エデン学園入学6
えー…すみません、遅くなりました。
そして展開に進展は…?!
「そういえば自己紹介まだだったよね」
武道館を後にして学園の教室のある方へ歩きながらそれぞれ自己紹介となりました。
「あたしはテレイヤ・シオニー。武術科選考予定!」
「ロニア・シュベルです。私は魔術科だよ」
そこで一旦、会話に間が空く…ここにいる男子は積極的には発言しないタイプみたい。
「…シキだ。」
「俺、サマセウス・レグラント」
「よろしくねってレグラント?・・・あのレグラント?」
「…たぶん?」
「???」
全員自己紹介したところでテレイヤちゃんがサマセウスのファミリーネームにびっくりしていたんだけど何かあったかな?私とサマセウスはあの、とか言われてもピンと来ないので首をかしげてしまった。
「お前ら…レグラントっていえば貴族の中でも大貴族だぞ?」
「そうだよ!ちょー貴族!」
む?そういえば魔族の三大部族ってことは世界的に有名な貴族なんだろうか?…えーあの小父さん凄かったかなぁ私的には結構フレンドリーだったんだけど…と言っても本宅には遊びには行ってなかったから結局のところは知らないので正直、わからない。
「…狭間で暮らしてからあんまり実感ないなぁ?」
「魔都いなかった。田舎者」
「ん~…まぁ、友達に地位は関係ないか!」
「…それで納得すんのはテレイヤぐらいだよ」
自己紹介は軽くそこまでにしといて目的地である教室に行くのだけどその前にテレイヤちゃんはポケットから何かを取り出すと私達に見せてくれるようです。
「じゃじゃーん!」
効果音は某青タヌキの…それは置いといて。彼女が取り出したのは手のひらに乗る半透明で丸みを帯びた石。…水饅頭みたいでおいしそう。
「これは案内地図!魔法道具で学校で売ってるの」
「これ、教室行ける?」
「テレイヤ、お前また無駄使いを…」
「無駄じゃないもんー明日からいるんだしー?」
「え?明日から要るの?」
「うん。今日先生が言うと思うけど、おにーちゃんから教えてもらったのよ」
「…あのシスコン余計なこと教えやがって」
…うん、なんだかシキ君から苦労性のオーラが漂ってくるのは気のせいじゃないと思う。元気っ子で鉄砲玉な性格のテレイヤちゃんにいつも振り回されるんだろうなぁ。とっつきにくいかと思ったけど親近感を感じるね。そしてテレイヤちゃんは兄妹がいるのか、いいな。
「案内地図は持ち主の事を記憶して今いる場所を学園の中なら教えてくれるの。もちろん、学園の地図もあるからこれで迷わないのよ」
「優れ、モノ!」
珍しくサマセウスの目が輝いてる~…すいません、私って方向音痴みたいで外に出たときなんかはサマセウスの鼻を頼りにしてるんだよね。学園内だし地図は読めるからこれがあれば迷わないかな。
「だったらさっさと行こうぜ」
「遅刻になるとまずいかな?教室って遠いの?」
テレイヤちゃんに声をかけると案内地図を使ってくれるみたい。半透明の石をタッチで操作すると石の表面に矢印が浮かぶ。
「今いるのが校門と中央塔と武道館をつなぐ道で、武道館からまっすぐ行ったところにあるのが中央塔。その塔に教室があるみたい。後は組み分けの表示があるからとりあえず、二階に行けばおっけー?」
説明上手なテレイヤちゃんの話だと迷わなそうな道順だけど…。
「まっすぐ行ったとこに見える塔って…あれ?」
「と、おい」
「…うん。あのちょっと霞んで見えにくいのが、そうみたい」
なかなか教室まで行くのに時間がかかりそうだよ…初日から遅刻をしていないといいんだけど。
進展はありませんでした。まだ教室にもついていないよ、広すぎるよ!
お約束のシスコn…でわなく便利魔法道具登場です。
一部三人称になっていたので訂正。