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絆創膏
彼の突然に私は体の芯から固まる
青天の霹靂、寝耳に水、窓から槍
あらゆる驚きの諺が
脳みその表面だけを撫でては通り過ぎた
今まで私が悩んでいたものは
果たして幸せにはなるだろうか
それの証拠に彼の告白は
私の傷にぴったりと張り付いた
外界から守ってくれる絆創膏のように
灯台もと暗し
気づかなかった愚かな私
背伸びをしたことで
細く折れそうになっていた
私がしたことを振り返って
苦痛で目から力が抜ける
吊り上げた口角は
今度こそ嘘偽りのない
無理のないものだった