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番外編〜今日の出来事〜

2006年10月27日(金)くもり。某中学校に通う私は、その学校で開催される「学芸発表会」(通称:学発)に吹奏楽部として出演するため7:45に学校の音楽室に行った。朝早いのに、ほとんどの部員が揃っていて、楽器を持って朝練をしていた。その中の一人として私の好きな人、「今井いまい りょう」も座ってTubaを吹いていた。

昨日の事から書きます。

学発前日、私は演目が他の人より多く、選択音楽、創作ダンス、選択国語、そして吹奏楽と四演目あって前日から大慌てだった。部活に顔を出しながら、選択国語のMDをとったり、創作ダンスの練習で休み時間に抜けたり、裏で発声の練習をしたり…きっと楽器を持っていたのはほんの一時間ぐらいだったんだろうな…

四時からは国語の選択の練習ということで部活から抜けて、図書室で練習をしていた。メンバーは私と男子が(その時は)三人。本当はもう一人女子の子がいたんだけど、先に帰ってしまったらしく…四人で音楽を流し、台本の読み合わせを始めた。

それが一通り終わって部活に向かおうとした時、メンバーの一人が

「これから部活?」

そう話しかけてきた。私はそれを肯定して「何で?」と聞き返した。するとその男子は

「この後、楽器とか運ぶの?手伝うよ」

と言ってきた。私はその申し出をありがたく受けてその男子と一緒に部活に向かった。

案の定、全体(合奏)が始まっていて、先生が指揮を止めた所を見計らって中に入った。注目が私たちに移った。少しびびりながらもいつもみたいに

「こんにちは」

と声をかけた。返事はまばらで、その中から一人、私に向かって、こう尋ねてきた。

「青木さん、その人、彼氏?」

声の主は今井君だった。私はそれを否定し、先生に楽器を運ぶのを手伝ってくれる旨を話した。その後、私はいつもの今井君の隣の席に座り、出してあったTubaのつば抜きをした。その作業をしてる私に向かって、もう一度、今井君は尋ねてきた。

「彼氏じゃないの?」

私は「違うよ。楽器運ぶの手伝ってくれるんだって」と返事をした。その時、本当に小さく、「良かった」って今井君が言ったような気がした…空耳だったのかな?本当だったらどんなに嬉しいことか。

その後、一回「パイレーツ・オブ・カリビアン」を合わせた後、先生がスタンドプレイの確認をし始めた。スタンドプレイに全くもって無関係のTubaは特に聞いていても意味がない。そんなことで今井君はいつもみたいに私に雑談をしてきた。まずはパイレーツの指番を書いてあげた事についてのお礼から。そして「僕たちもスタンドプレイしたいね」という話題になった。それは部活後に先生に伝え、ディズニーとキューティーハニーのある部分でスタンドプレイできることになった。

そして今日、それを実行しようと朝からスタンドプレイの確認をした。他人が見ればそれはただの練習風景だったが、私は「朝から今井に会える」という幸せでいっぱいだった。

そして本番。あがりやすい私は「スタンドプレイをする」ということでいつも以上に緊張していた。でも、隣に今井君がいるってことで、いくらか落ち着けた。

演奏終了後、いつもよりちょっと出来ない所の目立った演奏だったけど、私の中では楽しい思い出として残った学発だった。

明日は合唱コンクール。これで優勝したら、とあるホールまで行って歌うことができる。曲目は「IN TERRA PAX」。「地に平和を」という意味のこの曲。私はこの曲に世界が平和になってほしいという祈りと今井君。君に対する想いを込めて歌おうと思う。

「IN TERRA PAX 地球に愛を …私に夢を!」


ところで。今日、発覚した事実。

ずっと11月の中ごろにやると思っていた「吹奏楽祭」私たちにとっての「引退演奏会」今日、分かったの。中ごろなんかじゃなかった…

11月5日、私は君に告白をしたい。

今日、分かったんです。もう一週間しかありませんでした。予定よりずっと早くに告白しなきゃいけなくなりました…どうすればいいんでしょう?

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