怒りと不安
今日の俺は俺じゃなかった。学校の先生からは芦名屋と呼ばれ、真司、ナダイ、矢野君、幼馴染みの乃亜まで俺をつるぎと呼んできた。そして放課後...
「夜神。お前か?お前だろ?」夜神がやったと知っていたけど確かめるように落ち着いて聞いた。
「ごめんね。私、君の本名知っちゃダメだから。」
おそらくだけど申し訳なさそうに言っていたと思う。
「なんでお前と会っただけで名前が変わった?」
「だから君が能力使い、」
「今の俺は一体誰なんだよ!お前と出会わなきゃ能力にも気づくことがなかったかもしれない。名前も変わらなかった。お前とで会わなかったら毎日が怒りと不安で...」
今まで言えなかった思いが言葉として爆発した。俺は、今の状況を現実だと認めたくないだけだった。
「本当にごめん。自分勝手すぎた。今までのことは全部忘れて。全てなかったことにできるか頼んでみる。本当にごめんなさい。」夜神は頭を下げていて表情はわからなかったけどこのままだと何かを失う気がした。
「はぁー。俺、触れた素材をそのまま剣にする能力らしい。剣を作ると頭で想像して大きさ、形を変えることができる」
「え?」夜神は、不思議そうな顔をしていた。
「家で試した。TNB団は、入らないけど。お前のこと全部秘密にするし今までのこと全部なかったことにしなさでいいよ。」
「いや、でもなんで?あんなに怒ってたし」
「全部口から出してスッキリした。なんで名前変わっただけであんなに怒っていたのが。俺の方こそごめん。とりあえず今日は帰る。これからのことは、家に帰って考える。」
「うん、わかった」正直、俺はまだ怒ってる...けど何事もプラス思考で考えるしかないと思ったし、夜神の顔を見て大切な何かを失わずにすんだと思いほっとした。
〜帰り〜
「能力持っている人って俺ら以外にいるの?」
「私が知ってる限りでは20人いないぐらい?かな。」
「正直、多いのか少ないのかいまいちよく分からないんだけど」何気ない会話なのかも分からないが、そのような会話をしていた時、自分の運命を変える出来事と遭遇する。
少し遠くの車が吹っ飛んだ。
「え、?何が起こったの?」突然のことで思うように体が動かなかった。
「離れて!!」夜神がそう叫んだ。