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プロローグ
カコン カコン カコン カコン
小さな台の上で玉がネットの上を通り、ラケットを持って打ち合っている。
そう、卓球の音だ。テーブルテニスともいうその競技は2回サーブを打ったら交代、3セット11点マッチで行なわれる。
多方のルールはテニスと同じであるが全くの別物である。
簡単に挙げれば、ラケットの持ち方だ。テニスは面に手首を直角上に付けるのに対し、卓球は面の側面に沿って持つ。
そんな卓球に中学時代「楽そうだから」という理由で入ったアホな学生の話が始まるかもしれない。