第7話【禁忌の代償】
【この作品の世界観を1分未満で語る簡単な説明】
始まりのものは強大な自身の力を4つに分け、それぞれに【始まり】【存続】【終わり】【自由】という役割を命じて眠りについた。
これがすべての始まり
【この話の簡単なあらすじ】
異世界召喚魔法により呼ばれてしまった直とそのクラスメイト達。彼らは召喚してきた王の力により直接頭の中に入ってくる情報に激痛が走り気を失うことになった。そんな中で突然少女が現れて………
王「な…外には騎士達が見張りをしていたはず…それを掻い潜って来たのか…」
突如として現れた少女に王は動揺する。
王「ええい…騎士よこの侵入者を殺せ…」
少女「騎士って誰の事?この場には貴方と貴方が召喚した人達しか居ないよ?」
王は急に起こったその異質な状況に戸惑いを隠せなかった。ほんのつい先程まで護衛についていた騎士達や騎士団長の姿がどこにも見当たらなかったからだ。だが傲慢さは消えなかった。
王は問う「貴様…何者だ」
少女「私は…全てを担う王だよ。そして今この召喚された者達を救う為にやって来た」
少女はそう言うと抱いていた少年を床に寝かした。
少女「まぁ君みたいな下っ端に名乗る名前はないかな」
少女の突然な無礼発言に王はピキッとなった。
「君は異世界召喚魔法を行ったみたいだけど…誰の差し金かな…?」
王「フッ…誰の差し金か…強いて言うなら異世界召喚魔法を行なったのはこの我だ。故にこれは我の差し金だ。何せ我はこの国の頂点に立つ者なのだからな」
王はこの異質な状況でも言う気は無かった。そしてこんな状況でも王の傲慢さがひしひしと滲み出ていた。
少女「う〜ん…まぁ良いか!君は言わないほうが都合が良さそうだし…」
少女はそう言うと激痛で倒れた召喚された者達を見ると突然指を鳴らした。
パチンッ
【直の心の中】
俺は気を失って…あれ…なんで気を失ったんだっけ…確か教室で友達と遊んでいたら急に知らない所に居て…そこでクラスメイトの1人が殺されて…頭の中に情報を流すと言われて激痛が走って………はっ!今俺どうなって…
俺は目を覚ました。
少女「起きたね!」
直「確かこの子は俺が倒れた時に支えてくれた…」
直の記憶は気を失って起きたばっかりなのに安定していた。そして直に続くように直のクラスメイト達も目を覚ました。
直のクラスメイト
「痛たた…頭が痛い…」
「何が起こって………」
全員が起きると少女は手を叩きながら全員に聞こえるように話した。
少女「じゃあ…皆起きたという事で今の君達の状況を整理したいと思います。
まず、君達はそこに居る王…この国の国王カースによって召喚されました。そして君達のさっき脳内に流された情報によりこの国にとって都合の良いことだけ知った。ここまでが君達が先ほど激痛により理解した都合の良い事実。
じゃあ私から、この国にとって都合の良い事実じゃなくてこの国にとって都合の悪い事を言おう!」
少女は何故かテンション高めの声で話していた。しかしそれを大人しく聞いていた国王が発言した。
国王「何を言うかと思えば都合の悪い事を話すだと?…笑わせる…言いたいのなら言えばいい………貴様がこいつらに言えるのならな」
国王はそう言うと絶対服従の契約で俺達を操り少女を襲わせようとした。
国王「あの侵入者を殺せ」
だが俺達が少女を襲う事は無かった。
国王「何故襲わないのだ?…………なっ?絶対服従の契約が切れているだと…あり得ない…契約が切れるなど………つい先程までは機能していたはず…それに何故気付かなかった。」
国王の反応は当然だった。異世界召喚魔法で結ばれる絶対服従の契約はあまりにも強力で解除など到底できない代物…それを少女が自分に気付かれずに解除するなど…到底信じられなかった。
少女「ちょっとうるさい奴は黙っといてね!」
少女がそう言うと国王は気を失った。直達は少女が国王に何をしたのか理解できなかった。
少女
「じゃあうるさい奴が居なくなったと言うことで早速説明するね!まず異世界召喚魔法が禁忌とされる理由は【絶対服従の契約】と【召喚された者に宿る異能】そして【召喚の為の代償】があるからだ。
1つずつ説明するね!
絶対服従の契約は召喚した者に絶対に逆らえない…そして時が経過するにつれて召喚した者の意思に反することが出来ないような脳の作りになるんだ。これが絶対服従の契約の恐ろしいところなんだよ。
そして召喚された者に宿る異能。これがとても強力なんだけど…いわゆるチート能力だね!何の努力も無しに獲られるチート能力。それはこの世界では一線を越えるほど強力なものだ。それを絶対服従の契約で操作する…まさに禁忌だ。
最後に代償。この代償が悪質でね…召喚する者が人間なら召喚された者達を強くする為に人間を集めてエネルギーに変換しないといけない。エネルギーにされた人達は干からびてミイラになっても死ぬことは許されずに消滅するまで生きたままエネルギーを搾り取られる事になる。
何故悪質なのか…それは君達がさっきまで居たの元世界で君達が深く関わりがあった者も同じ目に遭うという事だからなんだよ。
深く関わりがあった者も代償とする事でエネルギーをより集める。君達の事を良く知る人程エネルギーがよく取れるからだ。
何故なら君達を良く知り…何が得意で何が不得意かを知っている。それがチート能力に反映されるからだ。チート能力は犠牲者という代償によってチートとなる。これが異世界召喚魔法という禁忌だよ…」
少女がそう言うと俺は言葉を失った。今まで俺と仲良くしてくれた人達や俺の家族がそんな目に遭わされていると思うと声が出なかった。
クラスメイト
「そんな…じゃあ父さんも母さんも…皆…」
「俺…前の世界に戻りたいよ………」
「どうして……こんな…」
俺達はそこで絶望していた。しかし少女は笑いながら答えてくれた。
少女「まぁ私も今回の件に関してはちょっと関わっておきたいから、特別に君達を元の世界に返してあげる。ほんと特別だからね!」
少女の口から出た言葉に俺達は希望を見出した。
クラスメイト
「ほんと…元の世界に帰れるの?」
「でも…父さんお母さんは………」
少女「大丈夫だよ!今から君達が居た世界の時間を戻してあげる。安心して!もうこの世界に来ることは無いし犠牲にされた人達も二度と犠牲にされる事はないから」
少女は笑顔でそう答えた。
クラスメイト
「そんな事ができるの?」
「それって本当に大丈夫なの?」
クラスメイトがそういう中で少女は答えた。
少女「早く済ませたいから早速戻すね!」
俺達は混乱したがその望みにかけるしか選択肢は無かった。しばらくすると少女から光が溢れ出し、俺達を包み込む。
少女「大丈夫…安心して!君達が元の世界に戻ればこの世界に来る前までいたいつもの大丈夫だよ!
ちゃんと犠牲にされた家族も学校の生徒も先生達も全ての時間を戻して今回の件は無かった事にしてあげる。
あぁ〜…そうだこの事は出来るだけ内緒にね。聞かれても誤魔化すように…まぁ本当のことを言っても頭がおかしいと思われるだけだと思うけどね!」
その言葉を最後に目の前が光で覆われた。
そうして俺のクラスメイト達はいつもの日常に戻った。
クラスメイト
「本当に戻ってこれた!…生きて俺達全員で…誰一人欠けること無く…」
俺のクラスメイト達は元の世界に戻った。俺を1人を残して………
直「あれ?…俺だけ時間が戻ってない………」
俺はその時失敗したのかと思い焦って少女に言った
直「もう一回お願いします!本当に頼みます」
何度も頼んだ。しかし少女は無反応だった。
俺は少女に何かしてしまったのかと思って何度も謝ったが少女は無反応だった。
俺は再び絶望した。
もう戻れないのかと思い…
少女「ねぇ…少年…いや………破壊の王の継承者よ……私はずっと君を待っていた。」
俺が絶望する中で少女はニヤリと笑いながら突然そう言い出した。
おかしいところがあったら教えてください(読者視点も大事なので)




