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鳴り止まない耳鳴りと、留まる言葉。
耳鳴りが止まない。
そういって、頭を抱えた。
でも続くのは耳鳴りだけだ。
もう考えてもしかたない。
だから考えてない。
と、言って気が付いたのは。
やっぱり考えてるんだな。
なんてことだ。
白々しく考えてないふりをしても
結局思考を止めることは出来ない。
刻むことをやめることもできない。
きっと考えるだけ、考えるほど。
出てきては、溢れて。
溺れていく。
いっそ、塞いで。
壊してしまいたいけど。
この溢れるものも、なかなか好きだ。
と今は思う。
変わった。か?
いや、知らないさ。
そう言って、加減を間違えた。
甘ったるいコーヒーを口にして。
また溜息をついた。




