 『悪夢』の攻撃で地面が割れ、山が削れ、人々が多く死にました。


 『勇者さま』はさらに傷を負いながら様々な種類の魔法で『悪夢』を止めようとします。


 すると奴隷の人々が『勇者さま』のために危険な『悪夢』に向かって武器や魔法を使い始めました。


「『勇者さま』が頑張っている」

「『勇者さま』とならきっと勝てる」


 そういって人々が立ち上がり命を張って『悪夢』と戦い始めます。


 『悪夢』は今までの人々の怒りの攻撃でどんどん体に傷を増やしていきました。


 そして『勇者さま』はその身に流れる血のような真っ白で眩しく輝く剣を振りかざし、『悪夢』を倒すことに成功します。


 人々が喜び世界が明るくなり平和が訪れました。


 そして奴隷だった人もそうでなかった人も一緒に幸せに暮らすのです。


 後にその『勇者さま』を寛容なる勇者と。


 『悪夢』は全ての(かたき)と呼ばれるようになりましたとさ。


 めでたしめでたし。

めでたしめでたし、ですけど続きます。

次話は4月6日投稿予定で小さい主人公が出てきます。

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