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*終わりの始まり*

「ねぇ…待って、それってまだ返事もらってないだけじゃないの?」

そう言ったのは私の友達。最近ずっとテンション下がりっぱなしの私に気付いて

「何かあった?」

って話しかけてきてくれて、全部話した後だった。

「え…でも、メール来てないし…「返事しなくていい」って書いたから、それは…ないよ。」

「じゃあさ、このままでいいの?」

「うん。前みたいに話せるのなら…それでいいかなって。」

今は体育の授業前で階段を降りているところ。歩きながら話してた。

「ねぇ綾!あっち!」

友達の指差した方向には彼がいた。

ばっちり目が合った。

「…………」

無視されちゃった…。



「はぁ〜…」

いつの間にか、私には窓に向かってため息を吐き出す癖がついていた。

「何?どうしたの?」

「うん…好きな人に無視されちゃった…」

(どうせなら、きっぱりと振られた方が楽だったのかな…)

そう思っていると、

「じゃあさ、直接聞いてみなよ!私が呼び出してあげるからさ!」

「………え!?」

私、声に出してないのに…!これってシンクロ?

「いいじゃん。パソコン室前なら放課後誰もいないし…いいんじゃない?」

「いや…その…いいよ。バレたら変な事になるし…」

「そお?気が向いたら言ってね。」

そう言って断ったのに、なんだか勿体なかったなって後から思った。


「部長決め、来週の月曜にやるんだって。その時は三年も一緒にってさ。」

嘘!?何でこんな時に!?振られたばっかで気まずい時なのに!ましてや無視されまくり中なのに!

「綾さ、この機会に聞いてみれば?どうせもう会わないでしょ?」

初めは乗り気じゃなかったし、きっと言えないだろうと思って断ってた。…でも、このまま気まずいままならキッパリ振られちゃった方がいいかなって…だから決めた。

「部長決めの時、聞いてみるよ。」

最終話…のはずだったんですが…やっぱりどうしても聞きたくて。

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