警察の話
読んで下さっている皆々様方。
おはこんにちばんわようですございますです。
お知らせ、と言うか前置きしておきますと、
この話、長く続きません。
全体の文字数も五万を超えないと思います。
以上、そんな前置きでした。
それでは、短いですが続きをどうぞ。
警察は、捜査を打ち切っていた。
捕まえられない。と、判断したのだ。
警察が無能なワケでは決して無い。
とある探偵に押し付けるような形で頼んだ、というのは全くワケではない。
動こうにも動けないのだ。
世間に知られては非常にマズイ案件。
警察内でも、ごく一部しか知らない案件。
『殺人鬼』について。だ。
何故、警察が「あんな探偵」に頼むのか、というと……。
彼らには、「前科」があるのだ。
かの凶悪犯罪を見事解決した、という前科が。
結論を言おう。
『殺人鬼』は一度捕まっているのだ。
探偵との勝負に負け、牢獄に閉じ込められたことがあったのだ。
が、しかし。
同時に脱獄囚でもある。
警備の者を殺し、脱獄を見事成功させて見せたのだ。
だから警察は、探偵に頼む他ないのだ。
重いはずなのに、なかなか下がらない頭をぶら下げて、「お願いします」と。
すると、探偵は言うのだ。
「え〜」と。
そして、助手が応える。
「任せてください」と。
彼らは、そんな関係なのだ。