プロローグ―前―
あけましておめでとうございます
初投稿です
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(2016/01/01連載開始)
第一章全話修正
(2016/04/20)
波の音が聞える。
「ぅあっ!?」
強烈な日差しで目を覚ますと太陽の直下、どこまでも続く蒼天の空の下だった。
慌てて周りを見渡すと視界の先に砂浜と広がる大海が見えた。
海岸線沿いに幅の狭い砂浜が続きそれに沿うように崖になっている。
そして崖の上からはいきなり荒野が広がっていた。
いや、荒野というほど緑が無いわけではない。
ちょっと緑多めのサバンナといったところか。
そして自分は崖の上に位置して海岸を見下ろす形になっていた。
左右どちらにもどこまでも続いている。
振り向けば荒野(緑多め)。
うん。日本じゃないわー。ないわー。
「ってかどういう状況なんだよこれは……」
状況説明。荒野の端の崖っぷちでベッドに寝転ぶ背広の俺。よく見たら足元にキャリーバッグもあった。ってか荒野にベッドってシュールすぎんだろ……。
「これあの部屋のベッドじゃねーか……」
どういう理屈か俺が腰掛けていたベッドごと飛ばされたらしい。
「夢じゃなかったのか……」
ため息を吐く。
あんまり信じたくないが、どうやら俺はこの荒野に生きなければならないらしい。唐突過ぎて泣きそうになる。
だが安心し給え!
この事態を解決する方法がある!
それは……!
――――
しばし時間が経過する。
海風に紫煙が流れて消える。
ヤニを取れば万事解決だよな。うん。気がついたら一箱全て吸いきっていた。
「……さて現実逃避はやめるか」
箱を握りつぶしてその辺に放り投げる。いいんだよ! 日本じゃねーんだから!
とりあえず、どうしてこんな事になっているのか、発端から考えてみよう。
ベッドに腰掛けて昨夜の事を思い出す。
…………
………
……
…
第一章全話修正
(2016/04/20)