前へ目次 次へ 6/7 絆創膏 彼の突然に私は体の芯から固まる 青天の霹靂、寝耳に水、窓から槍 あらゆる驚きの諺が 脳みその表面だけを撫でては通り過ぎた 今まで私が悩んでいたものは 果たして幸せにはなるだろうか それの証拠に彼の告白は 私の傷にぴったりと張り付いた 外界から守ってくれる絆創膏のように 灯台もと暗し 気づかなかった愚かな私 背伸びをしたことで 細く折れそうになっていた 私がしたことを振り返って 苦痛で目から力が抜ける 吊り上げた口角は 今度こそ嘘偽りのない 無理のないものだった