元勇者と隠す幼女2日目(幼女視点)
いやほんと幼女視点むずい
周りには木がいっぱいあるわたしたちの村。
お父さんはキノコとか果物とか、苦い野草探すのに得意で、お母さんはお魚とかうさぎさんとか捕まえるの得意。
お父さんはお魚さんとかうさぎさん苦手だけどわたしが苦い野草食べる時かならず食べる。大人のいげんらしい?
お母さんはたまにお父さんに今日は寝かさないとか言うけど、寝ないとダメ!
お母さんにそう言うとなんか変な笑い方をする。なんで?
でもね?幸せだから良いの。
痛いのも、怖いのも無いから、良いの。
お父さん、お母さん…大好き!
………目、覚めちゃった…。
起き上がって、周りを見る。
お部屋だ。木が今日もイキイキしてる。なんで?
柔らかいベッドから降りてシーツを被る。それでやっぱり扉に手が届かない。窓も届かない。どうしよう?
悩んでたらフワーって甘い匂いがして、ベッドの近くの机にモモルがあった。
モモル、お父さんがたまにいっちゃダメな森から取ってくる果物。甘くて柔らかくてお汁たっぷりで、美味しいの!
クーってお腹鳴って、お腹空いたから我慢出来なくて、パクパク食べちゃった。
甘くて、柔らかくて、お汁たっぷりで、美味しい!
食べ終わった後でお口ベタベタする。シーツでコシコシ拭いて、おてても拭く。
…………!⁈
お、おおおおおトイレ行きたい!
周り見て、おトイレなくて、馬車の中思い出して、そこら辺でしたら叩かれるからどうしよう!?
あう、うーうー、ううーー!
…………
………
……
。
シーツの端っこでゴシゴシ拭いた。
見つかったら叩かれる、蹴られちゃう、髪の毛引っ張られる。痛いのはいや。
ベッドの下に押し込んだ。けどわたしの服無いから、半分だけ被ってわたしも隠れる。
そしたらガチャって扉が開いて、知らない人が入って来た。
黒い髪で黒いお目々…。
わたしはあの人たちを思い出して怖くて震えた。
その人テーブルの上を見て、わたしは食べたことで叩かれるんだって思ってもっと怖くなった。
「美味しかった?」
聞かれたけど怖くて、声やっぱり出なくて、ヒュー、ヒューって変な息になってその人がわたしに近寄って、来て欲しくなくていやいやっしながら奥に逃げようとして、捕まって、持ち上げられて、おねしょの跡も見られて、叩かれる。怒鳴られる。痛いのも怖いのもいや!