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冷薬灼毒
心のうちのマグマを凍らせよう
防寒着を脱ぎ捨て
氷菓子を歯茎で咀嚼して
でもそんなことは無意味かもね
一度は麻痺したはずの感覚も
燻ったままでは終われないから
最後の告白は薬であり毒でもある
二者択一の狭間で揺れ動くのにはもう飽きた
いつもと同じ君
いつもと同じ会話
違うのは俺の今だけ
別れ際にかける言葉
息継ぎをしてもまるで宇宙にいるみたい
一瞬氷の彫像のように固まった君は
目だけに熱を灯したようにふにゃりと歪む
君は泣き笑いのようなものをして言った
"同盟成立だね"と