第1幕 始まりは突然に
いきなり長いです。気楽に読んでやってください(笑
ここは『異世界ギルティヴァース』西大陸北方にある
辺境の町ヴィアス。
北方にあるせいか、気候は比較的寒かったりする。
おまけに辺境のくせに、結構住人が多かったり、旅人などが訪れることが、
多かったりする。
それもその筈
この町には、ほかの町にはないものがあるからである。
ギルティヴァース王立魔術学院
それがまさしくこの町にしかないもの。
近くてこの西大陸の南の街から
遠くて王都から、『魔術』を学びに来る者がやってくるのだ。
『魔術』とは、この世界に存在する(イデア)と呼ばれる魔法物質を、
特定の紋章にそれをこめて、使用する者の意志や力量によって発動できる術である。
これを使える者は『クレストソーサラー』または『クレストソーサレス』と呼ばれている。
しかし、この学院ではまた違ったものを学ぶものもいる。
剣や槍を自由自在に使うことができる、『ブレイブフェンサー』または『ルーンメイデン』
自然界からの存在を召喚して使役することができる、『セージ』または『ウォーロック』
そして、『魔術』と剣を合わせ、『魔法剣』を使うことができる『クレストフェンサー』
その『クレストフェンサー』になろうと、学んでいる一人の少年がこの学院にいた。
少年の名はシヴル・ストラヴィジュ
少年はいつも通り、この学院で授業を受けていた。
そう、この日まで・・・・・・・。
「――――シヴル?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「おい、聞いているのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・はぁ・・・・・・・」
教壇に立つ男は、ため息をつくとチョークを構え
「・・・うらぁ!!!!」
気合の声と共にそれを少年に目がけて投げ
・・・・・・・・・・コン!!!
「あでぇぇ!!!」
見事に命中させた。同時に教室中に笑い声が湧き出した。
「いててて・・・・・・・・・」
チョークが当たった所を擦りながら、少年は―――シヴルはそう嘆いた。
「こんな授業の真っ只中に、ボーーーーーーっとしてるとはいい度胸だな?」
つかつかとシヴルに近寄るのはチョークを投げた男
このクラスの担任であるレイオル・ヴィントスである。
「あ、いやその、ボーーーっとしてたわけじゃなくて・・・」
「ほぉ?じゃあ、なんだ?言ってみろ?」
にこにことどこか邪悪な笑みを浮かべつつ、レイオルは言った。
「えーーーーーーーーーっと、そ、そのぉ・・・・・」
「その?」
シヴルの顔に冷や汗がびっしりと伝うが、レイオルは表情一つ変えない。
「・・・・・すいません・・・ボーーーっとしてました・・・。」
正直に言ったシヴルに対し、レイオルは
「よくできました♪」
と、その表情のままで言った。
その直後、ゴン!!という鈍い音が学院内に響き渡った。
(そして、その日の放課後)
「・・・ったく、まだ痛むしさ・・・・・。」
頭を擦りながら、シヴルはまた嘆いた。
「自業自得だろ?・・ったくよ、あの先生の授業であんなことよくできたな。
その意欲、感心するぜ。」
「なんか、思いっきしバカにされているのは気のせいか?」
ジロリと横を睨みつつ、シヴルは言った。
「きーのせい、気のせいだって、んなに睨むなよ。」
「どーだかな・・・・。」
シヴルはけらけらと笑っている横の友人に対し、ため息をこぼした。
「あ、そーいや、お前今日帰りに買い物頼まれいるって言ってなかったか?」
そう言われて、シヴルは目を見開いた。
「げ!しまった!!そーだった!!」
「全く・・・頭撃たれてボケたか?」
「うっせぇ!!」
ゴン!!
シヴルはおもむろに拳骨をかました。
「いでぇ!!なにすんだよ、このや・・・!!」
そこまで言いかけたが、怒りを向ける相手はすでに走り去っていて、遠くにいた。
「さっきのお返しだよ!!バーカ!!・・・じゃあな!!」
そう言って、シヴルは走り去ってしまった。
「・・・ったく、バカはお前だっつーの。・・・いでででで。」
そこに残された彼は、ゆっくりと頭を擦った。
それから数十分後、日が傾きつつあるその道にて
「ふぅ・・・あと少しで店が閉まるとこだった・・・・。」
袋を抱えつつ、シヴルは嘆いた。
なんか今日は嫌に嘆いてばっかりのような気がする。
これからなんか嫌なことが起きそうな前兆のような気がして仕方なかった。
「まさか、な・・・・・。」
と言って、四つ角を右に曲がろうとした・・・・その時だった。
「きゃあっ!!」
「へ?・・って、どわっ!!」
そう叫んだときには、角から飛び出した何かに思い切りぶつかっていた。
同時に袋の中身がバラバラと周囲にこぼれる。
「いててて・・・・今日、こんなんばっかだな・・・。」
なんて言いつつ立ち上がり、パンパンと埃を払った。
「あの・・すいません・・・。」
そしてこぼれた物を拾おうとしたときに、誰かから話しかけられた。
誰なのかはもうわかっている。今ぶつかった何か―――いや、人間だ。
「あー、こっちもごめんごめん。考えことしててさ。」
そう言いつつ、シヴルはようやくぶつかった相手の顔を見た。
ぶつかった相手は女の子だった。年は自分と同じ、もしくは一つ二つ下といったところか。
鮮やかな亜麻色の髪を長く伸ばし、ふたつに分かれさせている。
服装はこの辺では見ない珍しい格好をしていた。
要するに、シヴルの記憶の中ではあった事のない人だということだ。
「なんか急いでいたみたいだけど、どうかしたのか?」
思わず、シヴルはそう言っていた。
「い、いえ、なんでもないんです。
本当にすいませんでした・・・・それじゃ。」
と言って、少女は走り去っていった。
「・・・・・・ほんとにどうしたんだろうな。」
なんてつぶやいて、シヴルは地面にこぼれた物を拾い始めた。
「・・・・・・・・これでよしっと。」
すべて拾い上げたかどうかあたりを見渡す。その時だった。
「いたか!!??」
「いや、まだだ。」
「くそ・・・・いったいどこに行ったんだ・・・?」
そういう会話が前方から聞こえてきた。
前を見てみると、何人かの兵士らしき者が話し合っていた。
「兵士?なんでこの町になんか・・・・・・」
シヴルはふと考えてみた。が、
「・・・ま、面倒くさいし、いっか。」
考えるのをあっさりとやめて、袋を抱え、曲がる筈の角を曲った。
シヴルが角を曲ったときには、兵士らしき者達はすでにその場からいなくなっていた。
どっかパクリ臭いとこがありまくりですが、黙ってスルーしてくださ(強制終了




