表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
123/289

予告編集(読み飛ばしOK!)

第一章全文修正に伴って削除した予告集です。

基本的にこの話は飛ばしてください。

初期から読んでくれている人にだけわかるネタです。


なお、不手際で数話消えてますorz


次回!


アキラとハッグの前に現れた地底人が爽やかに叫ぶ

「共に戦おう!」

3人は夕日に友情を誓い合う!

次回「友情は水平線と共に」

テレビから270m離れて待とう!

===========================================

次回予告!


深夜アキラが微睡んでいると微かな物音に目を覚ましてしまう

真正面にハッグの顔

悲鳴を上げそうになるアキラの唇にそっと無骨な指が当てられる

「お主は黙って……受け入れれば良い」

アキラの顔から緊張が消え失せ2つの影はやがてひとつに……

次回「薔薇と菊」

アッー!

===========================================

次回予告!


再び別世界へと飛ばされてしまったアキラが見たものは

なんとタコ型金星人であった

「やあ、ボクと友達になってよ」

気さくに話しかけられ大混乱のアキラ

次回「酸素とかどうなってるんだろう……」

お楽しみに!

===========================================

次回予告!


謎の火星美女のエロ攻撃を何とかかわしつつ

地球への帰還方法をさぐるアキラだったが

新たなロリエロ火星人が現れ同居することに!

「お兄ちゃんなんて嫌いなんだからね!」

意味が分からない

次回「火星人はミニスカの夢を見るか?」

時の涙が見えぬ

===========================================

次回予告!


洒落抜きでようやく登場した女児ぱんつの少女!

最近の小説動向としてヒロインの登場が遅いってどうなのよ?

なにはともあれ女児ぱんつが叫ぶ

「ふえええ……お兄さん誰ですかぁ……」

次回「どきっ 男だらけの水泳大会」

全裸待機必須だ!



ツイッター始めました

あらすじをご参照ください

お気軽にフォローください

===========================================

次回予告!


「なあアキラ……ワシはの、いつも一人で旅をしておったからな」

焚き火に照らされる二人の男の影

暗闇の荒野に長く沈んでいく

「お主という相方が出来て……嬉しいんじゃよ」

パキッと枝が弾けた

アキラは黙って聞いていた

ハッグがゆっくりとアキラの隣に座る

「嬉しいんじゃよ……」

同じ言葉をもう一度口にした

次回「目覚めたら汗塗れ」

ウホッ

===========================================

次回予告!


「ああアキラ! どうしてあなたはアキラなの!」

「おおナルニア! どうして君はナルニアなんだ!」

禁断の愛に目覚めた二人の前に立ちふさがる障害

家族の大反対を押し切って逃避行を選ぶ二人

だがさらなる困難が二人を襲う!

次回「おまわりさんこっちです」

都条例なんか嫌いだ!

===========================================

次回予告!


アキラは今日も月面から地球を見上げる

いったい何回、何時間、何日と繰り返してきただろう

無駄だとは分かっている

見上げる地球はひどく青い

何時間見上げていただろう、溜息とともに顔を下げる

ゆっくりと背後の居住スペースへと戻る

誰もいない我が家へ

ただ一人

月面で

次回「流れ星に願いを」

オカエリナサイ

===========================================

次回予告!


「こんっにちっわぁ! あたいがチェリナだにゃん!」

アキラは無言で目の前の少女を見た

スクール水着に猫耳、手は巨大な肉球の猫の手

もふもふである

腰には太いベルトで巨大な拳銃がぶら下げられていた

「さああたいと契約して魔法少女になってにゃん!」

アキラは内心突っ込む順番を指折り数え始めた

次回「荒野の紅い巨乳美女」

あれ? まじ?

===========================================

次回予告!


ごろごろとチェリにゃんがじゃれついてくる

「アキラにゃんはいつ魔法少女になってくれるのかにゃあ?」

アキラは思った

いつまでそのネタを引っ張るんだと

次回「前回の予告のタイトルが正しかった件について」

かゆ……うま

===========================================

次回予告!


今日もハンバーガーショップである

いったい目の前の男は何を考えているのだろう?

普通デートといったら夜景の見えるレストランとかじゃないだろうか?

これが遊園地にでも誘われたのなら軽食でも楽しいだろう

だがこの男はいつもと同じであくびをしながらスマホを延々いじっているのだ

「ねえアキラ……いつまで携帯いじってんのよ」

「んあ? そういってもなぁ……」

まったくもって失礼な男だ

「せっかくデートしてあげてるんだから、こう、もうちょっとなにかないの?」

「……あ? デート? なんだそれ?」

「え?」

「毎日毎日お前が勝手に俺の後をついてくるだけだろう……」

「ちょ?!」

次回「すれ違い、勘違い、君の名は」

近所のモ◯バーガーが潰れました……orz

===========================================

次回予告!


「使徒様! 私を選んでください!」

ムートン・オランがアキラににじり寄ってくる

「馬鹿者! アキラはワシのもんじゃ!」

ハッグがムートンの襟首を掴んで引き倒す

何が起きているのかさっぱりわからない

「「どちらを選ぶんじゃ!」」

「ですか!」

次回「どちらを選んでも茨道」

いいかげんホモネタはやめろ

===========================================

次回予告!


私は恋をしてしまいました

神官という立場であるにもかかわらず

あの紅い髪、紅い瞳、紅い鎖に持ち上げられた巨大な胸

にも関わらずくびれた腰つき……

ああチェリナ……

貴方はどうしてそんなに美しいのか

今すぐ教会を放り出して貴方と共に逃げ出した

だがそれは許されない

なぜなら……

「よおムートン。今日の朝食当番はどっちだっけ?」

数年前から同棲しているアキラがベッドから裸で起きだしてくる

そう

私にはすでに決められた君がいるのだから

次回「トライアングル・ブルース」

おかしい……後半どうしてこうなった……

===========================================

予告予告!


「お兄ちゃあん……もっと飴玉ちょうだいよう……」

肩をはだけたナルニアがにじり寄ってくる

同じ距離だけ逃げるアキラ

「身体が熱いよぅ……もっと飴玉……もっとぉ……」

さらに這いよるナルニア

アキラは壁に追い込まれる

平たい胸のさくらんぼがぎりぎり見えないレベルで服がさらにはだける

興味がないので顔を横に逸らそうとするがナルニアに両手でがっちりと抑えられる

「お兄ちゃん……飴……もっと……舐めてると……身体が熱い……の」

にじりにじり

「お願い……この身体の熱……お兄ちゃんが……収めてぇ……」

ナルニアはアキラの上にまたがって……

次回「禁断の一夜」

エロ本は兄貴のクレカで買ってるんだぜ!

===========================================

次回予告!


「あー……チェリナ……釣れたか?」

「いいえ、まったく……」

「ハラ減ったなぁ」

「わたくしは食事よりも水が欲しいです」

「水のことは言うな」

どこまでも続く晴天の空

雨が降る気配は無い

大海に浮かぶ一艘の筏

「漂流生活何日目だっけ?」

「さあ……10より先は数えていませんわ」

チェリナはアキラと二人きりになりたいが為の計画だったが

気がついたら本当に遭難していた

色恋どころの話ではない

「……アキラ様」

「なんだ?」

「船乗りが、どうしても水がない時……」

チェリナが顔を赤らめながら立ち上がる

「最終手段として……その……」

チェリナがアキラを跨ぐ距離で近づいてくる

「お、おい」

「本当に、本当に最終手段なのですが……」

「まて! 早まるなチェリナ!」

「黙って、わたくしの、その……」

次回「サバイバルセイントウォーター」

セイントって入力したら聖闘士って変換された

===========================================

次回予告!


アスファルトにタイヤが削られ高いスキール音が鳴り響く

ドリフトのままコーナーを駆け抜けるが相手のテールランプは離れる一方だ

「ば……化物め!」

アキラが奥歯を食いしばる

なにがどうしてVitzに追いつけないというのだ!

後部座席に並ぶぬいぐるみに殺意を覚える

ロータリーがいくら唸りを上げても

ドノーマルVitzに追いつけない

これを悪夢と言わずしてなんというのだ!

限界を超えた走りに後部バンパーにガードレールがコツンとぶつかる

アキラは生涯最高の下りを見せている

だが目の前のVitzはゆらゆらと幽霊のように速度を上げていくのだ

舐めすぎていた

「クソが! 待ちやがれ! ナルニアぁああああ!」

次回「グンマーからの刺客」

赤ちゃんが乗っていますマークまでついてたら切れる

===========================================

次回予告!


「まずい恒星の重力圏に捕まる!」

「姿勢制御! 船体後部を恒星側に!」

「それじゃ今度は連邦の船に捕まっちゃうよお!」

「じゃあどうしろってのよ!」

アキラ、チェリナ、ナルニアが喧々囂々と喚き立てる

『ええい! おちつけ! こうなったらTTジャンプするんじゃ!』

透明なキューブに閉じ込められた脳みそ、アンドロイド・ハッグが叫ぶ

「お前こそ正気か?!」

『他に良い手があるならなんでもきくぞ!』

「……くそっ! ギャラクシーマップリンク! タージオンジェネレーター起動!」

「アキラ?!」

「お兄ちゃん?!」

「充填率50と同時にタキオンコンバーター起動! 目標地点は太陽系外周!」

「……りょ、了解! タージオンジェネレイター緊急起動! LHM発電124%!」

「お兄ちゃん! 一度速度を落とさないとTT変換が上手くいかない!」

「どのみちこの高重力下じゃどうやっても安定しない、計算はチェリナにまかせてお前はとにかくこの船を沈めるな!」

「りょ、了解!」

ナルニアの天才的操舵で上空(恒星座標)から絶え間なくレーザーやらミサイルやらを撃ちまくる連邦の船団から奇跡的に逃げおおせている

だがそれもいつまでも保たない

「お兄ちゃん! ジェネレイターにエネルギー持ってかれて電磁シールドが貼れ……きゃあ!」

船体が揺れる

「いやああああ!」

「おちつけ! この船は簡単には落ちねえよ!」

普通の船ならとっくに落ちてるがこいつは特別製だヤラライに感謝しねぇとな

「と、飛べるわ!」

「よし! タイミングは任せる! いけ!」

大量のレーザーが雨あられと降り注ぐ

機体が壊れるのが先か、ジャンプが先か

「TTジャンプ……入ります!」

チェリナの叫びとともに視界は真っ白に染まった

次回「やっぱり静止エネルギーが足りなかったんだ」

ネタに困ってそのうち書こうと思ってたSF設定の一部を持ってきてしまったw

===========================================

次回予告!


今日も今日とてバイトである

アキラは放課後、喫茶店でウェイターをやっていた

そして今日もあいつがやってきた

「テーブルが汚れていますわよ、アキラ」

「名前で呼ぶな」

乱暴にテーブルを拭いてやる

どこに汚れがあるというのだ

「コーヒー遅いですわね」

「今頼んだばかりだろう」

まったくなんでこいつは用もなく毎日この店にくるんだ

しかも一人で

わざわざ学校から離れたこの喫茶店を選んだ意味がないじゃないか

しかも何かにつけて学校にチクると脅してくるのだからたちが悪い

「……それで?」

「なんでしょう?」

「そろそろまた意味不明な脅しでもしてくると思ってね」

最初は春休み、次にGW、そしてもうすぐ夏休みなのだ

こいつが何かを言い出すのは予想がついた

「あら、貴方でも学習するのですね」

「ふん」

まったく腹のたつ女だ

だが弱みがあるから文句も言えない

「ではそうですね……そろそろ暑くなってきましたしホテルのプールにでもエスコートしてくださいまし」

「そんな金はねぇよ」

「あら、その為のバイトでは無くて?」

「何度も言ってるが生活の為だ!」

ウチの家庭は最悪なんだよ

「仕方ありませんわね……では」

そういってチェリナはテーブルに何かのチケットを滑らせる

「なになに? 横浜ベイオラクルホテル、スイート・ルームご招待券……株主優待券……」

「……」

「突っ込みどころが満載だな」

「そうですか?」

「スイート・ルームって新婚専用じゃねーの?」

「スイーツじゃありませんよ、部屋がいくつかある大きな部屋と思ってください」

「ああ……そりゃ一部屋じゃ一緒に泊まるとか無いわな」

「そ、そうですよ」

「うーんだがなぁ。場違いなんじゃね?」

「問題ありません」

「そうだな……休みが取れればな」

「取れればですね! 約束ですよ!」

「あ、ああ……」

友達を誘えばいいのに……

いや友達いないのかこいつ

だからってなんで俺に……ああ言うこと聞かせられるからか

寂しい奴め

「ああ、暇ならな」

「ええ、ええ! 約束しましたからね! そ、それでは!」

「お、おい! コーヒー……って行っちまった。アホかアイツは」

俺はため息まじりにコーヒー代を俺の財布から投げ込み

カウンターに用意されていたコーヒーを一息で飲み干す

ほんと、なんなんだろね?

次回「水着とパノラマ夜景」

いい加減次回予告疲れてきました……

===========================================

次回予告!


おまたせしました!

ようやくWヒロインのもう一人

金髪エルフが登場ですよ!

長かったですね

作者もずっと待ってました!

次回「荒野の金髪エルフ」

いやー。ヒロインって本当に良いものですね、さよなら、さよなら

===========================================

次回予告!


「ぼくジャガイモ君!」

「私ジャガイモちゃん!」

「「二人合わせてジャガレンジャー!」

アキラは突っ込みたかった

二人でレンジャーは無茶があるんじゃないかと

「レンジャー!」

「レンジャー!」

よく見たら二人の胸には月桂冠に囲まれたダイヤの証が光っていた

「マジモンのレンジャーじゃねぇかぁぁあああ!」

アキラの突っ込みが夕闇に虚しく響き渡る

次回「紅のニンジンボーイ」

正直予告はこのくらいの長さにしたい

===========================================

次回予告!


「アキラ……わたくしと……合体いたしましょう」

「ダメだよ! お兄ちゃんとは私が合体するんだもん!

「ふん小娘は引っ込んでいるんじゃ! アキラと合体するのはワシじゃ!」

「お前こそ、引っ込め、金臭いドワーフ、アキラと合体、俺する」

何いってんの君たち?

「「「「さあ! 誰と合体するの!」」」」

えー

次回「5神合体ゴッド……火星」

ポロリもあるよ

===========================================

次回予告!


「先生、もう本気で不味いです、このままだと落ちます!」

「うへひひょひひひひひひ」

アキラの暗い問いかけとは別に超ハイテンションなチェリナ

彼女のGペンが宙を舞うたびに、男同士がくんずほぐれつする漫画に命が吹き込まれていく

「ふへっへへひいひひひひひ……ひ?」

「……どうしました? 先生」

アキラは腕時計を確認する

締め切りぶっちぎりである。これ以上は伸ばせない

「見本……見本をみせろぅおおおおお!」

「ちょっ! 先生! また発作ですか?! 原稿上げたらいくらでも付き合いますから!」

「ヌゲー……ズボンオイテケー……パンツズラセー」

「やべえ妖怪オイテケが!!」

次回「締め切りはゴムのように」

守れよ……

===========================================

次回予告!


巨大な帆船が3隻港に入港してきた

どれも商船ではない。軍船である

黒光りする軍船の舷側から見える巨大なバリスタは王城を向いている

男は呟く

「時代は変わらなければならない」

巨大バリスタが、無数の鉄矢を浴びせかける

着弾するとともに時代の悲鳴が上がった

次回「未来へ続く道」

ん?

===========================================

次回予告!


「新たなゆるキャラ……だと?」

アキラは耳を疑った

このゆるキャラ過多の世の中で新しいゆるキャラ創生など神に喧嘩を売るようなものだ

「いいえ。これは使徒であるアキラ様にしか成し得ない事と心得ます」

「関係ねぇだろ……」

ピラタス王国のゆるキャラ……

「もうあの豚王陛下をディフォルメすればいいんじゃね?」

「首を跳ねられたければどうぞ」

「ですよねー」

そもそも俺はこの国の事を知らなすぎる

「うーん港だし、船をディフォルメするか」

「意味不明じゃありませんか?」

「大丈夫だ、ゆるキャラなんてそんなもんだ」

ひどい偏見である

そして三日三晩に及ぶ協議の結果……

「うひゃはひゃ……! この度お目見えするのはァ!」

アキラは壊れていた

「このののののゆるキャラですわよぉん」

チェリナも壊れていた

「「ゆるキャラ 陛下の乗った脚付き帆船!!」

妙に細い足の生えた帆船の上に豚王の顔がどーんと乗ったぬいぐるみが現れた

見学していた全員が絶句した

次回「反逆罪、密猟、不敬罪、詐欺、不法入国、違法取引で公開鞭打ちと磔です☆」

長えよ

===========================================

次回予告!


「アラビアン・ナイトと言えばハーレムですよね」

チェリナが突然宣言した

「は?」

「まずはわたくしがハーレムメンバーその1ですね」

意味がわからない

「ナルニアさんがメンバーその2でしょうか?」

「いや、そんな予定は一切ないが……」

何いってんのこいつ

「その3に金髪エルフが来るかと思ったのですがまさか雄とは……」

「虫かよ……」

「はあ……物語が進むごとに女の子が増えていくんですねわかります」

「いや、ハーレムタグはつけてないが……」

「ダメです! 今風の小説にハーレム展開がないなど自殺行為です」

「お、おう」

なぜだろう、逆らえない迫力がある

「だいたいタイトルを最初の予定から『やっぱチートって入れておかないと誰も読んでくれないかも……』という弱気な理由から変えてしまった人間のいうことではありませんね!」

「いやそれ作者の都合……」

「だまらっしゃい! いいですか! 世の中はハーレムを望んでいるのです! 主人公以外全員女の子でも誰も文句をいいません!」

「いや不自然だろそれ!」

「ただでさえ暑っ苦しい話なんですからもっと女の子を増やしなさい! わかりましたね?!」

「俺に言われても……」

次回「27人の妹」

名前考えるだけでも大変だわ!

===========================================

次回予告!


「さあポンタッターズがはっじまっるよー!」

着ぐるみのチェリナが満面の笑顔で片手を突き上げる

俺は泣き笑いで元気なく片手を上げる

どうしてこうなった

「それじゃあ最初は体操の時間だよ! お兄さーん!」

子どもたちが続く

ああ、やらなきゃだめか……

「あー、体操のお兄さんだよー……」

途端にギロリとチェリナに睨まれる

「お・に・い・さ・ん?」

「おおう……あ……たっ! 体操のお兄さんだぜよー!!」

ヤケクソである

「じゃあ皆んなで一緒に体操しようね! たぬき運動!」

「「たたたんたぬきの体操をー」」

なんというマヌケな歌だろうか……

俺はヤケクソに屈伸を繰り返した

狸の着ぐるみのまま……

次回「忍び寄るプロデューサー。視聴率は私のものです」

幼児番組って今やってるんかね?

===========================================

次回予告!


「こっここは天国ですか!?」

「すごい……お兄ちゃん……私ここに暮らす」

「それは無理だろ」

二人を秋葉原に連れてきたらこれだ

「こっこっこれを見てくださいアキラ様!」

彼女が手に持っているのはBL本である

一切興味無い

「お兄ちゃん! これ! これ!」

ナルニアが興奮して指差すのは妙に薄着のフィギュアである

なぜそれに興奮するナルニアよ……

「あー、わかったわかった、なんか一個ずつ買ってやるよ」

「いいんですか?! 二言はありませんね?!」

「お兄ちゃん! 合体しよう!」

「そのネタはもういーわ」

次回「逆ピラミッドの下は戦場であった」

痛車がいっぱいいて面白いよね

===========================================

次回予告!


暗闇に指を組んで顎を乗せる

逆光で表情は良く見えない

どこかのアニメで見たような構図だった

「大変な事になった」

アキラが低い声で宣言する

「なにがあったんじゃ?」

「……いい加減次回予告のネタがないんだ」

「今までどおり適当にやればいいじゃろう」

「毎回毎回その場で考えるんだ、思いつかない時もあるさ」

「ならやめればええじゃろに……」

「一度始めるとそれはそれでなかなか辞められないんだよ!」

「難儀な……」

「という訳で、今日は皆に次回予告のアイディアを出してもらいたい」

「はあ……」

今まで距離をおいていたチェリナがため息混じりに答える

「そうですね……地下ダンジョンを攻略するなどどうでしょう?」

「それもう普通の小説だろ……」

「ではワシの輝かしい旅の軌跡を……」

「それも長いって」

「根本的に予告自体本編並みに長くなってるんじゃから構わんじゃろに」

「いやいや、それが問題だってんだよ」

「そうですね、裸の女の子でも出しておけばいいんじゃありませんか?」

「そこっ! 投げやりにならない!」

「ワシの筋肉を」

「却下!」

全員頭を抱えていると扉をぶち破ってナルニアが乱入してきた

「お兄ちゃん!」

「なっ、なんだよ?!」

「……長いって」

「「「わお」」」

次回「女社長とストッキング」

本気でネタ不足……

===========================================

次回予告!


「祭りだワッショイ!」

「待てチェリナ! お前はここで浴衣になる場面だ!」

「べらんめい畜生!」

 チェリナははっぴ姿だった。

 ふんどしで。

「……これはこれで……いやいや」

「なんかいったかい? 畜生!」

 豪快にアキラの肩を叩きまくる。

「いやこんな性格じゃないだろ……」

「女は環境で性格が変わるもんさ!」

「変わりすぎだっつーの!」

「じゃあよっ!」

 がっしりと肩を組んでくるチェリナ。

「お前が……あたいを変えてくれよ」

「え?」

次回「とうふとわかめの味噌汁戦争」

最近花火撮りにいってないわぁ……

===========================================

次回予告!


「おおロミ夫! どうしてあなたはロミ夫なの?!」

「あー。ジュリエッ太、どうしておまいはジュリエッ太なんだ……」

「お兄ちゃん! 感情が籠もってないよ!」

 ナルニアに怒られる。

 だが、やる気が1パイントも起きないのだ。しかたあるまい。

「ちゃんとやらないと許してあげないんだからね!」

「しかたないですわ、わたくしたちが悪いのですから……」

「まあ……な」

 俺とチェリナは先日大失態を犯した。

 何をしたかというとナルニアの誕生日をすっかり忘れていたのだ。

 色々立て込んでいたとはいえ約束のパーティーに行ってやれなかった。

 だからと言って……。

「なんでおれらが小学生の劇に出なきゃいけねーんだ……」

「ちょうど生徒会で恒例の慰安行事がありましたもので」

 それを知ったナルニアが俺とチェリナを主役にオリジナル劇をやれと迫ってきたのだ。

 シナリオはまだ中盤までしか渡されていないが、内容は無茶苦茶だった。

 チェリナの財力がなきゃ成り立たねぇぞこれ……。

「もういいや! 次のシーンいくよ!」

 ナルニアはぷんぷんとオノマトペを飛ばしながら新しいシナリオを渡してきた。

「後半が出来たのですね」

「うん! いやー! すっごく良いシナリオだと自分でも自負しちゃうよー!」

 嫌な予感がするなぁ……

「じゃあ! 最後のシーン! 熱いキスシーンからいってみよう!」

「「はああ?!」」

 二人で同時に声を上げた。

「ちょっ?!」

「いや、ナルニアさん、さすがにそれは……」

「なによー。はやく準備してよー」

「いえ、それはなんというか心の準備がまだといいますか……」

「小学生向けの劇の演出じゃねーな。却下だ」

 俺が言い切ると、チェリナに一瞬睨まれた。なぜだ?

「ダメ! もう決まってるの! はやく!」

「だめだっていってんだろ?」

「アキラさん、このままでは埒があきません……ここはひとまずフリをする……ということでどうでしょう?」

「うーん……まあ、そうするか……」

「フリですからね?! フリ!」

「わかってるって」

 そんなに嫌なのかよ。微妙に傷つくな。

「じゃあお兄ちゃんはそこ! お姉ちゃんはそこ!」

「はいはい……」

「ではわたくしはここに……」

「でやー!」

「「え?」」

 唐突にナルニアがナイフ(おもちゃ)でチェリナを刺した。

「え? え?」

「お姉ちゃん、このページの、ここ、ここ!」

「ええっと……ぐ、ぐわあ! やられたぁ……! ……?!」

 ナルニアはナイフをかざす。

「よし! お兄ちゃんを誘惑する悪い魔女は倒したぞ!」

「え?」

「では王子! わたしとチューを……」

「「するかーーーー!!!!!」」


次回「今週の驚き桃の木山椒の木メカ発進!」

これ書くだけで30分以上掛かってるんだよなぁ……orz

===========================================

次回予告!


「トリックオアトリートめんと! お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ!」

 手当てしてどうするナルニアよ。

「ああわかったわかった。ちょっと待ってろ……なんかあったかな?」

 六畳一間のボロアパートにやってきたのは魔女装束のナルニアであった。

「はやくー! あっ! たくさんでもいいよ! カバン持ってきたから!」

「用意が周到すぎんだろ……ああ、これしかないが」

 俺は柿の種を小袋一つ持って行く。

「…………お兄ちゃん」

「言うな、それしかねぇんだ」

「しょうがないか……お兄ちゃん貧乏だし」

「うぐっ! そ、それも言うな」

 やめて! ボクのヒットポイントはもう0よ!

「ありがとう! じゃあまたねー!」

「休みのたんびにくんじゃねーよ」

 2度寝しようと布団に戻ろうとしたらまたチャイムがなった。

「今度はなんだよ……」

 パンツとシャツ一枚の格好のまま玄関を開ける。どうせナルニアがまた戻ってきたんだろう。

「トリックオアあああああ?!」

「うわっ?! チェリナ?!」

「な、なんて格好してるんですか! 服くらい着なさいな!」

「す、すまん」

 おれは慌ててジャージを羽織る。しかし、それにしても……。

「お前はお前ですげぇ格好してるな」

「う……変……ですか?」

 もじもじと身体をよじらせる。

 妙に露出度の高い魔女服だった。

「変……ではないが……」

 ちょっと扇情的すぎやしないか。

「しかし困ったな。もう菓子なんてねーぞ?」

「そうなんですか?」

「ああ」

「それなら……そうですね……いたずらすることにしましょうか」

 そう言ってチェリナが部屋の中に入ろうとする。

「おいおい……」

 なんか色々まずい気がするんだが……。

「気にしないでくださいまし」

 なぜか頬を赤らめているチェリナ。

 き、気まずい!

 そう思ったとき。

「アキラぁ! 菓子をよこすんじゃぁああ!」

「トリック、オア、トリート。面白い、文化だな」

「あー! なに私をのけ者にして遊んでるの−?!」

 色々騒がしいのがやってきた。

 うん。俺はこっちのほうが気楽だわ。


次回「千日手とは弱気だな? 名人!」

本編の執筆が進まない……orz

===========================================

次回予告!


「皆さん、ただいま緊急の救援要請がありました」

 司令室中央の司令官椅子が上の階から降りてくる。

 乗っているのはもちろんムートン・オラン司令である。

「内容は?」

「世田谷区の幼稚園バスがジャックされました」

「それは、良くない、すぐ、行こう」

 即座に立ち上がるヤラライを片手で制す。子供が絡むと暴走する奴だ。

「敵は悪の組織<鉄の歯車>です」

「小物じゃねーか」

「彼らの要求は年間所得365万円以下の全ての人間に、年間365万円になるよう給付金を配ることです」

「せこい……ですわね」

 チェリナが絶句する。

「まあいい、行くぞ」

 俺たちは専用ビーグルでそれぞれ出発した。

(中略)

「情熱は無いがいつも血を見るレッド!」

 なぜこれを毎回言わせられるんだ……。

「日本経済を狂わす悪人は許しませんわ! サーモンピンク!」

 色が微妙すぎる……。

「ぬははははは! 暴れられればなんでもいいわい! 皆殺しじゃ! モスグリーン!」

 殺してどうする!

「お色気担当ならばっちりよ! ブロッサムピンク!」

 お前にお色気は求めてない! あと色かぶってるから!

「ブラック……」

 お前はお前でなんか言え!

「「「「「ファイナル・アトミック・エクスプロージョン!!」」」」」

 初撃粉砕がうちらのモットーである。

(中略)

「「「「「超時空銀河相転移ロボ! フェイズトランスフォーメーション!」」」」」

(中略)

「「「「「必殺相転移剣! エントロピークラッシュ!!!!」」」」」

 よし。

 悪は去った。

「結局皆殺しじゃったの」

 うるさい。


次回「密室の犠牲者」

全員が犯人

===========================================

次回予告!


「ここまで逃げれば大丈夫だろ……」

 青年は激しく前後していた両足を、ゆっくりと止める。

「さすがに……疲れた」

 小川の横に生えた大木にもたれ掛かる。肩に引っかけていたナップザックから小さめの水袋を取り出して、頭から水をかぶった。

 熱くなっていた頭が急速に冷めていく。

 軽量の鎧と腰には双剣を装備している。

 さらに背中に特大の両手剣がマントの下に見え隠れしていた。

 旅行者にしてはいささか重装備すぎるだろう。

 青年は乱れた息も落ち着いたようで、小川で水袋を満たそうと思い立ち上がった時だった。

 ばがぐぉう!

 派手な音を立てて大木が幹から折れた。

「なっ?」

「みつけたぞ! ヴァニッシュ・ラストエッジ!」

 少し離れた土手の上に金髪をなびかせた若い女が身丈に合わない巨大なライフルを構えていた。

「全ての女の敵! 鬼畜非道のヴァニッシュ! 大人しく背中のカガク兵器を渡せ!」

 若干露出度高めな服装は、あまり防御力があるように見えない。

 抜群のスタイルを見せつけるための装備なのかもしれない。

 ヴァニッシュと呼ばれた青年はその巨大なライフルを見て考える。

(まずいな……あれほどのカガク兵器の所持を許されてるクランとなると数十人規模のクランかもしれねぇ……どっかに仲間が隠れてんのか?)

 ヴァニッシュは注意深く周りの気配を探るが誰かが隠れている様子は無い。

 余程の手練れが揃っているのかもしれない。

「ふふふ……さすがのエロエロ大王もこの対戦車ライフル・田中ケンゾー君にはビビって声も出せないようだな!」

「エロエロ大王言うな! ってか田中ケンゾーって何だよ?」

 高速で突っ込む。

「さあ! そのカガク兵器を渡しなさい! エロエロ大魔王!」

「渡さねぇしカガク兵器でもねえよ! こりゃ魔導器だ! ってサラッと大魔王に格上げしてんじゃねぇよ!」

 青年は背中の大剣をマントの隙間からチラリと見せる。

 チラ見せである。

「魔導器……? ならここで発動してみろ! 超エロエロ大魔神!」

「神になっちまった上に超まで付けやがったこのアマ!」

 思わずすぱーんと手近な木の枝に突っ込みを入れてしまう。

「どうした? 早く発動させてみろ! このスケヴェニンゲンめ!」

「急に微妙になったなおいっ! ……お前に証明してやる義理はねぇよ」

「なら死んで置いてけぇ!」

 ヴァニッシュが横っ飛びするのと同時に女の持つライフルが派手な爆音を上げて地面に大穴があいた。

「殺す気か?!」


次回「新連載【ヴァニッシュ!!】明日0時更新!」

もちろん神さまSHOPは最終回です。

===========================================

次回予告!


「さて、主人公が死んじまったからのぅ。次の主役をきめんと」

 ハッグが顎髭をなでる。

「そこは順当にわたくしで良いでしょう」

「えー? 宿屋のぷりちー看板娘でいこうよー!」

「女に主役が務まるかい! ……しかたないのぅワシがやってやらんこともないの」

「男尊女卑の古い考え方ですわ!」

「もっとジェンダーフリーでいこうよ!」

「ドワーフ主役、荷が重い、なら、俺が、やる」

 ヤラライが口を挟む。

「そもそも今の小説に向いた主人公とはどんなんじゃ?」

「うーん?」

「某巨大投稿サイトですと俺ツエー系になりますか?」

「最近はTS物もおおんじゃないかなー?」

「優しさ、大事」

「あんまりごっつい方は受けないと思いますよ?」

「絵にしたときダメだしね」

「誰か、まとめろ」

「ふむ。性転換で優しく見た目が美しい主人公か……」

 4人が思い思いに悩む。

「あ……あの……」

 そこに一人の少女が入ってくる。

「誰じゃ?」

「その……急に呼ばれまして」

「見たことはありませんね」

「お姉ちゃんだれー?」

 少女は一度息をのんだ後……

「私は……ムートン・オランです。朝起きたらこんなになっていまして」

「「「「主人公キター??!!!!」」」」


次回「悲しみのワルサーP38」

オランのTS……微妙に受けそう……

===========================================

次回予告!


 ……

 ……

「な、なんだ?」

 不穏な空気が流れている。

 真っ暗闇で先が見えない。

「何がおこった?!」

 俺は叫ぶが誰も答えない。

「誰か! 返事をしろ!」

 先ほどまでここにいたはずの仲間達がいない。

「おい! お前達! 誰でもいい! 声をだせ!」

 俺は声を張り上げる。

「……たのです」

「?!」

 声?! だがこれは?

「……消えてしまったのです」

 聞いたことのあるような声だが……誰だったか。

 だが仲間でないのは確かだ。

「だれ、だ?」

「消えてしまったのです……」

「だから! てめえは誰だ!」

「消えてしまったのです……」

 俺はイラだつ。

「何が消えたって言うんだ!!」

 ぴたり。

 と声の主の雰囲気が固まる。

「……予告が……」

「は?」

 嫌な予感がする。

「予告が消えてしまったんです……せっかく書いたのに……」

「作者かぁぁぁぁぁああああああああ!!」

次回「もういいかげん予告やめませんかね?」

マジ凹み中……orz

===========================================

次回予告!


「ひゃっほーい!」

 俺はめずらしくはしゃいでいた。

「……貴方、初めてだとおっしゃいませんでした?」

「初めてだぞ?」

「それにしてはお上手ですね……」

 初めてのゲレンデ、初めてのリフト、初めてのスノボ。

 これで浮かれるなと言う方が無理だろう。

 スキー上級者と豪語していたチェリナだが

 リフトは怖いのかずっと俺にしがみついていた。

 高いところが苦手な人は多いからな。うん。

「せっかくわたくしが教えて差し上げようと思っていましたのに……」

「お前スキーじゃん」

「だから! 貴方も! スキーにしなさいと言ったではありませんか!」

「いやあ、なんか見てたらこっちがやりたくなってな」

 本当は板が一枚のスノボの方がレンタル代が安くなると思い込んでいたってのは内緒だ。

「それにしてもいきなり上手すぎません?」

「そうか? こんなのバランス感覚だろ?」

 バイトで屋根の上に上ったりするのなんざしょっちゅうだしな。

「はあ……まったく」

「それより一緒にもう一滑りしないか?」

「え?」

 チェリナが目を丸くする。

「ああ、無理して俺に付き合うことはないぞ? だったら俺一人でもう一度……」

「行きます! 行きますわ!」

「……そうか? んじゃ……」

「お兄ちゃん−!!!」

 そこに聞き慣れた声が割り込んでくる。

「止めて止めて止めてー!!!!」

 直滑降の姿勢でナルニアが突っ込んでくる。

「あの馬鹿」

 俺は腕を使って巻き込む様にナルニアを抱きかかえた。

「なにやってんだ。危ないだろ!」

「だってー……ヤラライがこうやれって……」

 そこに見事なターンを描いてヤラライが滑り降りてくる。

「うむ。上手い」

「うむ、上手い、じゃねーよアホ。怪我したらどうするんだ」

「大丈夫、みてた」

「突っ込んできただろう!」

「アキラ、いた。平気」

「俺になすりつけるな!」

「お兄ぃぢゃーん……一緒にいでー……」

 涙(と鼻水)を出して縋り付いてくるナルニア。

「わかったわかった。ヤラライが無茶言わないように見張ってやるよ」

「心外、三日で、選手に、育てる」

「いらん! 普通に滑れりゃいいんだよ!」

「……納得……いかない」

「はあ……」

 しかたないと三人で初級者コースリフトへと向かっていった。

 ただ一人、怒り心頭の紅髪の美女を残して。

次回「異世界チートっていったら唐揚げとマヨネーズだよね!」

キュー○ーマヨネーズの味は、手作りではまず出せないと思うんですよね

===========================================

次回予告!


「おい! アキラ! これも焼いとけ!」

 そういって渡されたのは数枚のDVD-Rだった。

 それぞれに手書きで怪しげなタイトルが書き殴られている。

 怒鳴った男の腕からは刺青がのぞいている。

 俺の人生はどこで狂ったのか……

 いやそれとも必然だったのか。

「アキラ! 今日中に1000枚焼いとけや! それと客からの注文受けとけ!」

 今度は飛ばしの携帯を放って渡される。

 暗い部屋の中に一人。

 デュプリケーターの音だけが響く空間。

 時々掛かってくる注文を紙に書き写す。

 今時公衆電話に貼ってあるチラシに電話してくるなんてな……

 あっという間に怪しいリストに登録されるとも知らずに。

 ……。

 どこで人生を間違えたのだろう。

 あれは高校卒業間近の事だったと思う。

 CMでも有名な企業から「今すぐ高校を中退して勤めてくれれば雇います」と打診があった。

 もちろん多数就活した中の一社ではあったが、もっとも期待していない会社でもあった。

 さんざん悩んだ末に、高校だけは卒業しておきたいと断ってしまった。

 ……。

 その後の人生はさっぱりだった。

 結局どこの会社にも就職出来ずにアルバイト人生。

 その先輩から紹介された「怪しい」アルバイトに手を出したのが、分岐点だったのだろうか。

 そこからは転がり落ちるだけの人生だ。

 気がついたら某団体で杯をかわしており、末弟に。

 そして今の俺がいる。

 ……本当に、どこで間違ったんだろう……?


次回「マジカル・ナルニア・チェンジフォーム!」

今度は明るいはず。たぶん。きっと。

===========================================

次回予告!


 スーパーで買い物。

 キャベツと豚バラ。

 アパートに帰って炒めて食べる。

「……」

 焼き肉のたれをかけたが、あまり味を感じない。

 窓の外を見る。

 どんよりと曇っていた。

 目をつぶる。

 慣れしたんだSHOPリストは表示されない。

 あの異世界から一人帰ってきてから何日たっただろう。

 本来はもうこんなボロアパートに住む必要などない。

 帰還と同時にもたらされた幾多の報酬。

 なぜかしっかりと税金処理された綺麗な金がぎっしり詰まった預金通帳。

 だがそのほとんどは手つかずだ。

 コンビニやスーパーでちまちま使ったところで利子分にもなりゃしない。

 この最低金利の世の中で十分利子だけで食えてしまうほどの大金……。

 なぜだろう。金は欲しかった。

 会社を辞めたかった。

 遊んで暮らしたかった。

 実現したはずなのに、胸に去来する枯れ葉を踏みしめるような寂しさは。

 あっちの世界で出会った様々な奴らのことを思い出す。

「俺は……」

 冷蔵庫から缶ビールを取り出してあおった。もう発泡酒じゃない。

 なのに、寂しさは消えなかった。

 死ぬまで。

 ずっと

次回「アップクオークの憂鬱」

暗いわ!!

===========================================

【どうでもいい話】


「ついにこの作品のストックが切れたらしいですわよ?」

 チェリナが優雅に紅茶を啜った後にそう切り出した。

「ああそうなのか」

 俺は冷めたコーヒーを呷る。

「そりゃあ無計画に更新しまくってればそうなるわなぁ……」

「実は最初は1日1回の予約投稿でもう少し先まで伸ばす予定だったそうですよ」

「それがなんで連続更新なんぞアホな事を……まぁ作者がアホな事は今に始まったこっちゃねーけどよ」

「それなんですが、いくつか理由があって、一つは1ヶ月以内に100万PVいきそうだったからだとか」

「数にこだわってどうする……」

 俺はため息とともに首を横に振った。

「もう一つがせっかくネット小説大賞の締め切りが今日までだったので、物語を進めておきたかったとかなんとか」

「浅はかだな。面白い作品は1話目から面白いもんだ」

「さすがにそこまでは言いませんが……」

 チェリナがわずかに眉をひそめる。

「そんで? 予告はやらないって話だったのになんで俺たちはここに呼ばれてるんだ?」

「それなのですが、えー……『君たちに後書きを任せると勝手に漫才を初めて楽だから……』」

 そこでピタリと言葉が止まる。そして立ち上がったかと思うといつもの紅鎖を身体に巻き付ける。

「すみません。急用ができました。ちょっとお灸を据えてやらないとダメなようですね……」

「待て」

 俺は立ち上がって彼女を止めた。

「俺も行く」

 なぜか近くに置いてあった釘バットを手にして。

「行きましょう」

「行くか」


 作者急病につき今週はお休みします。


 あらすじを物語の進行に合わせて更新いたしました。

 よろしくお願いします。

===========================================

次回予告!


 ハッグが鉄槌を振り下ろした。

 大地が揺れてテーブルは砕け散る。

「ふん、遅い」

 ヤラライが極太の黒針を突き放つ。

「甘いわ!」

 ハッグの右腕が光り輝いたかと思えば、巻くように黒針をはじき返す。強力にはじき返された勢いでドレッドエルフが僅かに体勢を崩す。

 そこに鉄槌が横薙ぎに襲いかかるが、ヤラライは這うように避けてその低い姿勢のままドワーフの懐に飛び込む。いつ手にしたのか鋭いナイフが握られていた。

 飛び散る血飛沫。

 だがそれは皮膚の表面を切り裂いただけで筋肉という壁で阻まれていた。

 ハッグがニヤリと笑う。ヤラライがとっさに背後に飛ぼうとした所に岩のような拳が彼を襲った。

 大きく後ろに下がって姿勢を立て直すヤラライの唇からは血が一筋流れていた。

 ヤラライも壮絶な笑みを浮かべる。

「やるな、ドワーフ」

「ふん。貴様こその」

 そうして二人の死闘は火ぶたを切った。


次回「ドキッ! 雪山に二人きりっきり?!」

だれが二度とやらないと言った?

===========================================


おわり


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ