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短編小説

転生の神具

作者: 死者も明日も

内容よりもペンネームがふざけてると思った人、手ぇ上げてぇ!


 都会の喧騒からは、少し離れた所。

日没後の交通の便が悪く、車が手放せない所。

 

 道路交通法が改正されても、なくならない飲酒運転。

今日もまた、悪質な運転が行われる……

 

 

 手をつないだ親子が歩いている。

歩道を、歩いている。

 

 親子が橋の側の横断歩道を渡っている時、それは起こった。

 

 蛇行しながら、猛スピードで突っ込んでくるトラック。

 

 トラックは……

 

 スピードを落とすことなく、親子をはねた……

 

 

 親子は……救急車の到着を待つことなく即死。

 

 トラックは……そのまま川にダイブした……

 

 

 現場に手向けられる、多くの花とお菓子。

そして、玩具。

 

 トラックごと川に飛び込んだ運転手も死亡。

その後の調査で、飲酒運転である事が判明した。

 

 

 町の賑わいの中、男の声が聞こえる……

「最近、コイツの調子がいいんだな。」

「そりゃ、よかったべ。」

 

 大八車に転生していた。

前世には、未練も後悔もなかった。

現世では、大切に扱ってもらえているから。

 

 こうして、廃車になったトラックの付喪神は、大八車の付喪神として転生を果たした。

第二の生をまっとうする為に……


 トラックに撥ねられたり轢かれたりしたぐらいで異世界に旅立てたら苦労はしません。

という訳で、転生を果たすのはトラックにしました。

 

 探せば、似たような話は出てきそうですけど……ね。

 

 手元の記録によると、昨年6月には「トラック転生」で何か……とか考えていたようです。

その結果が…コレ……?


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