ピース -断片-
-追記です-
誤字報告どうもありがとうございました(*^^*)
写真追加しました。(投稿した日の朝の蒼空と、文章のイメージに近い印象の、以前に撮った夕暮れの蒼空です)
塗り続けていた古いカンバスの絵にヒビが入る
落ちた断片はもう居ない懐かしき人の記憶
あの頃に好きだった人たちとの思い出
自らが捨てた思い出や気持ちや
拾うことの出来なかった記憶も
不完全な景色の中に塗りこめられ
穏やかな想いや僅かな痛みとともに
今もまだ少しだけ思い出せる
いろいろな出来事とともに
落ちていく力と想い
以前には絶対にまけられないと思ったことも
必ず成し遂げようと決めていたことも
いつしか遠く届かなくなってゆく
先を考えず短くがむしゃらにゆくか
長く続けるために緩やかにおちてゆくか
今までと同じではただおちてゆくだけと知る
考える時間が増えてくる憂鬱
考える余地もない疲れからの断絶
脱落するカンバスの絵はまるで
ピースの足らないジグソーのよう
パズルのピースが欠けたのか
刻まれた記憶が落ちたのか
だんだんに描いていたものが
目指した想いが見えなくなる
ただ
欠けて足らなくなるからこそ
気づき出会うこともあるのだろう
減るからこそ
欠けたからこそ
視えてくるものもある
消えたからこそ
落ちたからこそ
深く想うことがある
ひび割れ欠けた景色の先に見えるもの
それは断たれた望みでは無く
僅かなひかりの先に見えるひとつの想い
崩れかけたモザイクの景色に見えるのは
生まれ落ちた時に手にした心
最後に手の中に残る断片の記憶
初めから小さな掌に抱く心の欠片
きっとそれは
-あとがき-
のこるものはきっと、
そのひとの最もだいじな想いなのかもしれません。
ふとそんなことを思いました。
自分にはまだわかりません。
おぼろげに感じているようにも思えますが。
きっとそのときにはわかるのでしょうね。
今はまだ落ちかけたピースを抱えているところです。
まあ、ぼちぼちですね。
がんばります(*^^*)
-写真、追加しました-
冬の朝、モザイクの蒼空
秋の夕暮れ、格子の蒼空